
「ノーマルタイヤをスタッドレスタイヤに交換したいけど、取り外したタイヤをどうしよう?」とお悩みではありませんか。タイヤは劣化するため、適切に保管する必要があります。
しかし、十分なスペースがない、保管方法がわからないという方もいるのではないでしょうか。そこで本記事では、タイヤの収納アイデアやおすすめの保管場所を紹介します。
タイヤのタイプ別に適した積み方や注意点も紹介するため、ぜひ参考にしてください。
【アンケート調査概要】 調査方法:Uvoice調べ ※記事内の一部項目は加瀬倉庫の取得データではありません アンケート日時:2025年1月 有効回答者数:2,489人 計測対象:タイヤを保管した経験のある方 |
タイヤの収納アイデア5選
今回実施したアンケート(※表1)では、自動車保有者がタイヤを保管する際において大変だと思うこととして、「置き場所の確保」がもっとも多く回答が寄せられました。タイヤの収納や保管について課題を感じている方が多いことがわかります。
▼※表1 アンケート調査「タイヤを保管する際に大変だと感じたことはありますか」(n=2,489)

以下では、大きさがあり収納にスペースが必要なタイヤについて、収納のアイデアを5つ紹介します。
1.タイヤラックやスチールラックを活用する
タイヤの収納には、タイヤラックやスチールラックがおすすめです。
タイヤラックとは、タイヤを保管する専用のラックのことです。タイヤを劣化から守るとともに、タイヤを整理して保管できます。
多様な用途に使えるスチールラックに、タイヤを収納することも1つの方法です。お好みのサイズを選択でき、タイヤに限らずさまざまなカー用品をまとめて収納できます。
2.ラックや収納庫をDIYする
DIYで、タイヤの収納ツールを自作する方法もあります。
市販されているパイプやジョイントなどを使うことで、自分にとって使い勝手のよいタイヤラックにカスタマイズできます。木材や波板などを使って、タイヤの収納庫を作ることも可能です。保管場所が屋外の場合でも、劣化の少ない収納場所ができるでしょう。
なお、DIYでタイヤラックを作る場合は、材料の耐荷重を考える必要があります。
3.タイヤカバーをかける
屋外でタイヤを保管する場合は、タイヤカバーをかけることをおすすめします。タイヤカバーをかけることで、タイヤを雨風や紫外線から保護できます。
市販や自作のタイヤラックを使う場合は、屋外であればタイヤカバーをかけましょう。ラックを使わず地面に置くことでタイヤを保管する場合は、下にスノコや専用の下敷きを敷いてからカバーをかけると安心です。
4.布団圧縮袋に収納する
市販の布団圧縮袋を使った、タイヤの収納方法もあります。布団圧縮袋にタイヤを入れて掃除機で空気を抜くことで中が真空となるため、ゴムの劣化を防止できるでしょう。
タイヤの大きさや使い勝手が考えられている、タイヤ専用の圧縮袋も市販されています。
5.タイヤストッカーに保管する
扉付きのタイヤ収納庫である、タイヤストッカーに保管することも方法の1つです。主なタイヤストッカーには、ふたを開けて上部から取り出すコンテナタイプと、扉が付いていて横から取り出す物置タイプの2種類があります。
コンテナタイプは比較的小さく、上からタイヤを出すため手間がかかります。物置タイプには2~3台分のタイヤをまとめて収納できるものもあり、出し入れも比較的簡単です。
タイヤを収納する際の積み方

ホイールの有無によって、適したタイヤの積み方は異なります。積み方は以下のように判断しましょう。
- ホイールの付いたタイヤは横置き
- ホイールの付いていないタイヤは縦置き
なお、いずれの場合もタイヤの下にすのこや下敷きを設けることで、接地面のゴムの変質や床面の変色を防止できます。
タイヤの劣化を防ぐために、タイヤを積む順番や地面に接する面を定期的に入れ替えることも大切です。
ホイール付きタイヤは横置きがおすすめ
タイヤにホイールの付いた状態であれば、横に倒して置きましょう。ホイールが付いたタイヤは横置きにして広い面積で支えることで重量を分散し、タイヤにかかる負荷を軽減できます。
縦に置くとより狭い面積に重さが集中するため、ゆがみや変形を招きます。
タイヤ単体の場合は縦置きで収納する
タイヤにホイールの付いていない状態であれば、縦置きでの収納がおすすめです。ホイールの付いていないタイヤを横置きにすると、一番下のタイヤに重量が集中し、ゆがみや変形を引き起こす恐れがあります。縦置きにすることで、こうした劣化を防止できます。
タイヤの収納・保管時の注意点

タイヤの収納・保管に関しては、3つの注意点があります。タイヤは日光や水分、エアコンの室外機から出る「オゾン」など、さまざまな要因によって劣化するため、少しでも劣化しにくい場所に保管しましょう。
使ったあとのタイヤであれば、収納前のメンテナンスも必要です。それぞれの注意点について、以下で詳しくみていきましょう。
直射日光や雨が当たらない場所に保管する
タイヤは野ざらしにせず、直射日光や雨・雪の当たらない方法で保管しましょう。
タイヤの素材であるゴムは紫外線によって劣化し、亀裂や硬化が発生しやすくなります。タイヤの成分の1つである合成ゴムは水にも弱く、タイヤを濡れたまま放置してしまうと分解を起こして劣化します。
また、タイヤに水分が浸透してしまうと、タイヤ内部のスチールコードという素材がサビてしまいかねません。
タイヤの劣化を防止するためには、タイヤカバーやブルーシートを使って日光や雨・雪を避けて保管しましょう。
室外機や電気器具の近くは避ける
エアコンの室外機やバッテリー機器の近くは、タイヤの保管には適していません。タイヤを劣化させる「オゾン」という物質が発生しやすいためです。タイヤの素材であるゴムとオゾンが化学反応を起こすことで、タイヤにひびが入りやすくなります。
劣化を早めてしまわないよう、タイヤの保管場所は慎重に検討しましょう。
タイヤはメンテナンスしてから収納する
タイヤの寿命を延ばすために、収納する前にメンテナンスをしておきましょう。
走行に使用したタイヤには、土や泥、ほこりが付着しています。油や融雪剤など、タイヤを劣化させる成分が付いていることもあります。丁寧に水洗いをすることで、こうした汚れを落としましょう。
洗ったあとは十分に乾燥させ、空気圧を指定値の半分ほどにして保管します。
タイヤ収納におすすめの場所

タイヤを収納するのにおすすめの場所は、以下のとおりです。
- 物置・ガレージ
- タイヤ保管サービス
- トランクルーム
それぞれの方法について、以下で詳しく紹介します。
物置やガレージ
物置やガレージは、雨風や直射日光を防げるため、タイヤ収納に適しています。
アンケート結果(※表2)としても、「自宅の屋外の物置」で保管されている方は多いことがわかります。
▼※表2 アンケート調査「現在タイヤをどこに保管していますか」(n=2,489)

安心して保管できる方法ではあるものの、「タイヤラックを使う」「下敷きを敷いてタイヤを置く」など、劣化しない収納の仕方も考えましょう。
屋内であるがゆえに湿気がこもる場合もあるため、こまめに空気の入れ替えをすることも大切です。
タイヤ保管サービス
タイヤ保管サービスを利用することも、タイヤ収納の選択肢の1つです。タイヤ保管サービスとは、タイヤ店やカー用品店などが倉庫でタイヤを保管してくれるサービスのことです。
店舗によっては、タイヤの取り付けや履き替えのサービスも利用できます。自宅に保管スペースを確保する必要がなく、交換するタイヤを車に積み込む手間も省けます。タイヤに適した環境で保管してもらえることも、メリットの1つです。
トランクルーム
トランクルームもタイヤの収納場所としておすすめです。
アンケート調査(※表3)では、「タイヤをトランクルームに保管することによって解決された悩み」として、「置き場所の確保」や「盗難防止」、「日光や温度・湿度の管理」などが上位にあがっています。
▼※表3 アンケート調査「タイヤをトランクルームに保管することによって解決された悩みはありましたか」(n=153)

トランクルームには、屋外型と屋内型があります。それぞれの特徴とメリット・デメリットについて、以下でみていきましょう。
屋外型トランクルーム
屋外型トランクルームは、主にコンテナを利用しています。サービスによっては車で敷地内への乗り入れができるものもあります。借りているトランクルームに車を横付けできれば、重量のあるタイヤの出し入れもしやすいでしょう。
広さのあるトランクルームを選べばタイヤだけでなく、カー用品やバイクなども保管できます。
ただし、屋外型のトランクルームは空調設備が整っていないことも多くあります。温度や湿度の管理について、契約前に確認しておきましょう。
屋内型トランクルーム
屋内型トランクルームは、大きな倉庫の中に区分けされた部屋があり、借りる人にスペースが割り当てられるタイプのサービスです。空調設備が整っている場合が多く、外の気温や湿度の影響がないため、タイヤを安心して保管できます。
借りているスペースまでタイヤを運ぶ必要があるため、屋外型トランクルームに比べると手間はかかります。
タイヤの収納・保管にはトランクルームがおすすめ

タイヤは大きい上に数もあるため、収納にはまとまったスペースが必要です。日光や水分などによって劣化するため、収納場所や保管の方法にも気をつかわなければなりません。しかし、「自宅に十分な収納スペースがない」という方もいるでしょう。
こうした場合には、トランクルームの利用も選択肢の1つです。「加瀬のレンタルボックス」は、通気性のよい屋内型のトランクルームであり、タイヤを劣化からしっかり守ります。
また、24時間出入り自由のため、必要なときにタイヤの出し入れが可能です。警備会社によるセキュリティや二重ロック体制で、セキュリティ面も万全です。重く個数の多いタイヤでも、常備されている台車を使って楽に運べます。
タイヤだけでなく、他のカー用品を一緒に保管できることもトランクルームの魅力です。ぜひ「加瀬のレンタルボックス」を有効に活用して、快適なカーライフを実現してください。