引っ越し前の手早い荷物整理術! プロが5つの準備のコツと荷造りワザを教えます

引っ越しの荷造りをする女性

引っ越しの準備は、荷造り前の荷物整理がとても大事。スムーズに新しい暮らしを始めるために、捨てるべきものの選び方や整理の手順をお片付けのプロに教えてもらいました。不用品チェックリストや荷造りのテクニックも活用して引っ越しを機会に生活道具を減らしてみましょう。

引っ越しの荷物を事前に整理するメリット

引っ越しが決まってもどこから手をつけていいのかわからず、なかなか荷造りが進まないことも多いですよね。結局最終日に急いで箱詰めをして、引っ越し後の荷ほどきで苦労するハメになった方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回は住空間収納プランナーとして、さまざまな家の片付け問題を解決している「KUUKI(くうき)」のわたべさんとつかはらさんに、引っ越しに手間取らないための5つの荷物整理術を教えてもらいました。

引っ越しのイメージ

引っ越しは荷物を減らす大きなチャンス

引っ越しは家の荷物について「持っていくべき」か「捨てるべき」かを判断しなければいけないので、家の荷物を減らす絶好の機会です。そのメリットを確認してみましょう。

  • 引っ越しの費用が抑えられる
  • 新生活がスムーズに始められる
  • 引っ越し先を広く使うことができる

引っ越し費用は荷物の量によって決まるため、事前に整理して荷物を減らしておくと、コストが抑えられます。さらに、荷ほどきが少ないほど、新生活がスムーズに始められるのも大きなメリットです。

また、荷物が少なければ、引っ越し後すぐに必要なものが見つからないといったトラブルも回避しやすくなるでしょう。

引っ越しに手間取らない5つの荷物整理ワザ

まずは引っ越しで手間取らないために、どのような整理をすればよいのでしょうか。やるべきこと順に以下の5つのワザに分けて紹介します。

  1. 荷物整理のルール決め
  2. 大型家具・家電の取捨選択
  3. 引っ越し業者や梱包材を手配する
  4. 荷物を取捨選択して箱詰めする
  5. 荷造りのワザを駆使する

1.荷物整理のルール決め

まずは、今回の引っ越しにあたっての目標やルールを決めます。どのくらい荷物を減らしたいか、複数人で引っ越しする場合は誰がどこを担当するかなど、計画を立ててから進めましょう。

引っ越しの荷造りをする女性

間取りや収納スペースにあわせて持っていく荷物量を決める

現在の状況にもよりますが、荷物を減らすことはとても重要。クローゼットやキッチン、本棚などの収納スペースの中身が今の7割になるように減らすのが目安です。

ただし、今の部屋の間取りのまま荷物を移すのではなく、引っ越し先の収納スペースに合わせて荷物量が多いか少ないかを判断する必要があります。そのためには引っ越し先の間取りや、収納スペースのサイズを正確に把握しておくことが重要です。

今よりも広い新居なら問題ありませんが、今と同じ程度の収納スペースで、すでに一杯になっている場合は、整理するチャンス。もし思い切って捨てたいものがある場合は「本棚の本を今の1/3の量にする」など、目標をたてると動きやすいです。

整理を担当する部屋や判断しない範囲を決める

例えばカップルや家族など、複数人で暮らしている場合は、整理する持ち場を各人に分けたうえで、取捨選択を勝手に判断されては困るものを共有しておきましょう。基本的に自分のものは自分で判断し、荷造りは各持ち場の担当にまかせるか、または自分の持ち物ごとに箱をまとめるのがよいでしょう。

今後使うかわからないものは処分する

今後使うかもしれない、という気持ちで箱詰めしたものは結局、引っ越し先で段ボールを開けもせず残ってしまうこともしばしば。できれば引っ越しのタイミングでは明確に使う意思がないものは捨ててしまいましょう。

すでに何年も着ていない服や、読んでいない本、今後も使う予定がない雑貨類は、捨てるもの候補になります。

引っ越しの3週間~1カ月前に始める

地域によっては粗大ゴミの手配に2週間程度かかる可能性があるため、引っ越しの3週間〜1カ月前から荷物を整理していきましょう。

また、引っ越し業者は1カ月ほど前に見積もりをするケースが多いため、その時点である程度モノを減らせることがわかっていれば、引っ越し費用を抑えられるかもしれません。

2.大型家具・家電の取捨選択

大型家具や家電の有無は、引っ越し費用に大きく影響します。そのため、事前に必要かどうかを判断することが大切です。

基準として、引っ越し先の置き場所を確認しておくといいでしょう。部屋の大きさと家具・家電の大きさが合っているか、そもそも置き場所があるかどうか、また、引っ越し後の生活に十分なスペックか、などをチェックしましょう。

※詳細は引っ越し荷物の取捨選択チェックリスト

大型家電を運び込むイメージ

不要になった大型家具・家電を処分するためには、粗大ゴミ回収受付窓口に電話やインターネットで問い合わせて申請しましょう。その後、粗大ゴミの処理券をコンビニなどで購入して貼り付け、回収日に搬出される流れです。

大型家具は粗大ゴミとして出す以外に、リサイクル業者に買取してもらえることがあります。業者によって値段がつくこともあれば無償で引き取ってもらう場合もあるため、相見積もりをして比較検討するのがおすすめ。

大型家具を引っ越し前に処分できなかった場合は、新居に持っていく必要があります。すると引っ越し費用が上がってしまう可能性もあるので注意しましょう。

また、粗大ゴミ回収ルールは各自治体によって変わるため、引っ越し前の回収がベストです。もし、粗大ゴミに出せなかったり、すぐに処分できなかったりする場合には、トランクルームでの一時保管も考えてみましょう。

3.引っ越し業者や梱包材を手配する

おおよその荷物を減らす割合や、家具・家電など大きな荷物の取捨選択が済んだら引っ越し業者の手配に取り掛かりましょう。業者によって料金が異なるので相見積りをとって、比較検討するのがおすすめです。

業者が決まったら荷物の整理と同時に、引っ越しの荷造りに必要な梱包材を手配しましょう。具体的には、段ボールや緩衝材、新聞紙、タオル、布団袋、ハンガーボックスなどです。

段ボールや梱包材などは引っ越し費用の中に含まれることもあります。サービス内容や料金体系は業者によって違うため、見積りはその観点でも比較しておきましょう。

4.荷物を取捨選択して箱詰めする

準備が整ったら、荷物の梱包を始めましょう。やみくもに箱詰めしていくのではなく、同じカテゴリの小物を集めるなどの整理がしやすくなるワザがあるのでぜひ実践してみてください。

キッチンの荷造りをするイメージ

小さい荷物の取捨選択

文房具、薬など各部屋にちらばっている小さな荷物は、まず一ケ所に集めて分類しましょう。重複しているもの、使えないものが見つけやすくなるので、不要なものは捨ててください。分類は、例えば文房具なら「書く」「切る」「貼る」などグループ分けをし、袋に小分けしておけば整理しやすくなります。

※詳細は引っ越し荷物の取捨選択チェックリスト

部屋ごとに使わないものから箱詰め

荷造りは引っ越し先の間取りに合わせて、部屋ごとに箱詰めしていくのがおすすめです。寝室、リビング、キッチンなどでまとめていきましょう。また、生活に影響が出にくい部分から着手するのもポイントです。例えばクローゼットであれば、シーズンオフの服は数週間前に箱詰めしてしまっても支障がありません。

基本的には、日常的に使うものを残しながら整理を進めていきます。リビングやキッチンの収納スペースの中にも、普段使わないものが入っているはず。頻繁に使う必要のないものから箱に詰めていき、逆に寝具など毎日使うものは最後に荷造りします。

引っ越しエリア別・アドバイス

・クローゼット
クローゼットの中の引き出しは、モノを入れた状態のまま移動可能です。中身が整理できていれば、そのまま業者に運んでもらいましょう。また、ハンガーにかかっている衣類はハンガーボックスに移して運ぶとたたみ直す必要がありません。帽子やカバンはまとめて梱包します。

・キッチン
使用頻度や種類によって箱を分けておきましょう。また、賞味期限が切れている食品がないか確認し、あれば引っ越し前に処分しましょう。

・洗面所・風呂・トイレ
空のボトルや使わないアメニティは荷物を減らすためにも事前に処分しましょう。また、洗面所やトイレの収納スペースの関係で、現在と新居とで収納する場所が違うものは、前もって行き先を分けておきます。

・リビング
リビングは個人のものが多く集まる場所でもあります。個人の荷物はそれぞれ別の箱に分けるのが安心です。洗面所やトイレと同じように、収納スペースが変わるものは行き先を分けます。

・下駄箱
玄関には、レジャーグッズやスポーツ用品、傘、シューズケースなど靴以外のアイテムも多くあります。新居での置き場所ごとに分類して箱に入れましょう。

5.荷造りのワザを駆使する

引っ越しを成功に導くのは細かいワザの積み重ねです。段ボールへのラベリングやちょっとした対策で、引っ越し当日の動きやすさがグンと変わります。

ラベリングされた段ボールのイメージ

行き先と内容をラベリング

荷物の行き先を分類し、箱の中身とともに段ボールに記載しましょう。引っ越し業者にもラベルどおりの場所に運んでくれるよう頼めば、新居で段ボールを移動させる手間が省けます。また、内容物がわからないため、手あたり次第に箱を開けるようなこともなくなります。

当日使うものは分けておく

引っ越し当日にすべての荷物を整理できることはなかなかありません。しばらくは荷ほどきできていない段ボールが部屋にある状態で生活することになります。

例えば包丁やまな板などのキッチン用品、トイレットペーパーやティッシュなどの衛生用品、シャンプーや石鹸などのバス用品、ゴミ袋など、当日のうちに使うと予想できるものはすぐに出せるように分けておきましょう。旅行用バッグといった持ち運びしやすく大きなバッグに入れておくと便利です。

荷造りは重さに注意

箱に詰めているときについ忘れがちなのが、詰め終わった後の段ボールの重さです。例えば同じ大きさの箱でも、タオルや雑貨類を入れた箱と、書籍を入れた箱ではまるで重さが違います。

とくに本や雑誌、書類などは重いので、あらかじめ段ボールを小さいサイズにしたり、底が破けないようにガムテープで補強したりしましょう。

日用品は買い置きしない

引っ越しの1ケ月前くらいからは、トイレットペーパーやミネラルウォーターなど日用品の買い置きを控えましょう。多少、引っ越し前に不便があっても荷物を減らすことで荷物の移動もラクになり、引っ越し料金も抑えられるかもしれません。

荷物と場所別、要・不要のチェックリスト

収納スペースの7割を目安に減らすといっても、捨てるべきかどうかの判断はなかなか難しいもの。そこで、場所や荷物ごとに取捨選択チェックリストを作成しました。要素が当てはまったら捨てても問題ない可能性が高いので、一度捨てることを検討してみてください。

■引っ越し荷物の取捨選択チェックリスト

場所 品目 「捨てる」の判断要素
リビング 書籍 ・この1年で読み返していない
・書店で手に入る
・今、読み返したいと思わない
・電子書籍でもよい
・情報が古い
マット ・使っていない
・汚れや経年で汚い
ゲーム機・ソフト ・この1年で遊んでいない
テーブル・机 ・気に入っていない
・新居のインテリアに合わない
・使用に支障がある
・引っ越し先に置く場所がない
ソファ ・気に入っていない
・新居のインテリアに合わない
・使用に支障がある
・引っ越し先に置く場所がない
置物・絵画 ・飾っていない
・新居のインテリアに合わない
・いただきもので趣味に合わない
・もっとお気に入りのものがある
思い出の品 ・同じような写真が大量にある
・写真に撮ってデータが残るなら捨ててもよい
・所有している本人がいらないと判断
文房具 ・自分の部屋に必要ない
衛生用品 ・古くなっている/汚い
植物 ・引っ越し先に置く場所がない
・枯れている
趣味のもの ・長期間使用していない・見返していない
・必要なときにいつでも購入できる
ベッドルーム ベッド・マットレス ・引っ越し先に運び込めるサイズではない
・経年で正常に機能していない
・生活スタイルに合っていない
立て鏡 ・引っ越し先に備え付けの鏡がある
・複数枚ある
・傷がある
スーツケース ・この1年で利用していない
・大きすぎる
タンス ・引っ越し先にクローゼットが付いている
・収納スペースにサイズが合わない
布団 ・長期間使用していない客用布団
・古く、使用に支障がある
サイドデスク ・置き場所がない
・あまり使わない
洋服・服飾小物 ・この1年で数回しか着ていない日常着
・同じような雰囲気のものが2着以上ある
・気に入っていない
・比較的安い
・デザインが古い
・年齢に合わない
・顔写りが悪くなった
・くたびれてきた
風呂・トイレ タオル ・擦り切れている/古い
・人数分×4枚以上ある
・デザインが趣味でない
・水の吸収が悪く、使い勝手が悪い
石鹸/シャンプー/リンス
入浴剤ほかバスグッズ
・長期保存して使用していないもの
・空き箱/残り少ない
化粧品/ヘアケア用品 ・1年以上使用していない
・匂いや触感を気に入っていない
・空き箱/残り少ない
ドライヤー ・満足に使えていない
・いくつもある
洗濯機 ・使用に支障がある
・乾燥機つきなど上位機種に変更したい
洗濯ハンガー ・必要以上にある
・風化してボロボロになっている
・使っていない
タオルや下着の収納ボックス ・引っ越し先に置く場所がない
・サイズが合わない
・使いにくくなった
掃除用洗剤、グッズ ・1年以上使用していない
・空き箱
・使い方がわからない
キッチン 掃除用洗剤、グッズ ・1年以上使用していない
・空き箱
・使い方がわからない
フライパン・調理器具 ・1年以上使用していない
・収納スペースに収まりきらない
・フッ素樹脂が剥げているなど使用に支障がある
・同じ用途の器具が2個以上ある
皿・カトラリー ・1年以上使用していない
・ほかの皿と雰囲気が合っていない
・家族分が揃っていない
・ノベルティなどで集めているだけ
皿・カトラリー ・1年以上使用していない
・ほかの皿と雰囲気が合っていない
・家族分が揃っていない
・ノベルティなどで集めているだけ
冷蔵庫 ・使用に支障がある
・人数に対して収納量が小さい
・扉の開閉がキッチンのレイアウトに合わない
食料・保存食品・調味料 ・残っている量があとわずか
・安い
・すぐに鮮度が落ちる
・消費期限切れ
キッチン周りの収納道具 ・引っ越し先でも使えない形状
・何年も使っていない
玄関 ・この1年で数回しか履いていない日常靴
・似た靴がある
・気に入っていない
・収まりきらない

 

引っ越しの荷物整理でよくあるお悩み

引っ越しの荷物整理にトラブルはつきものです。最後に、よくある悩みとその解決案についてまとめて解説します。

引っ越しをする女性と引っ越し業者

捨てる以外の処分方法は何がある?

・業者に引き取ってもらう
粗大ゴミの手配が間に合わなかった場合などは、不用品引き取り代行業者や引っ越し業者に依頼できる場合があります。

・実家に送る
思い入れのあるものやいずれ使う可能性があるものなどを、置いてもらえないか相談してみるのもよいでしょう。

・売る
フリマアプリなどを活用して不用品を売ることもできます。とくに使わなくなったテレビや大型家具なども出品できるので、早い段階で出してみるのもよいかもしれません。

・トランクルームに預ける
自宅の収納スペースの延長としてトランクルームを使うこともできます。とくに引っ越し先の家賃相場が高い場合は、無理して広い部屋を借りるよりも家賃+トランクルーム代のほうが安いことも。シーズンオフの衣類や収納しきれないコレクションなど、すぐに使う必要がないものを預けましょう。

退去日と入居日にタイムラグがあり、荷物をどこかに預ける必要がある

トランクルームや引っ越し業者の中には、荷物の一時預かりサービスを行っているところもあるので、まずはそこに相談してみましょう。新居に入居するタイミングで荷物を移動します。

整理する時間がない

引っ越しの荷造りを代行してくれるサービスがあります。荷造りだけではなく、清掃や不用品処分までしてくれる業者もあるので、忙しくて引っ越し準備の時間を作れない方は活用してみましょう。

モノを減らして引っ越し後の暮らしをスムーズに

荷造りの前に荷物を整理することは、新居でのスムーズな生活にもつながります。引っ越し後も荷物を収納スペースの7割の状態に維持しておくことで、片付けやすいすっきりした部屋を保つことができるはずです。

引っ越しの時期は何かと慌ただしくなりがちですが、これまでの不用品や荷物を整理するチャンスでもあります。今回ご紹介した方法を参考に、モノの取捨選択をしてみましょう。


監修者

<監修者>
つかはらあずさ(左)/わたべしのぶ(右)

「気持ちのよい空間づくり」をめざし、2013年に収納インテリアサポートサービス「KUUKI(くうき)」を母娘で立ち上げ。住空間収納プランナー、空間スタイリストとして、片付けや空間づくりに悩む個人から店舗まで900軒以上のサポートを手がける。最近ではYouTubeで「KUUKIの片付け収納」として生活のアドバイスを配信中。HP https://kuu-ki.com/

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