
シューズラックは靴を収納するためのものと思われがちですが、実は使い方次第で収納の幅がぐんと広がる便利なアイテムです。
玄関や部屋のちょっとしたスペースを有効活用できるうえ、靴以外にもバッグや傘、来客用スリッパ、観葉植物などをすっきり整理できます。
この記事では、シューズラックの“別の使い方”に注目し、実例を交えながら整理整頓のアイデアや注意点、活用術を紹介します。
目次
シューズラックで靴以外を収納するアイデア

シューズラックは靴の収納に限らず、アイデア次第で家の中の整理整頓にも役立つ便利なアイテムです。
特に、一人暮らしや玄関スペースが限られているご家庭では、省スペース収納として活用しやすく、多目的に使える点が魅力です。
ここでは、どのご家庭でも取り入れやすい、靴以外を収納するための活用アイデアを4つご紹介します。
日常生活でよく使用する物を収納する
シューズラックの活用方法の1つ目は、「日常生活でよく使用する小物の収納」です。シューズラックは高さが低めで取り出しやすい構造のため、玄関先に設置することで“ちょい置き”の場所として便利に活用できます。
たとえば、帰宅後すぐに置きたいバッグやリュック、外出時にさっと手に取りたいマスクや除菌スプレー、玄関まわりに置いておくと便利な郵便物・宅配用の印鑑・キーケースなどをまとめて収納すれば、出入りの動線が整い、忘れ物防止や探し物のストレスも軽減できます。
また、下駄箱は靴専用、シューズラックは小物置きと役割を分けて使うことで、玄関の収納力もアップします。
空間を区切るように置けば、見た目にも整い、暮らしの快適さがぐっと高まります。
レインコートなど雨具を収納する
梅雨時や雨の日に使うレインコートや傘、防水スプレーなどの雨具は、意外と収納場所に困るアイテムです。濡れたまま玄関に置いておくと見た目が悪いだけでなく、湿気や汚れが広がる原因にもなります。
そんなときに便利なのが、使わなくなったシューズラックを“雨具専用の収納スペース”として再利用する方法です。玄関先に置けば、濡れたアイテムもまとめて管理でき、動線もスムーズになります。
収納例としては、以下のような配置が使いやすいでしょう。
- 上段:折りたたみ傘、レインハットなどの小物
- 中段:レインコートやレインポンチョ(畳んで収納)
- 下段:防水スプレー、タオル、替えの靴下など
賃貸住宅など玄関スペースが限られている家庭でも取り入れやすく、“濡れたものを玄関にまとめて収納する”という視点で見ると、シューズラックは思った以上に便利な存在になります。
来客用スリッパを収納する
使わなくなったシューズラックは、来客用スリッパの収納にも便利です。
1足ずつ仕切って置けるため見た目も整い、玄関の印象がスッキリします。シューズラックは通気性にも優れているため、使用後のスリッパをそのまま置いてもムレにくく、衛生的に保管できる点もメリットです。
さらに、「来客用」「季節用」などとエリアを分けて分類しておくと、使うときに迷わず取り出せて便利です。
急な来客時にも慌てず対応できるうえ、見た目もきちんと感が出て印象アップにつながります。
また、棚の隅に重曹入りの消臭パックを置いておけば、靴やスリッパのニオイ移りも防げて、気持ちよく使える状態をキープできます。
観葉植物などを置いて見せる収納にする
使わなくなったシューズラックは、観葉植物を飾るディスプレイ棚として再活用するのもおすすめです。
段差のある構造を活かせば、植物を高さ違いで立体的にレイアウトでき、玄関や部屋の雰囲気をグッとおしゃれに引き上げてくれます。
たとえば、次のような組み合わせで飾ると、見た目も楽しく、実用性も備えた“ミニガーデン棚”に早変わりします。
- 上段:ポトスやアイビーなど、垂れるタイプの観葉植物
- 中段:サボテンや多肉植物など、小ぶりな鉢植え
- 下段:ガーデニング用品、鉢底石やストック用の土など
ちょっとしたグリーンを足すだけで、玄関が明るくなり、自分らしい癒しの空間が生まれます。靴収納に限らず、空間を彩るアイテムとして、シューズラックの新しい使い方をぜひ楽しんでみてください。
シューズラックを別の用途で使うときの注意点

シューズラックは靴を収納するためのグッズです。そのため、靴の収納以外の用途で使う際は、本来の使用方法と異なるため注意点があります。1つずつ確認していきましょう。
事前にラックの耐荷重を確認する
シューズラックに靴以外の物を収納する場合は、必ず耐荷重を確認してから使いましょう。
一般的な靴用ラックは、1段あたり3〜5kg程度の重さを想定して作られているものが多く、重たい物を載せると破損や変形のリスクがあります。
とくに意識したいのは次の2点です。
- 棚1段あたりの耐荷重(1段だけに重さが集中しないように)
- ラック全体の耐荷重(トータルでの負荷を考慮する)
耐荷重の情報は、商品パッケージや取扱説明書、メーカーのWebサイトなどで確認できます。
また、材質(木製・プラスチック製・スチール製など)によっても強度は異なるため、用途に合ったものを選ぶことが重要です。
見た目がしっかりしていても、想定外の重さで使うと破損や転倒につながる可能性があるため、事前のチェックを忘れずに行いましょう。
ラックの重心がズレないようにする
重心バランスについても注意が必要です。特に縦長のラックは、配置する物の重さによって重心が偏りやすく、倒れやすくなるリスクがあります。
安全に使うためには、以下のポイントを意識しましょう。
- 重いものは下段、軽いものは上段に配置することで、重心を安定させる
- 突っ張り棒やL字金具で壁面にしっかり固定し、横揺れや転倒を防止
- フローリングやタイルの上では滑り止めシートを併用すると、ズレ防止に効果的
特に小さなお子さんやペットがいる家庭では、ラックの転倒がケガにつながる恐れがあるため注意が必要です。
ちょっとした工夫で事故を防ぐことができるので、設置場所や使い方に合わせてしっかりと安全対策を施しましょう。
拭き掃除や消臭をしてから使用する
靴を直接置いていた棚板には、ほこり・ニオイ・雑菌などが残っている可能性があるため、衛生面への配慮が欠かせません。
シューズラックを靴以外の収納に使う際は、必ず使用前に清掃と消臭を行いましょう。
シューズラックを清潔に使用するための手順は以下の通りです。
- 中性洗剤とぬるま湯で全体を水拭きする
- よく乾かしてから除菌スプレーで拭く
- 重曹や炭パックを置いて脱臭・除湿する
また、除湿シートや新聞紙を棚に敷いておくと、湿気を吸収しやすくなりカビ予防にも効果的です。
ニオイや菌の存在は見た目ではわかりにくいため、一度リセットしてから使い始めることが安心して活用するコツです。
使っていないモノが収納スペースを圧迫しているときの見直し術

シューズラックのように、ひと工夫することで空間を有効活用できるアイテムはたくさんあります。
ですが、そもそも「なぜ収納が足りないのか?」を見直してみると、“使っていないモノが場所を取っている”という根本的な原因が見えてくることもあります。
ここからは、収納スペースを圧迫しているモノの見直し方や、うまく手放すコツ、保管の工夫について紹介します。
“なんとなく置いてあるモノ”を一度見直してみる
まず初めに取り掛かるべきは、「なんとなく置いてあるモノ」の見直しです。「いつか使うかも」と考えて残して収納が足りないと感じたときは、まず「なんとなく置いてあるだけのモノ」に目を向けてみましょう。
たとえば、昔使っていた収納ケース、使わなくなった小型家電、読み終えたままの本などが、スペースを占領していることは意外と多いものです。
「いつか使うかも」と残しておいたものでも、実際には1年以上手に取っていないことに気づくでしょう。
そうしたモノを一度“棚卸し”して、現状を把握することが収納改善の第一歩になります。
本当に必要なモノだけが収まる状態を目指すことで、収納スペースに余白が生まれ、管理もしやすくなります。
使わないけれど処分に迷うモノは“仮置き期間”を設ける
高額だったモノや思い出のある品は、たとえ使っていなくても捨てづらいものです。すぐに捨てられないときは無理に処分せずに、一時保留の感覚で仮置き期間を設けてみてみましょう。
以下のように、モノの種類に応じて目安となる保留期間を決めておくと、あとから判断しやすくなります。
モノの種類 | 仮置き期間の目安 |
---|---|
1年以上着ていない服 | 次のシーズンが来るまで |
もう読まないと思っている本 | 3〜6か月程度 |
手紙・旅先のお土産など思い出の品 | 半年〜1年を目安に見直す |
仮置き中のアイテムには「仮保管」などのラベルを貼り、開始日も記録しておくと、後で判断に迷いません。
期間が過ぎても使わなければ、処分・リサイクル・譲渡など、自分に合った手放し方を検討しましょう。
家の収納が限界なら外部サービスを使う選択肢も
家の収納スペースがどうしても足りないときは、思い切って「家の外に預ける」という選択肢も検討してみましょう。
トランクルームや宅配型収納サービスを活用すれば、「迷っているけれど今は使わないモノ」「処分するにはまだ踏ん切りがつかないモノ」などの保管場所として役立ちます。
必要なときに取り出せる環境を確保しておけば、家の中がすっきりして気持ちにもゆとりが生まれます。
特に、シーズンオフの寝具やイベントグッズ、子どもの思い出の品などを一時的に預けるだけでも、日常空間の圧迫感が大きく解消されるはずです。
シューズラックの活用と収納見直しで、空間も気持ちもすっきり
シューズラックは靴の収納に限らず、小物や雨具、観葉植物などの整理にも活用できる万能アイテムです。玄関や部屋のスペースを有効に使いたいとき、ちょっとした工夫で暮らしが快適になります。
また、収納が足りないと感じたら、まずは「使っていないのに置いてあるモノ」がないかを見直すことも大切です。
仮置き期間を設けたり、外部サービスを利用したりすることで、限られた空間にも余裕が生まれ、気持ちにもゆとりができるはずです。