除湿器の収納にお困りではありませんか?使わない間も、次のシーズンに快適に使い始めるためには、正しい収納方法や注意点を知っておくことが大切です。
今回の記事では、除湿器を上手に収納するための方法や注意点をわかりやすく紹介します。
適切な保管場所の選び方についても提案しますので、ぜひ参考にしてください。
目次
除湿器を収納する前の準備
除湿器を正しく収納するには、事前の準備が大切です。ここでは、収納前に確認すべきポイントを紹介します。
主なパーツごとに掃除をする
除湿器を収納する前に、各パーツをしっかり掃除しておきましょう。パーツごとの具体的な掃除の方法は以下の通りです。
フィルター
除湿器の中でも特に汚れが溜まりやすいのがフィルターです。ホコリやカビ、花粉、虫の死がいなどが付着しやすいため、定期的な掃除が必要です。
【フィルターを取り外せる場合】
- 除湿器の電源を切る
- 取扱説明書に従い、フィルターを慎重に取り外す
- フィルターに溜まった汚れを柔らかいブラシや掃除機で取り除く
- 水洗い可能な場合は、流水で汚れを落とし、しっかり乾燥させる
- 乾燥後、元の位置に戻す
【フィルターを取り外せない場合】
- 除湿器の電源を切る
- 本体の給気口に掃除機を当てて、付着した汚れを吸い取る
なお、掃除をしても嫌なにおいが取れない、またはすぐにフィルターが詰まる場合は、フィルターの寿命が来ている可能性があります。その場合は、新しいフィルターへの交換を検討しましょう。
排水タンク
普段あまり掃除できない排水タンクも、収納前にしっかりきれいにしておきましょう。排水タンクが汚れていると、カビが繁殖しやすく、不衛生な状態や嫌な臭いの原因となることがあります。
- 排水タンクを取り外し、フタを外して中の水をすべて抜く
- 排水タンクとフタを水で丁寧に洗う
- 汚れがひどい場合は、中性洗剤を数滴混ぜた人肌程度のお湯でゆすぎ洗いを行う
- フタやタンク内部の頑固な汚れは、古い歯ブラシを使って優しくこすり落とす
- 洗浄後は水でしっかりすすぎ、タオルや自然乾燥で完全に乾かしてから本体に取り付ける
排水タンクを清潔に保つことで、次回使用時も気持ちよく除湿器を使うことができます。収納前に徹底的にお手入れをしておきましょう。
本体
除湿器の本体には、手垢やホコリなどの汚れが付着しているため、収納前にしっかりと拭き掃除をしておきましょう。
【軽い汚れの場合】
水で濡らして固く絞った布で拭き取り、その後、乾いた布でから拭きして仕上げます。
【しつこい汚れの場合】
- バケツに水を入れ、食器用中性洗剤を数滴垂らします
- 清潔な布を浸し、固く絞ったもので汚れを拭き取ります
- その後、水拭きとから拭きでしっかり仕上げましょう
除湿器本体に直接水や洗剤をかけると、不具合や故障の原因になります。必ず布に洗剤や水を含ませてから拭くようにしてください。
水分を十分に乾燥させる
掃除が終わった後は、除湿器をしっかり乾燥させることが重要です。水分が残ったままだと、カビが繁殖したり、嫌な臭いが発生する原因になります。
掃除後は、最低でも半日程度、風通しの良い場所に置いて自然乾燥させましょう。早く乾燥させたい場合でも、ドライヤーやヒーターの使用は避けてください。除湿器の部品にダメージを与える可能性があります。
不具合の有無を確認する
収納する前に、除湿器が正常に動作するか確認するのも大切です。以下のポイントをチェックして、不具合の有無を確認しましょう。
- 操作が特に問題なく行えるか
- 運転中に異音や異臭がしないか
- 運転中に異常な発熱がないか
特に、購入から数年経過している除湿器は、不具合が発生するリスクが高まります。問題が見つかった場合は、早めに修理や買い替えを検討することをおすすめします。
除湿器の保管場所の選び方
除湿器を適切に保管するためには、保管場所の選び方が重要です。最適な保管場所を選ぶポイントについて紹介します。
直射日光を避けられる
場所除湿器は電化製品であるため、直射日光が当たる場所に保管すると、本体の劣化や内部部品へのダメージを引き起こします。例えば、プラスチック製の外装が変色したり、熱によるひび割れが発生することがあります。
また、高温によって湿気がこもりやすくなるため、カビや嫌な臭いの原因にもなりかねません。
北向きの部屋や日除けのある収納スペースを選び、窓際に保管する場合は遮光カーテンやブラインドを利用して、日差しをしっかり遮ることが大切です。
湿気が少ない場所
湿気の多い場所は、除湿器に残ったわずかな水分がカビを引き起こしやすく、金属部品が錆びるリスクも高まります。特に、湿度がこもりやすい押し入れやクローゼットで保管する場合は注意が必要です。
湿気対策として乾燥剤や除湿シートを使用し、長期間保管する際は定期的に収納場所の換気を行い、湿気が溜まらない環境を作ることを心がけましょう。
また、保管中も定期的に掃除し、除湿対策を徹底することが大切です。
安定した温度環境の場所
温度が極端に変化する場所、例えば屋外やガレージに除湿器を保管するのは避けましょう。
高温多湿の環境では内部部品が損傷しやすく、寒冷地では凍結によって故障するリスクがあります。また、温度差による結露が発生すると、内部に水分が入り込み、カビや不具合の原因となります。
室内の安定した温度環境(10~30℃程度)で保管し、特に冬場は凍結の心配がない場所を選ぶことが重要です。
除湿器の保管におすすめの場所3選
除湿器の保管におすすめの場所3つについて、詳しく紹介します。
押し入れやクローゼット内
除湿器を収納する際、押し入れやクローゼットは身近で便利な保管場所の一つです。
直射日光を避けられるだけでなく、室内の安定した温度環境が確保できるため、除湿器の部品や外装を保護するのに適しています。ただし、湿気がこもりやすい場所でもあるため、乾燥剤や除湿シートを活用して湿気対策を行うことが大切です。
収納する前に除湿器を十分に乾燥させ、カビや臭いの発生を防ぐことで、次のシーズンも快適に使用できます。
風通しの良い室内のデッドスペース
リビングや寝室の隅など、風通しが良く直射日光が当たらない場所も除湿器の保管には適しています。奥にしまい込むことがないため、使いたい時に除湿器をすぐに利用できるのも利点です。
また、家の中で目の届く場所に置いておくことで、定期的な状態チェックもしやすくなります。
保管中は本体にホコリが溜まらないよう、カバーをかけて保護するのがおすすめです。
トランクルーム
屋内型トランクルームは、除湿器のような精密機器を保管するのに最適な環境が整っています。温度や湿度が管理された施設が多いため、結露やカビの発生を心配する必要がありません。
また、家の収納スペースを節約できるため、保管場所に困っている方にとって理想的です。
トランクルームに預ける際は、除湿器を掃除し、水分を完全に乾燥させた状態で保管しましょう。また、定期的に訪れて状態を確認するとさらに安心です。
まとめ
除湿器は、直射日光や湿気を避け、清潔な状態で保管することが大切です。収納前に各パーツをしっかり掃除しておきましょう。
もし自宅で適切な保管場所が確保できない場合は、温度や湿度管理が整ったトランクルームの活用を検討すると安心です。