
部屋をきれいにしても、気づけばすぐに散らかってしまう…そんなことはありませんか。きれいな部屋を保つための近道は、掃除の順番と手順を決めて進めることです。
掃除道具の準備から片付け、水拭きや掃除機がけまでの基本ステップを押さえれば、限られた時間でも効率よく部屋を整えられます。
【お掃除手順】部屋をきれいにするための基本ステップ
掃除を始めるときに何から手をつければいいのか迷わないよう、ここでは部屋をきれいにするための基本ステップを、わかりやすく順を追って紹介します。
- 掃除道具を用意する
- ゴミやいらないものを処分する
- 散らかっているものを定位置に戻す
- 高い場所からホコリを落とす
- 乾拭きをする
- 掃除機をかける
- 水拭きをする
- 集めたゴミを捨てる
早速それぞれのステップについて詳しく見ていきましょう。
1.掃除道具を用意する
まずは、掃除に必要な道具をまとめて用意しましょう。
あれこれ揃えすぎる必要はありません。最初はシンプルで使いやすい基本の道具だけで十分です。
<準備・身につけるもの>
- マスク(ホコリによるアレルギー対策に)
- ゴム手袋(手荒れや汚れ防止に)
<ゴミや不要品の処理に使うもの>
- ゴミ袋
- ビニール紐とハサミ(雑誌や段ボールをまとめるときに便利)
<ホコリ取り・拭き掃除に使うもの>
- 使い捨てタイプのはたきやワイパー(高い場所や棚の上に)
- 雑巾・ふきん(マイクロファイバー素材がおすすめ)
- 粘着カーペットクリーナー(床や布製ソファのホコリ・毛取りに)
<仕上げ用>
- 掃除機(最後に床全体を仕上げる)
作業中に道具を探して行ったり来たりすると手間が増えるため、掃除を始める前に必要な道具を手元に揃えておくのがポイントです。
2.ゴミやいらないものを処分する
掃除を始める前に、まずは部屋の中にあるゴミや不要なものを処分しましょう。
ものが多いまま掃除をすると効率が下がるため、先にスペースを確保するのがポイントです。
<処分のコツ>
- 小さいものから片付ける
ペットボトルや紙ごみなど、すぐに捨てられるものから手をつけるとスムーズに進みます。 - 捨てる基準を決めておく
1年以上使っていないもの、壊れているもの、同じ種類が複数あるものは処分対象に。 - 迷ったものは「保留ボックス」へ
すぐに判断できないものは一時的に箱にまとめ、後で見直すと迷いが減ります。
「いつか使うかも」と思って取っておくと、結局また散らかる原因になります。掃除を始める前に“いらないものを減らす”ことが、スッキリした部屋への第一歩です。
3.散らかっているものを定位置に戻す
ゴミを捨てた後は、散らかっているものを元あった場所に戻します。
定位置を特に決めていないときは、ものをしまう場所を決めた上で、カテゴリーごとにアイテムを収納しましょう。
なお、定位置を細かく設定しすぎると、かえって使った後に戻すのが面倒になり、部屋が汚れてしまうという悪循環になりかねません。公共料金の請求書や領収書は書類系、文房具や工具は雑貨系などざっくりと分類する程度で十分です。
部屋の中に物が散乱しないように、使ったら定位置にしまいましょう。
4.高い場所からホコリを払う
部屋の中を片付けたら、次は高い場所にたまったホコリを払っていきましょう。
カーテンレールや照明、棚の上、エアコンの上部など、普段見えにくい場所ほどホコリが溜まりやすいものです。
掃除の基本は「上から下へ」。高い場所のホコリを先に取り除いておくことで、後で床掃除のときにまとめてきれいにできます。
ホコリを払うときは、使い捨てタイプのはたきが便利です。アームの長さや角度を調整できるタイプなら、手の届かない場所でもラクに掃除できます。落としたホコリは、掃除機や水拭きでしっかり取り除きましょう。
5.乾拭きをする
水拭きする前にホコリやチリ、砂埃などの乾いた汚れを乾拭きで落としましょう。
ホコリが着いている場所をうっかり水拭きしてしまうと、ホコリが水で固まってしまい、かえって落ちにくくなってしまうからです。
ホコリを落としたら、乾拭きでしっかり汚れを取り除いてください。マイクロファイバー製の雑巾やふきんを使用すると、細かなホコリも絡め取りやすくなります。
6.掃除機をかける
乾拭きまで終わったら、最後に掃除機をかけましょう。
掃除機をかけるときは、部屋の奥から手前へ向かって進むのが基本です。畳やフローリングの目に沿ってゆっくり動かすことで、細かなホコリまでしっかり吸い取れます。
掃除機のヘッドは床と平行に保ち、力を入れすぎず前後にゆっくり動かすのがコツです。家具の隙間や部屋の角など、場所によってはノズルやヘッドを付け替えて丁寧に仕上げましょう。
7.水拭きをする
掃除機をかけ終わったら、仕上げに水拭きをしましょう。
掃除機では取り切れない皮脂汚れやベタつき、細かなホコリをすっきり落とすことができます。
水拭きをする際は、しっかりと絞った雑巾を使うのがポイントです。水分が多いと跡が残りやすく、床材によっては傷みの原因になることもあります。
拭くときは、部屋の奥から手前に向かって一方向に進めるとムラになりにくく、広い範囲を効率よくきれいにできます。
8.集めたゴミを捨てる
掃除が終わったら、最後に集めたゴミを処分します。
自治体のルールに従って、可燃ゴミ・不燃ゴミ・資源ゴミなどを正しく分別することが大切です。
せっかくきれいにした部屋がまた汚れないように、ゴミはできるだけ早めに、近い収集日に出しておくと安心です。ゴミを片付けて掃除を締めくくれば、部屋も気持ちもスッキリ整います。
効率よく進めるための部屋掃除のコツ

掃除をもっと効率よく進めるには、ちょっとした工夫がポイントです。少し意識を変えるだけで、時間も手間もぐっと減らせます。
ここでは、作業をスムーズに進めるためのコツを紹介します。
掃除の順番は「上から下」「奥から手前」が基本
掃除を効率よく進めるには、「上から下」「奥から手前」を意識して作業しましょう。
ホコリやゴミは自然に上から下へ落ちていくため、床から先に掃除すると、あとでまた汚れてしまいます。照明や棚の上など高い場所から順に掃除すれば、ホコリを無駄なく取り除けます。
さらに、奥から手前へ進めることで、掃除した場所を再び汚すことなく、ホコリやゴミを一方向に集められます。
二度手間を防いでスムーズに進めるためにも、「上から下」「奥から手前」を基本に掃除を進めてみてください。
使う道具はまとめて手元に置く
掃除中に使う道具は、あらかじめ手の届く場所にまとめておきましょう。
必要な道具がすぐ手に取れる状態にしておくと、作業中に立ち上がって探す手間が省け、集中力を切らさずに掃除を進められます。
掃除カートやトレイ、エコバッグなどに道具をまとめて入れておくのもおすすめです。必要なアイテムを一か所に集めておくだけで、掃除の効率がぐんと上がります。
部屋ごとに目標時間を決めて掃除する
掃除を効率よく進めるには、部屋ごとに目標時間を決めて作業するのがおすすめです。
タイマーをセットして「この部屋は10分だけ」などと時間を区切ると、集中力が続き、だらだらせずに掃除を終えられます。
特に掃除に慣れていないうちは、1か所に時間をかけすぎてしまいがちです。あらかじめ目安時間を決めておくことで、家全体をバランスよくきれいにできます。
不要な動きを減らす動線を決める
効率よく掃除を進めるには、あらかじめ動線を決めて動くのがポイントです。
行き当たりばったりで動くと、同じ場所を何度も往復してしまい、時間も体力も無駄になってしまいます。
部屋の奥から手前、左から右など、進む向きを決めて一方向に掃除を進めましょう。動線を意識するだけで、作業のテンポが整い、掃除の効率がぐんと上がります。
部屋をきれいに保つための収納テクニック

部屋をきれいなまま保つには、ちょっとした収納の工夫が欠かせません。ものの置き方やしまい方を少し見直すだけで、散らかりにくく、片付けやすい空間に変えられます。
ここでは、部屋をきれいに保つための収納テクニックを紹介します。
物の定位置を決めてラベリングする
片付けやすい部屋を保つコツは、「どこに何を置くか」を決めておくことです。
たとえば、リビングならリモコンや文房具、キッチンなら調味料や保存容器など、カテゴリーごとに定位置を決めて収納しましょう。
さらに、収納ボックスや引き出しにラベルを貼っておくと、どこに何があるか一目でわかります。「文房具」「掃除道具」「お菓子」など、使う人がすぐ理解できる言葉でシンプルに書くのがコツです。
ラベルがあるだけで、家族や同居人も迷わず片付けられるようになり、自然と「出したら戻す」が習慣になります。結果的に、掃除にかかる時間も短縮でき、散らかりにくい部屋を保てます。
使用頻度に合わせて収納場所を決める
物をしまうときは、使う頻度に合わせて収納場所を決めましょう。
たとえば、毎日使うリモコン、ティッシュ、ドライヤー、調味料などは、すぐに手が届く腰の高さや手前の棚に置くと取り出しやすくなります。一方で、季節家電や来客用の食器など、使用頻度の低いものは上段や奥の棚に収納するのがおすすめです。
よく使う物が取りやすい位置にあるだけで、出し入れの手間が減り、自然と「使ったら戻す」が習慣になります。
結果として、部屋が散らかりにくく、日常の片付けもぐっとラクになります。
季節ごとに収納を見直す
季節の変わり目は、収納を見直す絶好のチャンスです。
衣替えのタイミングで収納ボックスの中を開け、今の自分に必要なものだけを残すようにしましょう。
1年以上着ていない服や、サイズアウトした子ども服などは、思い切って手放すのがおすすめです。「また使うかも」と迷うものは、次のシーズンまでに出番がなければ処分する、というルールを決めておくと判断しやすくなります。
一方で、思い出の品や大切に保管しておきたいものは、無理に捨てる必要はありません。屋内型や宅配型のトランクルームを活用すれば、湿度管理された環境で安全に保管でき、生活スペースを広く使うことができます。
部屋掃除のコツを身につけよう
部屋をきれいに保つコツは、一度に完璧を目指すのではなく、毎日少しずつ掃除を続けることです。基本の手順を守って進めれば、時間をかけずに効率よく片付けられ、自然と散らかりにくい環境を維持できます。
もしも物が多くて掃除しづらいと感じる場合は、季節家電や思い出の品などをトランクルームに一時的に預けるのもおすすめです。
掃除のコツと収納の工夫を上手に組み合わせて、「片付けが苦手」から「いつも気持ちいい部屋」に変えていきましょう。





