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公開日2025.08.29
最終更新日2025.08.29

引っ越しでテレビを梱包する方法 | 手順のポイントや注意点

引っ越しでテレビを梱包する方法

引っ越し業者に依頼せず、自分でテレビを運ぶ場合は、梱包方法に特に注意が必要です。テレビは精密機器で衝撃や湿気に弱く、ちょっとした扱いのミスが破損や故障につながることもあります。

当日になって慌てないためには、必要なアイテムをそろえ、正しい手順でしっかりと準備しておくことが大切です。ここでは、購入時の箱がないときの工夫や、安全に持ち運ぶためのコツをわかりやすく紹介します。

テレビの梱包にあると便利なアイテム

テレビを自分で梱包する際は、まず必要な道具を揃えることが重要です。精密機器であるテレビは衝撃に弱いため、保護資材をきちんと準備しておくことで破損や故障を防げます。

購入時の箱があれば最適ですが、ない場合は代用品を組み合わせて対応しましょう。

代表的なアイテムは以下のとおりです。

  • ダンボール:外側を覆って衝撃を吸収する
  • 緩衝材(プチプチや毛布など):画面や角を守る
  • 画面保護材(厚紙や発泡スチロールなど):液晶部分の破損防止
  • テープ類:資材の固定用(養生テープだと剥がしやすく便利)
  • 付属品をまとめる袋:ケーブルやリモコン、B-CASカードを整理
  • 滑り止め付きの軍手:運搬時の落下防止と安全対策

これらはホームセンターや100円ショップで手軽に購入できます。引っ越し当日に慌てないよう、前日までに揃えておくと安心です。

テレビを梱包するときの手順

段ボールにガムテープを貼りつけている男性

引っ越しでテレビを自分で梱包する際は、順序を守って作業を進めることが重要です。配線やカードの取り外しから掃除、画面の保護まで、正しい流れで行えば安全に運搬できます。

具体的な手順を一つずつ見ていきましょう。

1.電源を切り、コンセントを抜く

作業を始める前に、必ずテレビの主電源をオフにし、コンセントを抜きましょう。電源が入ったままでは感電や故障の原因になるほか、配線を外す際に思わぬトラブルにつながります。

電源を抜いたら、テレビに接続されているアンテナケーブルやHDMIケーブル、録画用の外付けHDDなども取り外す準備をします。まずは「すべての電源を切り、コンセントを抜く」ことを基本に徹底しましょう。

2.配線・付属品をすべて外す

コンセントを抜いたら、テレビに接続されているケーブルや付属品をすべて外します。アンテナケーブル、HDMIケーブル、外付けHDDのほか、リモコンやB-CASカードも忘れずに取り外してください。

外したケーブルがどの端子につながっていたか分かるように、マスキングテープで「HDMI1」「アンテナ」などと書き込んで貼っておくと便利です。新居で再接続する際に迷わずスムーズに作業できます。

付属品を取り外す段階でひとまとめに整理しておくと、紛失防止にもつながります。

3.ケーブルやカードを袋にまとめて保管する

取り外したケーブル類やB-CASカード、リモコンなどの付属品は、ひとつの袋にまとめて保管しましょう。小物がバラバラのままだと引っ越し荷物に紛れて見つけにくくなり、再設置のときに余計な時間がかかります。

袋の表面に「テレビ付属品」とラベルを書いておくと、中身がすぐに分かり便利です。ケーブルは結束バンドや輪ゴムで軽く束ねておくと、運搬中に画面に当たって傷をつける心配も減らせます。

4.テレビ本体と画面を掃除する

梱包を始める前に、テレビ本体と画面を軽く掃除しておきましょう。ホコリや汚れがついたまま包むと、運搬中の揺れや摩擦で細かい傷がつく恐れがあります。

液晶画面は特にデリケートなので、柔らかいクロスで優しく拭くのが基本です。ティッシュや粗い布は傷の原因になるため避けましょう。背面の通気口や端子まわりに溜まったホコリは、ブロアーやブラシで取り除くと故障防止にもなります。

掃除をしておくことで、引っ越し先でもすぐにきれいな状態でテレビを使い始められます。

5.テレビ全体を丁寧に梱包する

掃除が終わったら、いよいよテレビを梱包します。最も衝撃に弱いのは液晶画面なので、まずは画面に合わせてカットしたダンボールや厚紙を当てて保護しましょう。その上からプチプチ(エアキャップ)や緩衝材を巻き付けると、輸送中の揺れや衝撃にも安心です。

購入時の箱と発泡スチロールが残っていれば、それを使うのが最適です。手元にない場合は、毛布やバスタオルを2〜3重に巻き付け、養生テープなどでずれないよう固定してください。

隙間なくしっかり包むことで、運搬中の破損リスクを最小限に抑えられます。

テレビを運搬するためのポイントと注意点

家の荷造りで困っている男性

テレビはしっかり梱包しても、運搬中の扱い方を誤れば破損してしまう危険があります。安全に新居まで運ぶには、事前の準備と運ぶときの注意点を押さえておくことが大切です。

ここでは「準備編」と「実践編」に分けて、事故や故障を防ぐための具体的なポイントを紹介します。

【準備編】運搬する前にすべきこと

1.運搬ルートを決めておく

テレビを運び出す前に、家の中から玄関までの動線を確認しておきましょう。運搬中は視界が狭くなり足元も見えにくいため、通路に物があるとつまずいて転倒する危険があります。特に、敷居のようなわずかな段差や、マット・カーペットなど滑りやすい場所は注意が必要です。

玄関までの廊下や曲がり角、ドアの幅なども事前にチェックし、通りにくい場所に置かれた荷物は片付けておきましょう。動線を確保しておくだけで、当日の運搬は格段に安全でスムーズになります。

2.協力者を確保しておく

テレビはサイズや重さがあるため、運搬はできるだけ2人以上で行うのが基本です。特に32インチを超える大型モデルは、1人で持つとバランスを崩して落下させたり、腰や腕を痛めたりするリスクがあります。

あらかじめ家族や友人に協力を依頼し、運ぶ際は前後で声を掛け合いながら慎重に動きましょう。前を持つ人が進行方向を確認し、後ろの人が周囲の障害物を見ながらサポートすると安全です。

協力者を確保しておくことで、運搬中の事故を防ぎ、作業も格段にスムーズになります。

3.装備を準備する

安全にテレビを運ぶためには、事前に必要な装備を用意しておくことも大切です。特に滑り止め付きの手袋は必須アイテムで、素手では滑りやすいテレビも安定して持つことができます。

さらに、重量がある場合や移動距離が長い場合には、台車やキャスター付きボードを用意すると体への負担を大幅に減らせます。運搬中に角をぶつけないよう、毛布や養生材を使って壁や家具を保護しておくのも効果的です。

こうした装備を事前に整えておけば、作業中の事故やトラブルを防ぎ、安心してテレビを運び出すことができます。

【実践編】車まで運ぶときの注意点

1.テレビは必ず立てたまま運ぶ

テレビは横に寝かせて運ぶと、本体の重みで液晶パネルに強い圧力がかかり、画面割れや内部基盤の損傷につながる恐れがあります。そのため、運搬時は必ず立てた状態を維持しましょう。

車に積み込むときも同様で、画面を進行方向か逆向きにして立てて固定するのが基本です。寝かせたまま運ぶのは故障のリスクが高いため避けてください。

2.車に積んだらロープで固定する

車に積み込んだテレビは、走行中の揺れで倒れたり滑ったりしないよう、必ずロープやゴムバンドで固定してください。いくら丁寧に梱包していても、車内で転倒すれば破損のリスクは高くなります。

もしロープがない場合は、テレビの周囲に毛布や段ボール箱を詰めて隙間をなくすことで、簡易的な固定が可能です。急ブレーキやカーブでも動かないようにしておくことが大切です。

人員に余裕がある場合は、隣に座って支える役を置くとより安心です。

3.協力して慎重に運ぶ

テレビは一人で運ぶには不安定な家具なので、必ず複数人で協力して運びましょう。

運ぶ際は両端をそれぞれ持ち、前後で声を掛け合いながら進むのが安全です。前の人が進行方向を確認し、後ろの人が障害物や段差をチェックすれば、バランスを崩しにくく安心して運搬できます。

無理に一人で作業すると、落下による破損や腰を痛める原因になるため避けてください。協力しながら慎重に作業することが、テレビを無事に新居へ届ける一番のポイントです。

安全にテレビを引っ越しするために

テレビは精密機器であり、正しい手順で梱包・運搬することが大切です。自分で運べば費用を抑えられる一方で、破損すれば修理や買い替えに高額な費用がかかるリスクもあります。

特に50インチ以上の大型テレビや有機ELモデルなどは重量や繊細さから扱いが難しく、引っ越しは業者に依頼するのが安心です。専用の梱包資材を使って運んでもらえるうえ、万が一のトラブル時も運送保険で補償されるのが大きなメリットです。

費用と安全性のバランスを考え、自分で運ぶか業者に依頼するかを判断し、大切なテレビを無事に新居へ運びましょう。

yasutake
監修・投稿者プロフィール安武 亜希

株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。
【資格】
整理収納アドバイザー1級
WEBを活用した集客施策を担当しています。
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