ぬいぐるみを、きれいな状態のまま置いておくのはなかなか大変です。大事なぬいぐるみを虫やカビから守るには、保管前のお手入れが欠かせません。
また、子供たちが小さい頃に遊んでいたものやプレゼントでもらったものなど、思い入れがあるぬいぐるみを大事にとっておきたい場合、保管場所に悩んでいる人は多いのではないでしょうか。
ここでは、ぬいぐるみのお手入れの方法のほか、おすすめの収納場所や保管する際の注意点をご紹介します。
目次
ぬいぐるみのお手入れ方法
ぬいぐるみは繊維製品のため、ほこりがつきやすいものです。保管する前に、ぬいぐるみについたほこりや汚れをしっかりと落とすようにしましょう。まずは、ぬいぐるみのお手入れの手順をご紹介します。
1.ブラシや掃除機でほこりや汚れをとる
洋服用のブラシや掃除機を使って、ぬいぐるみの表面についたほこりや汚れを落とします。ペット用のブラシも汚れをとりやすいのでおすすめです。
2.汚れがひどいときは洗濯する
汚れがあると虫やカビが発生する可能性がありますので、汚れがひどい場合はぬいぐるみを洗います。ぬいぐるみは洗濯機で洗えるもの、手洗いで洗えるもの、一般家庭では洗えないものがありますので、洗濯表示を確認しましょう。
洗濯機で洗う場合は、ぬいぐるみの細かいパーツや飾りなどを取りはずし、洗濯ネットに入れて洗います。その際、洗濯機の手洗いモードなどを利用しましょう。また、大事なぬいぐるみを守るためには、すすぎまで終わった時点で一度洗濯機から取り出します。ぬいぐるみを大きめのタオルにくるんでから、再び洗濯ネットに入れて、脱水は10秒ほどにとどめることがポイントです。
手洗いの場合は、バケツなどの容器にぬるま湯を準備し、おしゃれ着用の中性洗剤を入れます。ぬいぐるみの型崩れを避けるために優しく押し洗いをして、汚れが目立つところは軽くこすって落としましょう。5分ほど洗ったら、ぬいぐるみをすすぎます。すすぎは3回以上水を取り換えて、繊維に洗剤が残らないように気をつけてください。柔軟剤を使う場合は、再び容器にぬるま湯を準備し、柔軟剤を入れてぬいぐるみを20~30分つけておきます。
しっかりすすいだ後、ぬいぐるみをタオルで軽く包んでからネットに入れて、洗濯機で10秒ほど脱水してから干しましょう。
なお、洗濯できないぬいぐるみは重曹を使って、家庭で汚れや悪臭を取り除く方法もあります。やり方は、まず、ぬいぐるみが入る大きなビニール袋に、ぬいぐるみと重曹を入れて袋の口を閉じてください。しばらく振ったり揉んだりしてぬいぐるみに重曹をなじませた後、ぬいぐるみについた重曹を掃除機で吸い取れば、ドライクリーニングができます。
3.しっかり乾燥させる
ぬいぐるみに水分が残っているとカビの発生につながりますので、洗った後はしっかり乾かすことが大切です。また、直射日光にあてると変色する可能性があるため、直射日光のあたらない、風通しのよい場所で陰干ししましょう。ぬいぐるみの型崩れを防ぐため、洗濯ネットに入れたまま干します。洗濯バサミが複数ついている洗濯ハンガーの上に、ぬいぐるみを仰向けに寝かせるように置いて干すのもおすすめです。
ぬいぐるみを干す前に、毛の流れに逆らうように軽くブラッシングをしておくと、乾いたときに毛並みがふわふわに仕上がります。
4.家で洗えない物はクリーニングに出す
家で洗濯ができないタイプのぬいぐるみは、固く絞った濡れタオルで汚れを拭き取りましょう。それでも汚れが取れない場合や、特に大事に扱いたいぬいぐるみは、クリーニングに出すことをおすすめします。
クリーニング代はぬいぐるみの大きさによりますが、長辺が30cmぐらいまでのものなら、1,500~1,700円前後が目安です。
ぬいぐるみはどうやって保管する?
ぬいぐるみの保管方法は、インテリアの一部として飾る「見せる収納」と、収納ボックスなどに保管する「見せない収納」の2つがあります。
お気に入りのぬいぐるみを飾りたい場合は見せる収納を、ぬいぐるみが多すぎる場合や思い出の品を大切にしまっておきたい場合は、見せない収納がおすすめです。それぞれの収納方法について、詳しく見ていきましょう。
見せる収納法
ぬいぐるみを見せる収納方法は、部屋の雰囲気づくりに役立ちますし、好きなぬいぐるみをいつでも手に取れることがメリットです。一方、ぬいぐるみはほこりがつきやすいので、こまめな掃除やお手入れが欠かせません。
見せる収納の場合は、下記のような飾り方がおすすめです。
カゴにまとめる
かわいらしくぬいぐるみをまとめておきたい場合は、カゴや布製のランドリーバスケット、木製のボックスなどに入れるのがおすすめです。その際に、カゴから少しだけぬいぐるみが顔を出すようにしていると、かわいらしい雰囲気が作れます。
棚にディスプレイする
たくさんのぬいぐるみを飾りたい場合は、ぬいぐるみ専用のラックやぬいぐるみ専用の棚を用意して、そこにディスプレイするのもおすすめです。ディスプレイする際に、大きめのぬいぐるみは下に、小さめのぬいぐるみは上に配置すると見た目が美しく、棚に並べたときにも安定しやすくなります。ぬいぐるみ専用のラックや棚は、眺めているだけでもかわいくて癒やされるでしょう。
ミニハンモックを使う
ミニハンモックを使えば、天井付近など、部屋の上部の空間を活かしてぬいぐるみを飾ることができます。人間用のハンモックだとそれなりの重量があり、設置できる場所は限られてしまいますが、ディスプレイ用のミニハンモックなら、柱やカーテンレールに釣り下げて設置できます。
部屋の上部にぬいぐるみを飾るため、保管棚などの場所を作るよりも部屋を広く使えるのがメリットです。
突っ張り棒を使う
手軽にできる飾り方として、壁と壁の隙間に1~2本の突っ張り棒をつけ、棚の代わりにしてぬいぐるみを飾るという方法があります。この方法は、小さめのぬいぐるみをたくさん飾りたいときに向いています。また、突っ張り棒の上に、100円ショップなどの収納ラックやワイヤーボックスをのせて、ディスプレイしてみるのもおすすめです。
見せない収納法
ぬいぐるみを見せずに収納する場合は、空気穴をつけたビニール袋に入れるなど、ほこり対策を行った上で収納しましょう。収納ボックスなどにまとめて入れて、風通しのよい場所に保管します。
除湿剤を置くといった湿気対策もあわせて行うとよいでしょう。
長期でぬいぐるみを保管するときの注意点
見せない収納方法でぬいぐるみを長期間保管する場合は、ほこりはもちろんのこと、湿気やカビ、虫への対策が欠かせません。長期保管する際には、下記のポイントに注意しましょう。
段ボールではなく、ビニールやプラスチック製のケースに入れる
段ボールは、原材料が木材パルプと古紙なので、周りに湿気が多いときは湿気を吸い込み、少ないときは吐き出す調湿を行っています。湿気が多い環境だと吸湿が続いて、ダニなどの害虫を繁殖させやすい環境になってしまいます。
長期間ぬいぐるみを保管する際には段ボールを避けて、ビニールやプラスチック製のケースにするとよいでしょう。ぬいぐるみが大きい場合は、通気性のよい布団収納用の不織布のケースもおすすめです。
通気性のある場所に保管し、カビを防ぐ
ぬいぐるみは湿気が大敵です。クローゼットの中に収納する場合は、定期的に扉を開いて風を通したり除湿剤を置いたりして、湿気を防ぐとよいでしょう。
直射日光があたらない場所に置く
ぬいぐるみは直射日光があたると、日焼けや変色したり、生地が傷んだりします。紫外線はガラスを通過するため、窓辺ではガラスがあっても安心せず、日陰で保管するようにしましょう。
ぬいぐるみを飾らずに保管したい場合はトランクルームがおすすめ
ぬいぐるみが大きかったり、数が多かったりして保管場所に困る場合は、圧縮して収納することもできます。体積を半分以下に減らせるので、スペースがない場合におすすめです。圧縮袋は100円ショップやホームセンターで手に入ります。
ただし、ぬいぐるみに負担がかかり、毛並みが乱れたり型崩れしたりすることもありますので、使うときは注意が必要です。大事にしたいぬいぐるみの保管には、おすすめできません。
自宅での保管が難しい場合は、トランクルームに預けるという方法があります。トランクルームは、月々定額で収納スペースを借りられるというもの。トランクルームのサイズ展開は豊富なので、ぬいぐるみの量や保管したい荷物に合わせて広さを選ぶことができます。
トランクルームにぬいぐるみを預けるメリット
さまざまな収納スペースを提供する、加瀬のレンタルボックスの情報をもとに、ぬいぐるみをトランクルームに預けるメリットを見ていきましょう。
ぬいぐるみの量に合ったスペースを借りられる
トランクルームは、保管したい荷物に合わせて好きなサイズを選べます。例えば、屋内型では、ぬいぐるみのようにちょっとした小物を収納できるロッカータイプから、クローゼットのように使える1帖未満のサイズ展開も豊富です。
また、1帖以上のサイズも屋内型・屋外型ともに幅広く展開しているため、大きな荷物をいっしょに保管したい場合にも便利です。サイズによって利用料金が異なりますので、荷物の量と予算に合わせて考えるとよいでしょう。
通気性のよい環境を確保できる
トランクルームの中には、空調や換気設備を備えているものもあります。加瀬のレンタルボックスの場合、屋内型はすべて24時間換気を行っているため、通気性のよい環境でぬいぐるみを保管できます。また、屋内型・屋外型ともに、出し入れは24時間いつでも可能。屋内型は、ALSOK(綜合警備保障)による24時間セキュリティ完備なので、夜遅くに訪れても安心です。
ほかの荷物もいっしょに預けられる
ぬいぐるみといっしょに、季節外れの家電や当面使わない家具のほか、キャンプ用品などのアウトドアアイテムを預けることも可能です。トランクルームを上手に活用すれば、それだけ家を広く使うことができます。
トランクルームにぬいぐるみを預けるデメリット
一方で、トランクルームを使うことで起こるデメリットには、下記のようなものがあります。
搬入出の手間がかかる
トランクルームに荷物を預けたり取り出したりするのは、自分で行わなければいけません。頻繁に行わなければ大きな負担にはなりませんが、搬入出の手間はかかります。
料金がエリアによっては高額になる
トランクルームの利用料金は、エリアと広さ、空調といった機能の充実度によって幅があります。都心の人気エリアなどは、料金が高くなる傾向があります。
ぬいぐるみはお手入れをして、自分に合った保管方法を選ぼう
ぬいぐるみはほこりがつきやすいため、収納する前にきれいにお手入れすることが大切です。ぬいぐるみの収納方法には、部屋をかわいく演出してくれる見せる収納と、飾らずに保管しておきたい場合の見せない収納の2つがあります。
見せない収納方法で保管したい場合、家にスペースがなければ、空調などを完備したトランクルームを活用するのがおすすめです。自分に合った方法で、ぬいぐるみを大事に保管しましょう。