海上輸送用のコンテナを倉庫として利用する目的でレンタルしているのが、屋外型トランクルームです。レンタルコンテナは屋外に設置されているため、気候の変化を受けやすくなっています。では、コンテナ内の温度はどれくらいになるのでしょうか。
目次
コンテナ内部の温度はどれくらいか
レンタルコンテナは、主に幹線道路のロードサイトや用途未定の空地などに設置されます。屋外に設置されるため、雨風や気温の影響を直に受けることになります。
特に夏場は高温多湿な気候となるため、コンテナ内部の温度や湿度が気になるところです。コンテナ内部の温度は、外気温と比べてプラスマイナス5~6℃の差があると一般的に言われていますが、実際のところはどうなのでしょうか。
そこで実際にコンテナ内部を計測してみました!
夏場のコンテナ内部の温度
計測したのは残暑も厳しい2021年8月29日。
14時44分の時点で外気温は32.0℃、湿度は58%でした。
次にコンテナ内部の温度です。
扉を開けてすぐに計測した内部の温度は、14時54分の時点で32.4℃、湿度は63%でした。
その後、扉を全開にして空気を入れ替えること10分弱。
15時06分の時点でコンテナ内部の温度は32.5℃、湿度は60%と少し下がりました。
今回計測したコンテナでは外気温との差はプラス0.4℃と、直射日光があたらない設置場所だったためか、大きな気温差は確認できませんでした。ただし湿度がプラス5%あったため、体感温度としては外よりも暑く感じました。
※今回の計測は1階(下段)8帖タイプのコンテナで実施しています。コンテナの設置場所(日向・日陰)や位置(1階・2階)などによっても内部の温度は変化します。
屋外コンテナの環境
加瀬のレンタルボックスの屋外コンテナの内壁には、高所と低所の一ヵ所ずつ対角線上に換気口を配置し、コンテナ内の空気と外気を効率よく循環させるようにしています。
※換気口がないタイプも一部ございます。
しかし、換気口があってもコンテナ内部はどうしても湿気がこもってしまうため、荷物の出し入れの際は扉を開けて空気を入れ替えることを心がけましょう。
実際の計測でも10分の換気で、湿度は3%下がっていることがわかります。
また、湿気対策として床にすのこを敷く、収納物を壁や床に密着させない、除湿剤を活用するといった湿気対策もあります。
温度変化の影響を受けやすい荷物
湿度や温度変化の影響を受けやすい荷物として、以下のものが挙げられます。これらの荷物を屋外型コンテナで保管する場合は注意が必要です。
電子機器・電化製品
電子機器や電化製品は複数の電子部品から成り立っています。熱は電子部品の機能に影響を与え寿命を縮める要因となるため、高温環境下での保管は適していません。
衣類・布団
カビや害虫の原因となる湿気は、衣類や布団を保管する際の天敵です。気候の変化を受けやすく、外気温との差で湿気が発生する可能性のある屋外型コンテナでの長期保管は避けた方がよいでしょう。
書籍
本を保管する環境で避けたいのは、湿気・直射日光・ホコリです。温度や湿度の変化は紙の劣化や害虫の発生につながります。屋外型コンテナで保管する場合は、密閉できる収納ケースに除湿剤を入れるなど、対策をすることをおすすめします。
屋外コンテナを賢く利用しましょう
倉庫として利用されているレンタルコンテナは、屋外に設置するため気候の影響を受けやいのが特徴です。しかし、空調設備やセキュリティ設備がない分、同じ広さでも屋内型と比べて価格が安く設定されている場合があります。
自分の預けたい荷物の種類や量によっては、屋外コンテナの方が適している場合もあるため、それぞれの特徴を理解したうえで賢くトランクルームを利用しましょう。