
ごちゃごちゃしがちな小物も、ちょっとした工夫で驚くほどスッキリ整理できます。
「収納スペースが足りない」「どこに片付けたか分からない」といった悩みを解消するには、身近な収納グッズやアイデアを上手に取り入れることがポイントです。
ここでは、暮らしを快適に整えるための小物収納のコツを場所別に紹介します。今日から実践できるアイデアを取り入れて、すっきり片付いた空間を目指しましょう。
目次
知っておきたい小物収納の基本
小物を上手に整理整頓するためには、やみくもに収納グッズを増やすのではなく、「使う場所・使う頻度・出し入れのしやすさ」を意識することが欠かせません。
- 使う場所ごとに分ける
例えば、リビングで使う文房具はリビングに、玄関で使う印鑑は玄関にというように、モノを使う場所と収納場所を一致させると散らかりにくくなります。 - 使用頻度に合わせて配置する
よく使うものは手前や目線の高さに、あまり使わないものは奥や上段へ収納することで、取り出しやすさが片付けやすさにつながります。 - サイズに合った収納アイテムを選ぶ
アクセサリーなら仕切りのあるケース、文房具ならカトラリーケースなど、小物の大きさや形に合ったグッズを選ぶと迷子を防げます。 - 「見える化」でしまいやすくする
透明ケースやラベルを活用すれば、どこに何があるかひと目で分かり、戻すのも簡単になります。
これらの基本を押さえておくと、アクセサリーのように小さくてなくなりやすいアイテムでも、すっきり整理できます。
次にリビングやキッチン、玄関など場所ごとに役立つ具体的な収納アイデアを見ていきましょう。
【場所別】ごちゃごちゃした小物の収納アイデア
片付けを習慣にするためには、「使う場所にしまう」「出し入れしやすい収納を工夫する」といったポイントを、生活空間ごとに取り入れることが大切です。
ここからは、リビングやキッチン、玄関など、場所ごとに役立つ小物収納のアイデアを紹介していきます。
リビング
文房具や日用品、衛生用品や子どものおもちゃなど、多くの小物が集まりやすいリビングでは、「使いやすさ」と「片付けやすさ」を意識した収納がポイントです。
文房具や日用品 | ・取り出しやすく戻しやすい位置に収納する ・ハサミやペン、テープや電卓など、仕切りボックスなどを使って収納場所を固定する |
衛生用品 | ・万が一に備えて、サッと持ち出しやすく、かつ取り出しやすい収納アイテムにまとめる ・ばんそうこうや体温計、包帯などを1箇所にまとめておく ・日常的に服用する処方薬は、忘れないように目につきやすいオープン型のボックスや壁掛け収納に保管するのがおすすめ |
子どものおもちゃ | ・サイズや色ごとに仕切りボックスを活用して分類し、扉のついたカラーボックスや蓋付きの収納ボックスを活用する ・ケースにおもちゃのイラストや写真を貼っておくと、子どもと一緒に片付けやすい |
キッチン
調味料や調理器具など、細々としたものが集まるキッチンは、気づけば小物であふれてしまいがちです。スッキリ見せるためには「どこに何を置くか」という収納ルールを決め、アイテムごとに収納方法を工夫しましょう。
カトラリー | ・引き出しのサイズに合わせたカトラリーケースで収納 ・スプーンやフォーク、ナイフを種類別・サイズ別に分けると見た目も整う |
フライパン・調理器具 | ・シンク下にファイルボックスを置いて縦収納 ・重ねずに出し入れできるので使いやすい |
調味料・乾物 | ・種類別に分けてストックキャスターで保管 ・湿気に弱いものはジッパー付きの袋に入れて保存すると安心 |
キッチン小物(はさみ・ふきんなど) | ・シンク上の吊り下げスペースに掛けて収納 ・使いたいときにサッと取り出せて便利 |
玄関
外出や帰宅のたびに使うものを玄関にまとめておくと、スムーズに出かけられ、帰宅後も定位置に戻すだけなので片付けが簡単になります。
外出アイテム | ・ハンカチ、ティッシュ、マスク、手袋、帽子などをまとめて収納 ・トレーや小物用バスケット、壁掛けポケットを使うと取り出しやすくスッキリする |
雨具 | ・折り畳み傘を専用ケースやスタンドに収納 ・濡れたまま置ける防水トレーや、スリム型の傘立てを使うと玄関を清潔に保てる |
鍵・小銭 | ・家や車の鍵はキーフックやマグネット式のキーラックに掛ける ・印鑑や小銭入れはトレーや小物ケースにまとめておくと便利 |
子供部屋
勉強道具やおもちゃで散らかりやすい子ども部屋は、子どもの目線や手の届きやすさに合わせて収納を工夫すると、自分から片付ける習慣が身につきやすくなります。
また、年齢が上がるにつれて教科書や持ち物も増えるため、可動式ラックやキャスター付き収納を活用すると、模様替えや学年の変化にも対応しやすくなります。
勉強道具 | ・デスク周りに定位置を決める ・時間割を見ながら教科書やノートを入れられるよう、専用ラックやファイルボックスでまとめる ・絵の具や習字セットなど学校用品も一か所に集めて収納 |
おもちゃ | ・ジャンル別にラベルを貼って分類 ・低い位置に収納スペースを設けると子どもが自分で片付けやすい |
衣類・小物 | ・毎日使う衣類やバッグはフックやオープンラックに掛ける ・季節外の服やイベント用品はラベル付きボックスにまとめ、クローゼット上段やベッド下収納を活用 |
洗面所
化粧品や日用品、掃除用具などが集まる洗面所は、小物が増えてごちゃつきやすい場所です。使いやすさを保つには、あらかじめ定位置を決めて種類ごとにまとめておくことが大切です。
化粧品 | ・忙しい朝にもサッと取り出せるように、洗面台上のトレーやボックスにまとめて保管 ・アイシャドウやリップ、マスカラなど、種類ごとに仕切りを使って分類するとより使いやすい |
洗顔や歯ブラシなどのストック | ・鏡裏のキャビネットに収納 ・種類ごとにトレーや仕切りを使うと倒れにくく、在庫管理もしやすい |
洗濯用洗剤などのストック | ・洗面台下の収納スペースを活用 ・キャスター付きのオープン収納に入れておくと、奥行きがあってもしまいやすい |
掃除用具 | ・洗濯機上にラックを設置し、洗剤や掃除スプレーをまとめて収納 ・洗濯機や洗面台などの隙間にはスリムワゴンを置き、ブラシやスポンジ、ゴミ袋などを立てて収納 |
バスルーム
湿気の多いバスルームでは、物を床に直置きせず、できるだけ浮かせて収納するのが基本です。水切れを良くすることでカビやヌメリを防ぎ、掃除もしやすくなります。
置くものは最低限に絞り、衛生的に保てる工夫を取り入れましょう。
シャンプー・リンス・ボディソープ類 | ・ステンレス製のバスケットやマグネット式ラックにまとめて収納 ・底が浮くタイプを選ぶと水が溜まらず清潔 |
ボディタオル | ・フックやタオルバーに吊るして保管 ・乾燥しやすい位置に掛けることでカビを防ぐ |
お風呂用おもちゃ | ・水切り穴付きのカゴや吸盤付きネットに収納 ・使用後はお湯を切って壁面に掛け、カビやぬめりを防止 |
掃除用具 | ・壁面フックやマグネットで吊るすと水切りがしやすい ・小型の水切りやスポンジは専用ホルダーに掛けて乾かす |
小物収納で役立つ定番&優秀グッズ
小物をすっきり整理するには、収納グッズを上手に活用することが欠かせません。
これから紹介するアイテムはどれも100円ショップやホームセンターで手軽に購入でき、用途に応じて幅広く使えます。収納するアイテムのサイズや種類に合わせて選ぶことで、見た目も機能性もぐっと向上します。
仕切りケース

仕切りケースは、化粧品や薬、文房具など細々とした小物を整理するのに最適なアイテムです。透明タイプなら中身がひと目で分かり、必要なものをすぐに取り出せます。
仕切りの位置を動かせるタイプや、積み重ねて使えるタイプを選べば、アイテムに合わせて柔軟に収納が可能です。仕切りケースをさらに大きめのボックスに種類ごとにまとめておくと、散らかりやすい小物もすっきり整います。
カトラリーケース

カトラリーケースは、フォークやスプーン、ナイフ、箸などを種類ごとに整理して収納できる便利なアイテムです。引き出しのサイズに合わせて使えるタイプや、必要なときに単体で取り出せるタイプなど、用途に合わせて選べます。
さらに、種類だけでなくサイズごとに分けておくと、どこに何をしまうかが一目で分かりやすくなります。
例えば、スプーンやフォークは大・中・小で分けて収納すると、子ども用やデザート用など用途に合わせてすぐに取り出せます。
ナイフやお箸も長さ別に整理しておけば、使う場面に応じて迷わず選べるので便利です。
ファイルボックス

ファイルボックスは、書類や雑誌を立てて整理できるだけでなく、キッチンやリビングなど幅広い場所で活躍する万能収納アイテムです。素材も紙製・プラスチック製・金属製とさまざまで、用途や設置場所に合わせて選べます。
湿気の多いキッチンでは、プラスチック製のファイルボックスを使って鍋やフライパンを縦に収納すると、重ねる必要がなく取り出しやすくなります。スペースが限られている場所でも、ものを縦置きすることでデッドスペースを有効活用でき、収納力がぐっとアップします。
ビニールポーチ

ジッパー付きのビニールポーチは、アクセサリーやヘアピン、クリップなど細々とした小物を種類ごとに分けて整理するのに便利です。ジッパーでしっかり閉じられるので、中身が散らばったり湿気で傷んだりするのを防げます。
透明タイプなら中身がひと目で分かり、旅行や外出時の持ち運びにも重宝します。サイズ展開も豊富で、5cmほどのミニサイズから30cm四方の大きめまであるため、収納したいアイテムに合わせて選べます。
オープンバスケット

オープンバスケットは、手軽に小物をまとめたいときに便利な収納アイテムです。かごのように中身が見えるオープン型なので、どこに何があるかひと目で分かり、出し入れもスムーズです。
散らかりがちな郵便物や雑誌、子どものおもちゃなどをサッと入れておけば、急な来客時にも部屋をすっきり見せられます。
また、洗濯前の衣類やタオルの一時置きにもぴったりで、複数のバスケットを用途ごとに使い分けると整理整頓がさらに楽になります。
小物収納でよくある失敗例と注意点

小物収納は工夫次第で部屋をすっきり見せられますが、やり方を間違えるとかえって不便になったり、散らかってしまうこともあります。収納を整えるときは「ありがちな失敗」を知っておくことが大切です。
ここでは、小物収納で陥りやすい失敗例と、それを防ぐための注意点を紹介します。
小物をどこに収納したのか分からなくなった
小物収納でよくあるのが、しまう場所を細かく設定しすぎて「どこに何を入れたのか分からなくなる」ケースです。定位置を決めること自体は大切ですが、分類を複雑にしすぎると覚えにくくなり、元の場所に戻せなくなる原因になります。
収納は「自分や家族がすぐに把握できること」が第一です。細かすぎるラベリングや仕切り分けは避け、誰でも分かるシンプルなルールを意識しましょう。
よく使うものを奥の方にしまってしまった
小物収納の失敗でよくあるのが、使用頻度の高いものを奥にしまってしまうことです。取り出すたびに手前のものをどかさなければならず、使うのも片付けるのも面倒になります。
これを防ぐには、使用頻度に応じて収納位置を分けるルールを作ることが大切です。
- 毎日使うもの → 手前や目線の高さに置く
- ときどき使うもの → 下段や奥に収納
- 年に数回しか使わないもの → 高い場所や物置へまとめる
このように「よく使うものほど取りやすい位置に置く」と決めておくだけで、日々の出し入れがぐっと楽になります。
収納グッズを買いすぎて逆に散らかる
収納を整えようと収納グッズを次々に買い足してしまい、逆に部屋が散らかって見えることはよくあります。大きめのボックスやケースは意外と場所を取り、収納スペースを圧迫してしまうことも少なくありません。
これを防ぐには、まず今ある物の量をきちんと把握してから、必要なグッズだけを選ぶことが大切です。入れる物が決まっていないままグッズを購入すると、結局使わずに置きっぱなしになる可能性があります。
また、同じ種類のケースで揃えると見た目が統一され、必要最小限の数でもすっきりと片付きます。
断捨離をしすぎて必要なものまで捨ててしまう
物を減らすこと自体は大切ですが、断捨離をしすぎて必要なアイテムまで捨ててしまうのはよくある失敗です。勢いで処分してしまうと、結局また買い直すことになり、時間もお金も無駄になってしまいます。
収納場所を見直すタイミングで断捨離を行うときは、闇雲に捨てるのではなく、あらかじめ基準を決めてから仕分けをすると安心です。例えば以下のような基準を設けておくと、必要なものまで手放してしまう心配がありません。
- 1年以上使用していないもの
- 壊れていて使えないもの
- 使用期限が切れているもの
- 今後使う予定がないもの
基準を持って整理すれば、残すべきものと手放すものの判断がしやすくなり、適度にすっきりした収納を保てます。
小物収納の工夫で毎日をもっと快適に
小物は、使う場所と使用頻度に合わせて定位置を決めるのが基本です。収納グッズを活用して「取り出しやすく、戻しやすい」仕組みを整えましょう。見える・分かる・手が届くを意識するだけで、部屋の見た目も動線もすっきり整います。
それでも収まりきらない場合は、普段使わない季節用品などをトランクルームに預けて分散するのも有効です。便利グッズや外部サービスを暮らしに合わせて取り入れ、無理なく続く“散らからない仕組み”を目指しましょう。