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公開日2025.06.30
最終更新日2025.06.30

引っ越しをしない方が良い時期はいつ?おすすめ時期と準備のコツ

引越ししない方がいい時期

引っ越しは時期によって費用が異なるだけでなく、縁起や風水、天候の面でも避けたほうがいい時期もあります。料金が高騰しやすい繁忙期や予約が取りにくい時期、古くからの風習で敬遠されがちな月など、その理由はさまざまです。

引っ越しを避けたほうがいい時期とその理由について紹介します。

引っ越しをしない方が良い時期はいつ?

誰もが引っ越しはできるだけスムーズに、費用も抑えて進めたいと考えるでしょう。費用を抑え、自分が希望した日に引っ越すためには、タイミングの見極めが大切です。

ここでは「引っ越しをしないほうが良い時期」といわれる理由や背景について、傾向や費用相場をもとに詳しく紹介していきます。

3月〜4月

3月〜4月は引っ越しシーズンとして最も混雑するため、引っ越し業界の繁忙期として知られています。

進学や就職、転勤などライフスタイルが大きく変わる時期と重なるため、引っ越し件数は年間で最も多くなります。

出典:アップル引越センター「月別人口移動数とアップル引越し件数の推移

3月の引っ越し件数は、他の月の3倍ほど増加するというデータもあります。それにともなって、料金も通常の1.5倍〜2倍に上がることが多いのです。

また、希望日が埋まりやすく「予約が取れない」「引っ越しの時間が遅れる」「オプションが使えない」など、スムーズに進めにくい時期でもあります。

少しでも費用やストレスを抑えたい人にとっては、3〜4月は引っ越ししないほうがいい時期の代表格といえるでしょう。

5月のGW中

5月のゴールデンウィーク(GW)中は、例外的に引っ越しが集中します。

GWは会社や学校の休みが重なるため、引っ越しの需要が一時的に高まり、料金が割高になる傾向があります。特に、土日や祝日はスタッフや車両の確保が難しくなり、日程調整も思い通りにいかないこともあるでしょう。

ただし、GWを除けば5月は比較的空いている閑散期でもあり、料金も落ち着いています。

1月と9月

地域や家庭によっては、「1月・5月・9月」を引っ越しや結婚などを避けるべき月とする風習があります。

上記の月は「正五九(しょうごく)」と呼ばれ、祝い事を避けて神社や仏閣へ参拝し、厄災を払いに行く場合もあるようです。また、縁起が悪い月は「忌み月(いみづき)」とされ、人生の大きな出来事を控える習わしがある地域もあります。

  • 1月:年神様を迎える神聖な時期であり、「家を動かすのは縁起が悪い」という説もある
  • 5月:田植えで最も忙しい時期。人手が必要な中、引っ越しやお祝い事をするのは「配慮に欠ける」という考え方もある
  • 9月:稲刈りなどで農作業が忙しい時期。5月同様「祝い事や引っ越しは控えるべきである」という考え方もある

諸説ありますが、農作業が忙しい時期に引っ越しや結婚など周囲の手助けが必要な行事を行うと、周りに迷惑がかかってしまうため控えるようになったのかもしれません。

こうした「忌み月」の考え方は、単なる迷信ではなく、地域社会の助け合いから生まれた生活の知恵ともいえます。

引っ越しを避けた方が良いとされる日

引っ越しの日取りを決める際、縁起や風習を重んじる方の中には、「運気が乱れやすい日」や「慣習上好ましくないとされる日」を避けるケースもあります。

こうした日は、地域の文化や家族の価値観によっても受け止め方が異なりますが、以下のような日が引っ越しに適さないとされることがあります。

  • 仏滅・赤口(六曜):凶日とされる日で、結婚や引っ越しなど祝い事には不向きとされています。
  • 厄年(やくどし):人生の節目に災いが起こりやすいとされ、転居や転職を控える考え方があります。
  • 三隣亡(さんりんぼう):建築や引っ越しをすると「災いが近隣に及ぶ」とされる日。建築業界では今も意識されることがあります。
  • 土用(どよう)の期間:季節の変わり目で「土を動かすこと」が避けられる期間。引っ越しや建築は控えることがありますが、「間日(まび)」は問題ないとする考えもあります。
  • 不成就日:新しいことを始めても成就しにくいとされる日。結婚・開業・引っ越しなどのタイミングとしては避けられる場合があります

これらの日取りには科学的な根拠があるわけではありませんが、地域や家庭の中で長年の風習として受け継がれているケースも多く見られます。

特に年配のご家族と同居する場合や、近隣との関係を大切にしたい場合には、念のため日取りに配慮しておくことで、無用な気まずさやトラブルを避けられるかもしれません。

引っ越しにおすすめの時期

引っ越しの縦鼻をする女性

「引っ越しを避けたほうが良い時期」について紹介しましたが、一方で、引っ越しに向いている時期はいつなのでしょうか?

時期によっては費用を安く抑えられたり、希望のスケジュールでスムーズに進められたりと、多くのメリットがあります。

引っ越し業界の繁忙期・閑散期の傾向や、気候の安定性などもふまえながら、より快適に新生活を始めやすい時期についてご紹介します。

6月~8月

6月から8月にかけての時期は、引っ越し業界でいう「閑散期」にあたります。

特に6月は梅雨の時期でもあるため敬遠されやすく、業者の稼働も落ち着きがちです。引っ越しの需要が下がる分、料金が比較的安くなりやすいのが特徴です。

また、7月〜8月は夏休みの帰省や旅行と重なるため、希望の日程に設定しやすいといわれています。暑さ対策が必要ではありますが、予算を重視する人にとっては狙い目の時期です。

10月~12月

10月〜12月前半は気候が安定しており、引っ越し作業がしやすい時期です。11月頃までは料金も落ち着いていて混雑もしづらく、費用と日程のバランスをとりたい人にはぴったりの季節といえるでしょう。

ただし、12月中旬以降から年末に近づくことで忙しくなるため、12月の後半は避けるのが無難です。

引っ越しにおすすめの日

引っ越しの日取りを選ぶ際は、「縁起が良いとされる日」を選択するのもひとつの方法です。特に、新生活や転機の始まりとなる引っ越しでは、気分も引き締まり安心して新たなスタートが切れるでしょう。

ここでは、引っ越しに向いている代表的な吉日をご紹介します。

  • 大安(たいあん):「大いに安し」の意味を持ち、一日を通して何事も吉とされる日
  • 天赦日(てんしゃび):日本では最上の吉日とされ、「天がすべての罪を許す日」との意味もあります。引っ越しや結婚式など、人生の転機となる行動に向いている日
  • 一粒万倍日(いちりゅうまんばいび):「一粒のモミが万倍に実る日」という意味があり、引っ越しなど新生活をスタートさせるのに最適な日

引っ越し費用をできるだけ安くするコツ

引っ越しにかかる費用は、時期や条件によって大きく変わります。引っ越し費用をできるだけ安く抑えるための実践的なコツを紹介します。

相見積もりを行う

引っ越しで必ず行いたいのが、複数の業者から見積もりを取る「相見積もり」です。各社の料金体系や割引条件、作業内容には違いがあるため、比較することで適正価格が見えてきます。

また、他社の見積もりは値引き交渉の材料にもなるため、比較する姿勢を見せることは費用を抑えるための第一歩です。

時間を指定しない

引っ越しの時間帯を「午前から」「15時から」など明確に指定すると、その分料金が割高になることがあります。

業者側の都合に合わせた「フリー便」や「おまかせ便」を選ぶと、空いた時間帯に作業を入れてくれるため、その分料金を抑えられるでしょう。

「時間に余裕がある」「引っ越し先が近くにある」など、柔軟なスケジュールを組める方は、時間指定なしのプランがおすすめです。

できるだけ荷物を少なくする

引っ越し料金は、基本的に「荷物の量」と「距離」で決まります。そのため、荷物を減らすことは費用の削減につながる最も確実な方法です。

  • 使っていない家具や家電は思い切って手放す
  • 不要な書籍や衣類などは事前にフリマやリサイクルに回す
  • 荷造りの段階で引っ越し先でも使うものか考える

運ぶ荷物が減ればトラックのサイズも小さくなり、作業時間も短縮できるため、費用を安く抑えることができます。

曜日や時期をずらしてみる

出典:アートセッティングデリバリー「家族の引越し料金平均単価

引っ越し費用を抑えたいなら、引っ越しの繁忙期を避けることも大切です。特に3〜4月は繁忙期、土日や月末、大安などは料金が高騰する傾向にあります。

可能であれば平日を選び、5月〜6月・11月といった閑散期を狙うと、より安価で引っ越しができます。また、業者によっては閑散期に割引キャンペーンを実施していることもあるため、見積もり時に確認してみてください。

引っ越しする時期が選べないときの荷物対策

引っ越しの荷物が多い部屋

「仕事や家族の都合でどうしても引っ越し時期を変えられない」というときは、荷物の預け先を工夫することで、費用や当日の負担を減らすことが可能です。

ここでは、引っ越し時期がどうしても変更できない場合に役立つ、荷物の対処法をご紹介します。

不要な荷物は処分する

最初に行いたいのが「いらないものを手放すこと」です。引っ越しでは家の中にあるものを全部持っていくと、運ぶ荷物が多くなり費用も高くなってしまいます。

以下は、家の中の物を処分するときの目安です。

  • 1年以上使っていない調理器具や趣味の道具
  • サイズが合わない、もしくは全く着ていない衣類
  • 引っ越し先で処分が難しそうな粗大ごみ

思い切って処分することで、トラックのサイズも作業時間もコンパクトになります。物を捨てる際は、不用品回収業者や自治体の粗大ごみ回収、フリマアプリなどを上手に活用しましょう。

実家に荷物を預ける

家族の協力が得られる場合は、一時的に実家に荷物を預かってもらうという方法もあります。引っ越し先が狭い、内装リフォームが終わっていないときなど、新居に荷物を置けないときにも便利です。

特に季節外の衣類や思い出の品、頻繁に使わない家具などは、一度預けることで引っ越しの負担を大きく減らすことができます。

新居へ運ぶ荷物を分ける

引っ越しする際、荷物を運ぶ回数を何回かに分けてみるのもよいでしょう。たとえば、最低限の生活用品だけを持って先に入居し、大型の荷物や家具は後日配送したり、トランクルーム経由で受け取ったりする方法もあります。

引っ越しを段階的に進めることで当日の出費を分散できるうえ、作業もスムーズに進めやすくなります。

トランクルームを利用して一時的に荷物を預ける

近年利用者が増えているのが、トランクルームや荷物預かりサービスといったサービスの活用です。

一部の引越し業者では荷物預かりサービスを行っており、専用の倉庫やトラックで数日保管してくれます。また、トランクルームを利用すると、今すぐ利用しない荷物を預けたり大型の荷物を一時的に保管したりすることができます。

トランクルームは月単位や週単位で借りることも可能なので、余計な費用を支払うこともありません。サイズのバリエーションも豊富なので、引っ越しの荷物量に合わせて選ぶことが可能です。

引っ越し時期を選べない場合でも、工夫次第でストレスを軽減しながら新生活を始めることができます。

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監修・投稿者プロフィール安武 亜希

株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。
【資格】
整理収納アドバイザー1級
WEBを活用した集客施策を担当しています。
トランクルームに興味をもっていただけるよう、みなさまに役に立つ情報を発信していきます!

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