大切なバイクを最高の状態に保つには、「どう保管するか」が非常に重要なポイントです。野ざらしではすぐに傷んでしまううえ、盗難の危険もあります。しかし、「わかってはいるけれど、保管する場所がなくて困っている」という人もいるのではないでしょうか。
ここではバイクを傷みや盗難から守るための保管のポイントと、月極で借りられるおすすめのを紹介します。
目次
バイクは保管方法で寿命が変わる?

車と違ってバイクは一般的にエンジンやマフラーなどの主要パーツがむき出しになっています。その分、雨風や湿気、温度変化、紫外線、ちり、ほこり、虫などの影響をじかに受けやすいため、どのように保管するかは非常に重要なポイントです。バイクの寿命は保管方法で決まるといっても過言ではありません。
絶対に避けたいのは、野ざらしで置いたバイクが雨に濡れること。湿気は錆の原因となり金属の大敵ですので、屋外で保管をするなら最低でもカバーを掛け、雨から守るようにしましょう。ただし、土や砂利の上に駐車している場合、カバーをかけていても地面から立ち上る湿気で車体の下回りがさびやすくなるため、カバーを掛けるだけでは十分とはいえません。
また、大切なバイクを長持ちさせるためには、保管方法とあわせてメンテナンスも重要です。
金属や樹脂、ゴムなどでできたバイクのパーツをよい状態に保つためには、「錆止めをする」「チェーンにオイルをさす」「ブレーキに付着したカーボンを洗い落とす」といった手入れが欠かせません。オイルやガソリンなどの油脂類は経年劣化しますので、定期的に交換する必要があります。
バイクは長期間乗らない場合でも、錆などによるパーツの固着防止や湿気の解消のために、定期的に走らせることをおすすめします。
それができない場合は、劣化による変質や錆を防ぐため、保管する際に「エンジンオイルやガソリンを抜く」「バッテリーを外す」といったケアが必要です。また、定期点検や清掃、時期に応じた部品の交換は必須になります。
バイクを保管するときに気をつけるべきポイントは?
バイクを保管する際には、その期間によって注意すべきポイントが変わります。
続いてはバイクの保管期間ごとの注意点をご紹介しましょう。
短期間バイクを保管する場合
1日~1ヶ月に一度はバイクに乗るという場合、気をつけたいポイントは下記のとおりです。
カバーを掛けて雨と紫外線を防ぐ
錆の原因となる雨と、パーツの劣化をもたらす紫外線を防ぐためには、駐車時に必ずバイク用のカバーを掛けておきましょう。カバーはちり・ほこり対策にもなりますし、いたずらや盗難を防ぐ効果があります。たとえ室内や屋根のある駐輪場でも、バイクカバーを掛けておくとよいでしょう。
カバーを選ぶときのポイントは、まずカバーのサイズや適合車種を確認したうえで、愛車に合う形状を選ぶこと。次に、お手頃な価格ということも大事ですが、防水性や耐久性など、性能は複数の製品を見比べた上で選びましょう。
また、カバーは徐々に劣化しますので、1年に一度を目安に買い替えることをおすすめします。
湿気対策をする
雨や雪はバイクカバーで防ぐことができますが、地面から立ち上る湿気には別の方法で対策する必要があります。防水性能の高いカバーは通気性が低くなりやすいため、雨がやんだらカバーを外し、こもった湿気を逃しましょう。天気のいい日はカバーを外し、車体全体に風を通すこともおすすめです。
また、バイクを停める場所が土や砂利の上だと湿気の影響を受けやすく、雨で跳ね返った砂利や泥がバイクに付着し、錆の原因となります。バイクはできる限りコンクリートなど、湿気に強い地面の上で保管することが理想です。土や砂利の上で保管せざるをえない場合は、バイクの下に湿気を通さない鉄板などを敷く、それも難しい場合は、泥や砂利が付着したら2~3日中に落とすことで、錆の発生を抑制することができます。
保管前にメンテナンスを行う
せっかくカバーを掛けても、バイクやカバー内に水分が付着していては逆効果になってしまいます。カバーを掛ける前にはメンテナンスを行い、水気や汚れをしっかり落としておきましょう。
毎日は難しいですが、1ヶ月など比較的長い時間保管する場合は、一度洗車してから十分乾燥させ、しっかり水気を拭き取ったうえでカバーを掛けるとよいでしょう。
長期間バイクを保管する場合
冬季や長期出張など、バイクに乗らない期間が数ヶ月~数年に及ぶ場合は、下記のような点が保管のポイントになります。
ガソリンは満タンにするか抜いておく
タンク内のガソリンが少ないと、気温が下がった際にタンク内の空気が結露して、タンクがさびついてしまう可能性があります。そのため長期間保管する場合は、ガソリンを満タンにしておくことが原則です。
ただし、ガソリンは長期間放置しておくと腐ってしまい、燃料供給装置であるキャブレターの目詰まりの原因になります。年単位で保管する場合は、タンク内に錆対策を行った上でガソリンを抜いておきましょう。
バッテリーを外しておく
バッテリーはつけている限り自然放電するので、1ヶ月以上乗らない場合はいったん外しておきましょう。設置したままだと、再度バイクに乗る際にバッテリーが上がって走行できなくなってしまいます。
タイヤの空気を入れておく
保管中のバイクのタイヤには車両の重さがかかり続けていますので、パンクしていなくても中の空気は徐々に抜けていきます。空気が少ないとタイヤの変形やひび割れにつながりますので、タイヤの空気はしっかり補充しておきましょう。
保管場所を整える
バイクの長期保管は、屋外よりも防水、湿気、紫外線対策ができる屋内が適しています。屋外しか保管場所がない場合は、せめて屋根つきの駐輪場にするか、バイク用のガレージの利用を検討するとよいでしょう。
保管中、大事なバイクを盗難から守るには?
バイクを保管する際に、劣化防止と並んで重要なのは盗難防止の対策です。
警視庁のウェブサイトによると、2019年中に東京都内で発生したオートバイの盗難事件は1,133件。発生場所として最も多かったのは、住宅の敷地内で全体の52.3%を占めています。次いで駐車場・駐輪場が21.2%となっており、保管中の盗難対策が必要であることを示しています。
有効な防犯対策は、まずはバイクの存在を隠すことです。もちろんそこにバイクがあること自体を隠すことはできませんが、カバーを掛けてどんな車種か見えなくしたり、カバーを取り外す手間をかけたり、カバーの中にどんな盗難対策をしているのかわからなくするだけでも、窃盗犯が手を出しづらくなる効果があります。
また、複数のロックを併用して、窃盗犯に「これは解除が大変そうだ」と思わせるのもおすすめです。
警視庁のウェブサイトでも、オートバイ盗の防犯対策として次のような対策が紹介されています。
<オートバイ盗の防犯対策>
- 車両から離れる際には、短時間でもハンドルロックをしてキーを抜く
- 複数のロックを併用する
- 盗難防止装置をつける
- 駐輪する際はカバーを掛ける
- 防犯対策がしっかりしている駐車場・駐輪場を利用する
バイクを保管できる!加瀬のレンタルボックスのバイクヤード
「自宅の敷地内にバイクを保管できるスペースがない」「よりよい環境で保管したい」といったときにおすすめなのが、バイク専用に設けられたレンタル収納スペースです。
加瀬のレンタルボックスでは、4つのタイプのをご用意しています。
個別収納型スペース
バイクBOX
個別収納型スペースは、バイクの収納専用のコンテナボックスです。幅約1.3m、奥行約2.7mの広さがありますので、大型バイクも余裕をもって収納できます。バイク用品や整備道具をいっしょに置いておける小物収納棚もご用意しています。防犯対策として車両とボックスを連結する盗難防止バーがついているのが特徴で、外にも鍵をつけることが可能です。また、備えつけの大型スロープがあるため、バイクの出し入れもスムーズに行えます。
個人の空間を持ちたい人や保管環境のよさを追求したい人、防犯性の高さを求めたい人などにおすすめです。
バイクキャビン
バイクキャビンは、バイク専用にコンテナボックスを改良した収納スペースです。広さは幅約1.3m、奥行約2.7mとバイクを収納してもゆったりできる広さがあります。ボックス内には小物収納棚がついており、バイク用品やパーツ、整備道具などもいっしょに管理することが可能です。出し入れしやすい備え付けの大型スロープ、盗難防止バーもついています。
バイクBOX同様、保管環境のよい、個人専用の空間を持ちたい人、防犯性の高さを求めたい人におすすめです。
屋内共同型スペース
屋内共同型スペースは、屋内のスペースを複数の人が共同で利用するタイプの駐車スペースです。屋内なので雨や風、紫外線からバイクを守ることができます。24時間セキュリティ完備で、入り口の開錠には契約者のみが持つ専用の鍵が必要となるため、防犯性は高く安心してご利用いただけます。
専用スペースまではなくても、防犯性の高さを重視する人におすすめです。
屋外ライン型スペース
屋外ライン型スペースとは、レンタルボックスが設置されている敷地内などの一部に白線を引き、専用の屋外駐車スペースを設けたものをいいます。セキュリティは自己責任にはなりますが、ほかのスペースに比べて格安で利用することができます。
自宅の敷地に駐車スペースがなく、専用の保管場所を確保したい人におすすめです。
屋外型トランクルームも利用可能
屋外に設置されたコンテナを利用したトランクルームの中に、バイクの収納が可能なものがあります。サイズは0.7~8帖まであり、バイクのみを保管することもできますし、スペースを区切って使わなくなった家具やオフシーズンのアウトドア用品などといっしょに保管することも可能です。
契約者が鍵を持って管理するため出し入れは自由です。ちょっとしたガレージのように普段の駐輪スペースとして使用することもできますし、長期の保管場所としてもおすすめです。
参考:トランクルームとは?サイズの選び方から種類まで徹底解説
大切なバイクの保管にレンタルスペースの活用を!
大切なバイクをよい状態で保つには、保管環境を整えることが大切です。理想的なのは自宅に湿気対策・防犯対策を施したガレージを設置できることですが、なかなかそうはいきません。
その点、月極で契約できる加瀬のレンタルボックスのバイクヤードは、利便性が高く、湿気対策・防犯対策もとりやすいため、バイクを保管するのにぴったりです。
普段使いの駐車スペースとしても長期保管するためのスペースとしても利用できますので、ぜひ検討してみてください。