
赤ちゃんの成長は早く、気づけばベビー服がどんどん増えてしまうものです。タンスやクローゼットの中がいっぱいになり、必要な服をすぐに見つけられないこともあるでしょう。
毎日の着替えをスムーズにするには、取り出しやすくしまいやすい収納の工夫が大切です。
この記事では、成長に合わせて使えるベビー服の収納アイデアを紹介します。すっきり整った収納で、赤ちゃんとの暮らしをもっと快適にしてみましょう。
目次
ベビー服を収納するときの基本ルール
ベビー服を上手に整理するコツは、「どこに何があるか」をひと目で分かるようにすることです。
ここでは、限られたスペースでも使いやすく保てる、ベビー服収納の基本ルールを紹介します。
サイズ別に分けて収納する
ベビー服はサイズごとに仕切りを作って収納すると、着替えのときに迷いません。
たとえば、引き出しの中に仕切りボックスを使って「60cm」「70cm」「80cm」と分けるだけでも、欲しいサイズがひと目で分かります。
今後着せる予定の大きめサイズは、透明の衣装ケースにまとめてストックしておくのがおすすめ。「次に着る服」が見える状態で保管しておくと、成長に合わせてすぐに入れ替えができます。
靴下やスタイなどの小物は、小さなポーチや浅い引き出しにまとめておくと迷子になりません。
季節ごとに分けて収納する
季節ごとに分けて収納すると、急な気温変化にも対応しやすくなります。
衣装ケースに「春夏」「秋冬」とラベルを貼っておけば、欲しい服をすぐに取り出せて便利です。
透明ケースやメッシュケースなど中身が見える収納を選ぶと、探す手間をさらに減らせます。
また、イベント用のフォーマル服などは不織布カバーに入れて吊るす収納にしておくと、型崩れせず清潔に保管できます。
サイズアウトした服は譲渡や処分を検討する
赤ちゃんは成長が早く、数カ月で着られなくなる服も多いものです。
クローゼットを圧迫しないためにも、サイズアウトした服は3つのボックスに分けて整理してみましょう。
- 「次の子に使う」
- 「誰かに譲る」
- 「手放す」
まだきれいな服は、親戚や友人にお下がりとして譲ったり、リサイクルショップ・フリマアプリで手放すのもおすすめです。汚れが落ちない服は無理に残さず、気持ちよく手放しましょう。
【年齢別】ベビー服の収納アイデア

成長に伴って赤ちゃんや子どものできることは変わるため、ベビー服を収納する際は赤ちゃんの安全と健康に配慮しつつ、月齢や年齢に合わせて収納方法を変えましょう。
月齢・年齢別にベビー服の収納アイデアを紹介します。
0~6カ月頃の収納アイデア
生後0〜6カ月頃は、寝汗やミルクの吐き戻しなどで肌着を交換する回数が多いため、すぐ取り出せるようにしておくことが大切です。この時期は、まだ赤ちゃんが自分で動くことができないため、大人が使いやすい位置に収納しても問題ないでしょう。
ただし、赤ちゃんはすぐに動き回るようになるので、先を見越して手の届きにくい場所にしまっておくと安心です。
| 0~6カ月頃の収納アイデア | 特徴・注意点 |
|---|---|
| 肌着を収納ケースにまとめる | ・肌着は薄くて畳むとコンパクトになるので、小さな収納ケースに入れて保管 ・リビングや寝室などに分けて収納すると、必要な場面で使いやすい |
| おもちゃなどと一緒にワゴンにまとめる | ・キャスター付きのワゴンに、肌着やおもちゃなどを一緒にまとめられる ・必要なときに動かしやすい ・おもちゃから雑菌が移るリスクがあるため、ベビー服に直接触れないよう仕切りで区切る |
| ベッド下のデッドスペースを活用する | ・寝起きの着替えがしやすい |
6カ月~1歳頃の収納アイデア
ハイハイやつかまり立ち、伝い歩きなど、赤ちゃんが活発に動きだす生後6カ月〜1歳頃は、安全性だけでなくイタズラへの対処も重要です。せっかく整理整頓したベビー服に赤ちゃんが触れないように収納方法を工夫しましょう。
| 6カ月~1歳頃の収納アイデア | 特徴・注意点 |
|---|---|
| ジッパーがついた布製の収納ボックスを活用する | ・ジッパーがついた布製の収納アイテムで赤ちゃんのイタズラを防止 ・赤ちゃんの目や手に届かない場所で保管 |
| チェストやワゴンごとクローゼットに収納する | ・必要なときにクローゼットを開けてベビー服を出し入れできる |
| 押入れ内のハンガーラックにベビー服をかける | ・押入れの中段を活用して、ベビー服をかける ・たたむ時間も短縮できる |
| ロック機能付きのチェストを選ぶ | ・赤ちゃんがチェストを開けて、服を出さないようにロックできる ・ロック機能がない場合は、後からチャイルドロックを取り付けるのも有効 |
1歳半~3歳児の収納アイデア
自我が芽生え、自己主張を始め出す1歳半〜3歳頃は、子どもの安全性はもちろん、「自分でやりたい」という気持ちに寄り添うことが大切です。挑戦したいという思いを応援しつつ、片付けの習慣づけにもぴったりな収納アイデアを紹介します。
| 1歳半~3歳の収納アイデア | 特徴・注意点 |
|---|---|
| 子どもの目線に合わせた引き出しつきのハンガーラック | ・子どもが自分で服を選べるように、目線に合う位置に高さを調整できる ・下着やお出かけアイテムも引き出しなどで一緒に保管できるので便利 ・固定の場所にお出かけアイテムを収納すると、自分で片付ける習慣を身につけやすい |
| 背丈の低い収納ボックス | ・ベビー服やおもちゃなど、子どものアイテムをまとめて収納 ・子どもが自分でアイテムを出し入れしやすい ・オープン収納であれば、より楽しみながらお出かけ準備ができる |
ベビー服を衛生的に保管するポイント

大人と比べると赤ちゃんや子どもは肌がとても弱いので、赤ちゃんの健康を守るためにもベビー服を清潔に保つことが大切です。大人には問題がないことでも、赤ちゃんの健康を害してしまうこともあるため、ベビー服に適した保管方法を知っておきましょう。
赤ちゃんが健康に過ごすことができる安全に保管するポイントを紹介します。
保管する前に必ずベビー服を洗濯する
ベビー服を収納する前には、必ず一度洗濯して清潔な状態にしておきましょう。赤ちゃんの服には汗やよだれ、ミルクの飛び散りなど、目に見えない汚れが残っていることがあります。そのまましまうと雑菌やカビが繁殖し、においや黄ばみの原因になることもあります。
洗濯後は、しっかり乾燥させることが何より大切です。生地に湿気が残ったまま収納すると、カビやダニが発生しやすくなります。乾きにくい厚手のアイテムは、風通しのよい場所で完全に乾いてから収納しましょう。
赤ちゃんに優しい防虫剤や除湿剤を選ぶ
ベビー服を長期間保管する際は、赤ちゃんに刺激の少ない防虫剤や除湿剤を選びましょう。一般的な化学防虫剤には合成成分が含まれるものもあり、敏感な赤ちゃんの肌や呼吸に影響を与えるおそれがあります。
おすすめは、ハーブや天然精油を使ったタイプです。
ラベンダーやヒノキ、ユーカリなどの香りは虫除け効果があり、化学成分を使わずに衣類をやさしく守ってくれます。また、無香料タイプを選べば、香りが苦手な赤ちゃんにも安心です。
除湿剤も同様に、無添加・無香料タイプの置き型を選ぶと安心です。湿気対策と防虫対策をあわせて行うことで、
ベビー服を清潔で快適な状態のまま保管できます。
ホルムアルデヒドを含まない素材を選ぶ
赤ちゃんの肌はとてもデリケートなため、収納ケースや家具を選ぶ際は、ホルムアルデヒドを使用していない製品を選ぶと安心です。
ホルムアルデヒドは、かつて接着剤や塗料などに使われていた成分で、現在は建築資材や家具などでも使用量が厳しく制限されています。ごく微量でも長時間吸い込むと目や鼻を刺激することがあるため、赤ちゃんが過ごす空間では、できるだけ低ホルムアルデヒドのものを選びましょう。
収納家具を選ぶときは、JAS規格で最も安全性が高い「F☆☆☆☆(フォースター)」の表示があるものを目安にすると安心です。また、新品のベビー服や布製品には、製造時の加工剤が残っている場合もあるため、一度洗濯(水通し)してから収納すれば、より清潔で安全に保管できます。
ベビー服の収納アイデアを活用してスッキリまとめよう
ベビー服は、サイズや季節ごとに分けて整理したり、引き出しやワゴン、ハンガーラックなどを上手に使ったりすることで、毎日の着替えがぐっとラクになります。赤ちゃんの月齢や成長に合わせて収納を工夫すれば、使いやすさだけでなく、自然と片付けの習慣も身につきます。
また、ベビー服を清潔に保つためには、こまめな洗濯と湿気・防虫対策も欠かせません。もし家の収納がいっぱいになってしまったら、温度や湿度が管理された室内型トランクルームを利用するのもおすすめです。
大切なベビー服を安心して保管しながら、すっきり整った暮らしを叶えましょう。





