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公開日2025.06.30
最終更新日2025.06.30

物置の設置場所によるトラブル事例!失敗しやすい場所とおすすめの場所を紹介

物置の設置場所

物置は収納スペースを増やせる便利な設備ですが、設置場所を誤ると、サビやカビ、隣人とのトラブルなど思わぬ問題につながることもあります。設置後に後悔しないためにもよくあるトラブル事例を知り、適した場所を選ぶことが重要です。

物置の設置に向かない場所に加え、長く安全に使えるようおすすめの設置場所もあわせて紹介します。

物置の設置場所でよくあるトラブル事例

物置はさまざまな物を収納できる便利な設備ですが、設置場所を間違えると思わぬトラブルの原因になることがあります。あらかじめ起こりやすい失敗例を知っておくことで、設置場所の選定や対策をスムーズに進めることができます。

まずは、物置を設置する時に注意したい代表的なトラブル事例を紹介します。

土の上に設置したため物置がサビてしまった

物置を土の上に直接設置すると、湿気によって底の部分がサビてしまう恐れがあります。

特に、風通しが悪い場所や日陰の場所などは湿気がこもりやすく、劣化の進行も早まる傾向があります。

「土の上に砂利を敷き詰めれば問題ない」と考える方もいますが、地面に接している限り湿気を完全に防ぐことはできません。また、物置の下に基礎ブロックを使用する方もいますが、湿気が高い環境では逆に注意が必要です。

物置を長く安全に使うためには、コンクリートやアスファルトで基礎工事を行い、物置の下に空間を確保して通気性を高めることが重要です。

境界線を超えて設置してしまった

「境界標(きょうかいひょう)」を見落として、物置の一部が隣地にはみ出してしまう事例も、物置の設置場所でよくあるトラブルの一つです。

境界標とは、自分の敷地と隣地や道路との境界を示す目印のことです。民法第234条では、建物は境界線(境界標同士を結ぶ線)から50cm以上離れて設置するように定められています。

そのため、境界線を越えた屋根の張り出しや雨水の流入にも注意が必要です。違反すると隣地の所有者から物置の設置中止や移動を求められる可能性があります。

無用なトラブルを避けるためにも、事前の確認や近隣へ挨拶するなどの配慮が大切です。一方で、隣地の所有者から境界標を超えることに合意を得た場合は、この限りではありません。

強風により物置が倒壊した

台風や突風などの強風にあおられて物置が倒れたり、設置場所からずれてしまったりというトラブル事例もあります。

庭や畑など、風をさえぎるものがない場所に物置を設置すると、強風の影響を受けやすいため危険です。特に、海沿いや風の強い地域では注意が必要です。

物置本体の重さや収納されている荷物だけでは倒壊を防ぎきれないため、アンカー固定やワイヤー補強などの転倒防止対策を行うとよいでしょう。

ドアがつっかえて開かなかった

狭い場所に物置を設置したことで、ドアが十分に開かず使い勝手が悪くなるトラブルもよく見られます。

中でも観音開きタイプの物置は、扉を大きく開くためにスペースが必要であり、家の壁やフェンスの近くにあると、扉がつっかえて完全に開かないケースもあります。

その結果、物の出し入れがしにくくなり、せっかくの収納スペースをうまく活用できない状況になってしまうのです。

物置の扉は引き戸や引き込み式などさまざまなタイプがあります。設置場所に合った扉のタイプを選ぶとともに、必要最低限のスペースを確保することがトラブル回避のポイントといえます。

寒さで物置内の荷物が結露した

寒冷地に物置を設置すると、室内外の温度差によって結露が発生し、収納している荷物が濡れてしまう恐れがあります。

濡れた荷物を放置しているとカビの原因にもなり、物置の劣化を早めてしまうかもしれません。

また、積もった雪の重みで屋根がたわんだり、落雪によって物置が破損したりするケースもあります。被害を防ぐには、積雪対応タイプや結露減少タイプなど、気候に合った物置を選ぶことが重要です。

物置のトラブルが起こりやすい設置場所

庭の片隅にある物置

物置を設置する際は利便性だけでなく、周囲の環境にも配慮が必要です。物置を置いてはいけない場所に設置すると、サビやカビ、水漏れなどのトラブルが発生するリスクがあります。

ここでは、トラブルが起こりやすい設置場所の例を挙げ、避けるべきポイントを紹介します。

狭い場所

狭い場所に物置を設置すると、さまざまなトラブルの原因となる可能性があります。たとえば、物置のタイプによっては扉を大きく開けられず、荷物の出し入れがスムーズに行えません。

さらに、狭い場所は設置作業がしづらく、将来的な移動やメンテナンスに支障をきたすケースも見受けられます。こうしたトラブルを避けるためには、スペースに余裕を持って設置することが重要です。

風通しが悪い場所

風通しの悪い場所も、物置の設置場所には向いていません。通気性が悪いとサビやカビが発生するリスクが高まります。

また、湿気がこもりやすいため物置本体だけでなく、中に保管している荷物まで劣化してしまう恐れもあるからです。

特に、壁際など空気が循環しにくい場所は注意が必要です。物置を長く快適に使うためには、周囲に十分なスペースを確保し、通気性の良い場所を選んで設置するようにしましょう。

雨樋(あまどい)の下

雨樋の下も、物置の設置場所として避けたい場所の一つです。雨樋から落ちた雨水が物置の天井に溜まってしまうと、雨漏りやサビの原因になります。

さらに、落ち葉などが雨樋に詰まり、排水がうまくいかずに水があふれると、物置の屋根や側面に大量の水がかかって劣化を早める恐れがあります。

屋根から雨水が集中して流れ込む場所や、近くに落葉樹があり雨樋が詰まりやすい場所は、設置場所として避けるのが賢明です。

近年では物置の屋根に傾斜をつけることで左右に雨水が流れるものもあるため、毎年雨量が多い地域では検討してみるとよいでしょう。 

散水栓や量水器の上

散水栓や量水器の上も、物置の設置場所としては不向きといえます。水漏れや設備の故障が起きた際に、物置や中の荷物が濡れてしまうだけでなく、点検や修理の妨げになる可能性があるからです。

同様に、雨水マス・汚水マス・浸透マスなどの点検口の上も、物置の設置は避けた方が良いでしょう。

これらの設備は目立たないためつい見落としがちですが、設置後に移動が必要という状況を避けるためにも、あらかじめ所在の有無を確認しておくと安心です。

物置のトラブルが起きにくいおすすめの設置場所

物置を快適に使用するためには、「どこに設置するか」がとても重要です。環境や利便性に適した場所を選ぶことで、物置の劣化や使いにくさなどのトラブルを未然に防げます。

ここでは、トラブルが起きにくいおすすめの設置場所をご紹介します。 

家の北側

家の北側はおすすめの設置場所の一つです。

北側は直射日光が当たりにくいため、夏場でも物置内の温度上昇を抑えやすく、中の荷物の劣化を防ぐ効果があります。

また、ガーデニングに不向きとされる日陰のスペースを有効活用できる点もうれしいポイントです。風水的に北は「蓄財」を意味する方角とされており、物置を北側に設置することで運気を安定させる効果があると考えられています。

コンクリートや砂利の上

コンクリートや砂利の上も、物置のトラブルが起きにくい設置場所とされています。

コンクリートは地盤がしっかりしているため、物置の傾きやズレを抑えるのに効果的です。また、雑草の侵入を防ぐ役割も果たします。

一方、砂利は排水性に優れており、湿気がこもるのを防ぐことで、サビやカビの発生を抑えるメリットがあります。

ただし、そのまま砂利の上に設置すると物置が安定しないケースがあるため、整地してから基礎ブロックを設置するとよいでしょう。

物置から出入りがしやすい場所

物置は、出入りのしやすさを意識して設置することで、使い勝手が大きく向上します。庭の角地や勝手口の近くは動線が確保しやすく、デッドスペースの有効活用にもつながります。

また、扉がスムーズに開閉できるスペースや、大人1人が無理なく出入りできる広さを確保することも重要です。

収納する物の用途に合わせて、庭、駐車場、玄関まわりなど使いやすい場所を選ぶと、より快適に活用できます。

物置の設置場所で悩みたくない方におすすめのサービス

加瀬の屋外型レンタルボックス0.7帖

物置は自宅の敷地内に設置できる便利な収納スペースですが、設置場所や環境によっては、思わぬトラブルや使いにくさを感じることもあります。

設置場所で悩んでいる場合や、「家の中や庭に十分なスペースがない」「荷物の劣化や盗難が心配」といったお悩みがあれば、トランクルームなど外部の収納サービスを活用するのもひとつの選択肢です。

たとえば、トランクルームには屋外型や屋内型などさまざまなタイプがあり、温度・湿度管理が行き届いた施設なら大切な荷物も安心して預けられます。

物置の設置でお悩みの方にぴったりのサービスを詳しく紹介します。

屋外型トランクルーム

屋外型トランクルームは、コンテナを利用した屋外設置型の収納スペースで、道路沿いや空き地などに設置されています。

1帖以下の小さなサイズから8帖サイズまで幅広く用意されており、物置と同じように季節用品やアウトドアグッズ、大型家電などの収納も可能です

トランクルームの近くに車を駐車できるケースが多く、大量の荷物や重たい荷物の運搬もスムーズに行えます。また、24時間利用可能な施設では、好きな時間に荷物の出し入れができる利便性も魅力です。

自宅の敷地スペースが限られていて物置の設置が難しい場合でも、屋外型トランクルームなら安心して利用できます。

ただし、屋外に設置されているため湿気や気温の影響を受けやすく、長期保管する場合は防湿対策や梱包方法に工夫が必要です。

屋内型トランクルーム

屋内型トランクルームは、主にビルのワンフロアなど建物内に設けられている収納スペースです。

建物の中にあるので、物置とは異なり温度や湿度が管理されている施設が多いのが特徴です。そのため、紙類や衣類、カメラ・精密機器、趣味のコレクションなどのデリケートな荷物の保管にも適しています。

さらに、監視カメラやICカードによる入退室管理、有人対応など、セキュリティ対策を強化している施設が多く、防犯面を重視する方にも安心です。

施設によっては台車やカートが用意されているため、荷物の搬入出もスムーズにできるでしょう。大切な品の劣化や盗難を避けたい場合は、屋内型トランクルームの利用が向いています。

宅配型トランクルーム

宅配型トランクルームは、自宅にいながら荷物の預け入れや取り出しができる便利なサービスです。

専用のボックスや段ボールに荷物を詰めて郵送するか、宅配業者に自宅まで集荷に来てもらうことで、荷物は専用の倉庫へ運ばれ保管されます。

預けた荷物は写真付きのリストで管理されることが多く、取り出したい時にはスマートフォンやパソコンから依頼をするだけで、自宅まで配送してもらえます。

重い荷物や大型の荷物の運搬が大変な方や、物置の設置スペースが確保できない方にも適したサービスです。梱包から集荷まで対応してくれるサービスもあり、手間をかけずに荷物を預けたいときにも便利です。

ただし、取り出しには別途費用がかかる場合があるため、頻繁に出し入れする予定がある場合は注意が必要です。

外部サービスの活用を検討するメリット

物置は設置場所によってサビやカビの発生、結露による荷物の劣化、強風による倒壊、さらには隣地との境界トラブルなど、思わぬ問題につながることも珍しくありません。

特に、土の上に直接設置したり、狭い場所や風通しの悪い場所、雨樋の下に設置したりすると、劣化のリスクが高まります。物置は設置すると移動が難しい場合もあるため、あらかじめ周囲の環境を確認し、設置する前に慎重に計画を立てることが大切です。

トランクルームは契約形態やサイズのバリエーションも豊富ですので、収納スペースにお困りの方は外部サービスの利用を検討してみてはいかがでしょうか。

トランクルームなら「加瀬のレンタルボックス」

yasutake
監修・投稿者プロフィール安武 亜希

株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。
【資格】
整理収納アドバイザー1級
WEBを活用した集客施策を担当しています。
トランクルームに興味をもっていただけるよう、みなさまに役に立つ情報を発信していきます!

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