大切な思い出の写真は、良好な状態で長く保管しておきたい保管しておきたいものです。
この記事では、大切な写真を長く保管するための方法やポイントについて紹介します。
目次
スマホの普及による写真の保管事情
ここ10数年のうちに、スマホが急速に普及し、カメラではなくスマホで写真を撮影する人が増えました。
その結果、写真の保管方法にも変化が見られます。以前はアナログ写真を現像して物理的に保管するのが一般的でしたが、現在ではデジタル写真をプリントせず、画像データとして保存することが主流です。
しかし、古いアルバムは家族や自身にとって大切な思い出であり、あえてアナログ写真として保管しておきたいケースもあるでしょう。それぞれのニーズに合わせて、適切な保管方法を選ぶことが大切です。
アナログ写真の保管方法
まずは、アナログ写真の保管方法やポイントについて紹介します。
撮影日付順にアルバムに整理する
アナログ写真は、撮影日付順にアルバムに整理するのが基本です。時系列に沿って保管することで、後から見返しやすくなるメリットがあります。
特に子どもやペットの成長記録などは、撮影日付順に整理することで、その時々の変化を追いやすくなります。撮影日が不明な写真はおおよその時期を想定し、近い時期の写真と一緒に収納しておくとよいでしょう。後で撮影日が判明した場合は、適切な場所に整理し直してください。
撮影日・撮影イベント別ごとに箱に入れる
アナログ写真を保管する際には、撮影日や撮影イベントごとに箱に分けて保管する方法があります。大量に撮影した場合でも、ひとまずまとめて保管できるため、後で整理する際に便利です。
この方法のメリットは、写真をイベントや日付ごとに分類しておくことで、特定の写真を探す際にすぐに見つけやすい点にあります。例えば子どもの運動会や家族旅行など、思い出のイベントごとに箱に分けておけば、必要な写真を簡単に取り出せます。
ただし、長期間箱に入れたままにすると、湿気で写真同士がくっついてしまうリスクがあります。定期的にチェックして、早めにアルバムに整理し直すことをおすすめします。
アナログ写真をデジタル化して保管する
アナログ写真は、そのまま保管するだけでなく、デジタル化して保管する方法もあります。デジタル化することで、保管場所に困ることがなくなり、パソコンやスマホの壁紙として楽しんだり、フォト素材として活用したりできます。また、必要に応じてデジタルを印刷することもできるため、非常に便利です。
やり方は簡単で、アナログ写真をスキャンしてパソコンやスマホに取り込むだけです。元の写真も保管するのが理想ですが、特に思い入れがない場合は、デジタル化をした後に処分してしまってもよいでしょう。
デジタル写真の保管方法
次に、デジタル写真の保管方法やポイントについて紹介します。
クラウドに保存する
デジタル写真の保管方法としてよく利用されているのが、クラウドに保存する方法です。クラウドに保存しておけば、いつでもどこでもアクセスでき、写真を簡単に閲覧したり活用したりできます。
クラウドサービスには無料で利用できるプランもありますが、容量が限られていることが一般的です。そのため、写真の枚数や画質が多い場合には、容量の大きな有料プランを契約する必要があるかもしれません。
また、クラウドに保存した写真は、インターネットを介してアクセスするため、ネット環境が整った状態でないと閲覧やダウンロードが難しい点にも留意しておきましょう。
外部ストレージに保存する
デジタル写真は、外付けHDDやメモリーカードなどの外部ストレージに保存する方法もあります。こうすることで、オフライン環境でも写真を楽しむことが可能です。
また、他のパソコンやスマホと接続して写真を共有することもできます。ただし、外部ストレージ自体が劣化するリスクがあるため、定期的に保管状況を確認することが重要です。特に大切な写真は、別のストレージにバックアップをとるなど、定期的に移し替えることをおすすめします。
プリントしてアナログ写真として保管する
デジタル写真は、プリントしてアナログ写真として保管することもできます。デジタルデータ化されているのに、わざわざプリントするのは無駄ではないか、という意見もあるでしょう。
しかし、プリントすれば、電源やネット環境が不要で、いつでもどこでも手軽に楽しめます。また、写真立てに入れてインテリアとして飾ったり、アルバムとしてまとめておけば、家族や友人と一緒に思い出を振り返ることができます。さらに、プリント写真は質感や温かみがあり、デジタル画面では味わえない感覚を楽しむことができます。
また、万が一デジタルデータが消失した場合でも、プリントしておけば大切な思い出を手元に残せる安心感があります。特別なイベントや旅行の写真は、アナログとしても保管することで、長く大切に思い出を伝えることができます。
大量のアナログ写真を状態よく保管する4つのコツ
ここでは、大量のアナログ写真を状態よく保管するためのコツを紹介します。
適切な環境で保管する
アナログ写真を状態よく保管するには、適切な環境での保管が重要です。写真は、温度と光の影響を受けやすいため、涼しく直射日光の当たらない場所を選びましょう。温度が高い場所では写真のプリント面が劣化し、変色や褪色の原因になります。
また、光が当たると色あせが進むため、窓際や明るい場所は避け、遮光カーテンを使用するなど、光を遮断できる環境を整えることが大切です。適切な環境で保管することで、写真の美しい状態を長期間保つことができます。
除湿対策・防虫対策を徹底する
アナログ写真を保管する際は、除湿対策と防虫対策に気を使いましょう。アナログ写真は紙製であるため、湿気が原因で劣化しやすく、また、皮脂などの汚れが付着していると害虫が付きやすくなります。
保管時には、除湿剤や防虫剤を使用することで、湿気や虫の被害を防ぐことができます。除湿剤や防虫剤は長期間使用していると効果が薄れてしまうため、定期的に交換時期を見直し、新しいものと入れ替えるようにしましょう。
素手で触らないようにする
アナログ写真を保管する際には、素手で触らないようにすることが大切です。特にプリント面は、素手で触ると皮脂が付着し、劣化や汚れの原因になります。
プリント面の劣化を防ぐためには、綿やシルクの専用手袋を使用して写真を扱うようにしましょう。やむをえず素手で扱う場合は、写真のコーナー2点を指で挟んで持つことで、プリント面に触れずに済みます。
1枚ずつクリアポケットに入れる
アナログ写真は、面倒でも1枚ずつクリアポケットに入れて保管することをおすすめします。クリアポケットに入れることで、湿気や経年による素材の変化でくっついてしまうのを防げます。
また、クリアポケットは写真を汚れやホコリ、指紋から守る役割も果たします。写真に直接触れずに取り扱うことができるため、写真の状態を長く保つことが可能です。
大量の写真の保管にはトランクルームがおすすめ
大量の写真を保管する際、トランクルームを利用することも検討してみてはいかがでしょうか。
トランクルームは広さを自由に選べるため、大量のアルバムや保存ボックスを余裕を持って収納できます。さらに、空調管理が行き届いている屋内型トランクルームなら、温度や湿度を一定に保つことで、写真の劣化や変色を防ぎ、長期保管にも適しています。
また、セキュリティがしっかりしているため、大切な写真を安全に保管できるのも大きなメリットです。自宅の収納スペースを圧迫せず、適切な環境で写真を保管したい方には、トランクルームの利用は有効な方法といえます。
まとめ
大切な写真を状態よく保管する方法について紹介しました。
アナログ写真の場合は、湿気や汚れから保護し、直射日光や高温を避けた適切な環境で保管しましょう。除湿対策や防虫対策をしっかり行うことも大切です。デジタル写真については、クラウドサービスや外部ストレージへのバックアップが有効です。さらに、トランクルームの利用も選択肢に入れることで、自宅スペースを有効に活用しながら、大切な写真を安心して長期間保管できます。