釣り歴が長くなると釣り具は自然と増えていきます。自宅室内に釣り具を収納できなくなる前にぜひトランクルームを活用し、釣り具の収納場所にしてみましょう。
釣り具はロッドやリールだけでなく、クーラーボックスやタックルケースなども含めるとスペースを要します。釣り人は自宅に釣り具が増えてくると、まるで釣り具屋に来たような気分を味わえますが、その一方でかなりのスペースを取ってしまいます。
本記事ではトランクルームの魅力だけでなく、釣り具の収納アイデアも紹介します。
目次
釣り道具のおすすめ収納アイデア3選
増え続ける釣り具の収納には頭を悩ませてしまいますが、工夫して収納すれば部屋のインテリアとして楽しむこともできます。ここでは、釣り具の収納アイデアを3つ紹介します。
1.収納ボックスやラックを活用する
高さがある収納ボックスやアルミ製のラックなどを活用し釣り具を収納するのがおすすめです。高さがあれば、大型のタックルボックスなども置くことができます。
もし、スペースが取れない場合はプラスチックの収納ケース内に仕切りを付け、オモリや針などの小さい釣具をひとまとめにしておくと、小さな子どものいたずらや怪我防止にもつながります。
小物の分類におすすめなのが、小物整理用の仕切りがついたボックスです。購入時の袋に入れたまま保管できるサイズのボックスを買って、種類ごとに分けてから並べましょう。
重ねるのではなく並べることで、何がどこに入っているのかがひと目でわかりますし、奥の物も取り出しやすくなります。
小物を入れたボックスは、さらに引き出しや衣装ケースなどに入れて保管します。これは、小物ボックスを落としてひっくり返したり、余計な物が入り込んだりするのを防ぐためです。また、小分けしているため、引き出しの中でも中身の把握がしやすくなります。
引き出しが複数になったときは、ラベルをつけておくとわかりやすいでしょう。
2.釣り具部屋をDIYする
近年は100円均一などでも収納系の資材は充実しています。それらを利用し、壁掛け式に収納をすることも可能です。
予算が許すのであればホームセンターにはさまざまなサイズの有孔ボードもありますので、有効活用しましょう。電動ドライバーなどがあればさらに効率よく作業を進められますが、ドライバー1本でも充分釣り部屋のDIYが可能です。
普段よく使うワームやフックも、壁にかけて収納しておけばまるで釣り具店のような仕上がりになります。釣りに行く前に数が減っていたら、ここから補充すれば時間も短縮できることでしょう。
タックルボックスの中身も在庫がすっきりしますし、大切なリールが床にごろごろところがったままといった状況もなくなります。
3.ロッドスタンドで見せる収納を意識する
釣り竿の収納にはロッドスタンドがおすすめです。ロッドスタンドには主に立て掛け式と、壁掛けタイプがあるので、それぞれの違いについてみていきましょう。
立て掛け式
立て掛け式のロッドスタンドはすぐにロッドを取り出しやすく、ついつい手に取り触りたくなります。ロッド同士がぶつかり合うことがないため傷防止にはなる反面、床に置くのでスペースは必要です。
また低い所にロッドを保管するため、ぶつかったり子どもがいたずらしたり、ロッドが破損することもあるので注意が必要です。
壁掛けタイプ
壁掛けタイプは家を建てるときにオーダーすることもできますが、あとから自分で取り付ける人もいるのではないでしょうか。壁にかかった愛着のあるロッドは、工芸品のようでついつい見とれてしまいますよね。
注意点は、取り付ける際のビスが緩んだり劣化したりすると、ロッドが落下する可能性があることです。また、できる限りリールは外してロッドを掛けましょう。ロッドに負荷がかかり傷んでしまう可能性があります。
どちらのタイプも一長一短ありますが、好みにあわせて選んでみてください。部屋の隅に立て掛けていたロッドを、専用品に収納すると、インテリアとしても楽しめるようになり、釣り道具への愛着もさらに湧くでしょう。
釣り具の収納で気を付けたいポイント
釣り具は非常にデリケートです。収納方法を誤ってしまうと破損や劣化につながるため、注意が必要です。釣り具の収納の注意点を代表例として3点紹介します。
高温多湿を避ける
釣り具は高温や湿度が高い場所を嫌います。年々気温が高くなっていますので、室内でも風通しがよく直射日光が当たらない所を釣り具の保管場所にするのがベストです。特にロッドを高温多湿の所に置いておくと、強度が下がり折れやすくなったり、ガイドのエポキシ部分が溶けてしまったりすることもあります。
ウェーダー(胴長)なども同様で、接着剤でブーツ部分をつなげているタイプのものは、特に高温になるとその部分に穴が開き、浸水することもあります。どんな釣り具も高温多湿の場所には保管しないようにしましょう。
また、ワームなども熱に弱い釣り具の代表例です。夏場、「車の中に放置していたら溶けて原型がなくなっていた」という釣り人の話もよく聞きます。
釣り竿はまっすぐな状態で保管する
特に釣り竿は、穂先を曲げた状態で壁に立て掛けたり狭いスペースに押し込んだりしないようにする必要があります。
釣り竿は弾性があり、曲げて使用するものではありますが、収納時に曲げた状態が続くとロッドの劣化が早くなり、長く使えないことにもなりかねません。隙間に無理に収納するのではなく、壁掛けやロッドスタンドを活用して、1本ずつ間隔を空けて立て掛ける方法がおすすめです。
ちなみに、2本継の釣り竿の場合はロッドベルト等を使用し、釣り竿がばらけないようにするのが正しい釣り竿の束ね方です。
釣り具はメンテナンスをしてから収納する
釣り具は、帰宅後に水洗いをして汚れを残さないようにしましょう。
特に海での使用後は、海水が結晶化してしまう前に水でしっかり洗い流し、塩分をできる限り落としてから収納します。釣り具の寿命を長持ちさせるためにも、水洗いのメンテナンスは欠かさないようにしてください。
釣り竿は元のコーティングを侵してしまうことがあるため、水洗いと拭き取り程度で構いませんが、リールには1ヶ月に1回ぐらいを目安に注油をしても良いでしょう。そうすることで巻き取りのなめらかさが持続します。
釣り具の収納におすすめの場所
スペースを取ってしまう釣り具ですが、釣り具の種類によって収納場所を選ぶことも重要です。釣り具の収納におすすめの場所を3つ紹介します。
車
釣り具の保管は車もおすすめです。きれいに洗った釣り用の靴やベストなどは、車での保管が適しています。車に釣具を収納することで、家から持って行く道具の数が減り、荷物の積み込みが軽減できます。
ただし、ロッドやリール、ワームなどは車で保管するのは避けましょう。夏場の車内の温度は60℃以上になり、特に黒い車の車内は70℃にも達するといわれています。車内に置きっぱなしにすると変形や剥離の元となり、劣化を早める原因となりかねません。
そのため、車内に釣り竿を収納するのは、遠征先や旅行先等での釣行時のみにするのがおすすめです。真夏の釣行時での休憩中なども釣り竿が直射日光に当たらないようカバーを着用し、窓を少し開けたり、サンシェードを利用したりして、少しでも車内温度が上がらないように工夫するようにしましょう。
ベルト式のロッドホルダーやバー式のロッドホルダーを使うと、車内がいかにも釣り人の車のようになります。ただし、これらのホルダーは釣り場への移動時のみ使用し、釣行のたびに面倒くさがらずに車内から取り出すことで、釣り竿を傷めずに保ことができます。
物置やクローゼット
家の中で保管をする場合、見せる釣り具と隠す釣り具に分けてもよいでしょう。
家族が同居している場合や、外に出しておきたくないものは、主に物置やクローゼットに収納することになります。家電や日用雑貨などの釣り具以外のものと一緒に保管する場合は、工夫が必要です。
小さい子どもが家にいない方やインテリアとして楽しみたい方は、前述のロッドスタンドなどを利用し、釣り具を見せて収納するのがおすすめです。
なお、物置にロッドを収納する場合にもロッドスタンドや傘立てなどを利用し、ロッドが曲がらないような収納方法を心掛けましょう。
トランクルーム
トランクルームとは、荷物を保管できる収納スペースをレンタルできるサービスで、自宅にある荷物を外部の貸しスペースに保管することができます。
サービスの種類によって、「レンタルボックス」「貸し倉庫」「レンタルコンテナ」など呼び方はさまざまで、近年は全国各地で数を増やしています。
場所を取りがちで数がどんどん増えていく釣り具の収納には、トランクルームを利用してみるのもいいでしょう。
トランクルームにはさまざまなサイズやサービスがあります。サイズの選び方や種類については、以下の記事で詳しく解説しているので参考にしてください。
釣り具の収納にトランクルームを使うメリット
トランクルームに釣り具を収納するメリットを3つ紹介します。
自宅の収納スペースに余裕ができる
釣り具は竿やリール以外にも、クーラーボックスやタックルボックスなど、種類も多岐にわたります。そのため、かさばる釣り具であふれた部屋は整理整頓が難しくなりがちです。そこで、自宅には比較的小さな釣り具を置き、大きな釣り具はトランクルームに収納すると便利です。トランクルームを利用すれば、釣具で占領してしまう収納スペースに余裕ができます。
釣り具の破損のリスクを減らせるだけでなく、「場所を取りすぎ」と家族からのクレームに悩む釣り人にも、トランクルームはおすすめの保管方法です。
好きなときに釣り具を出し入れできる
トランクルームは基本的に、24時間利用が可能です。早朝や深夜に釣りに行くことが多い人は、特に釣り具を家の中で選んでいると音を立ててしまい、ぐっすり寝ている家族を起こすこともあるでしょう。しかし、24時間利用可能なトランクルームを利用すれば、その不安も解消できます。
トランクルームは、釣り場から近い場所のスペースを契約すると便利です。自宅の近くにない場合でも、釣り場に近いトランクルームを利用することで、立ち寄って大きな荷物を車に詰め込んでから釣り場に向かうこともできます。
釣り場と自宅の中間地点のトランクルームなら、好きなときに釣り具を出し入れでき、好きな時に自宅に持ち帰りやすくなります。
釣り具の収納に適した環境が整っている
一般的な屋内型のトランクルームは、エアコンや湿度センサーが備わっています。湿度が一定以上になると強制換気するシステムがついている場合もあり、暑さに弱い釣り具の収納に最適な環境が整っています。
また、セキュリティや二重ロック構造を備えた施設を選べば、大切な釣り具を安全に保管できます。
一方、屋外型にもメリットがあります。クーラーボックスや大型のタックルケースなど、長期遠征や近場で釣りをする際には使用しない釣り具は屋外型に収納するのもいいでしょう。
基本的に屋外型の方が契約料が安価であり、釣り具の種類よっては、屋外型のトランクルームの契約を検討しても良いかもしれません。
釣り具の収納にトランクルームを活用しよう
釣り具を丁寧に洗って収納することはもちろん、本記事で紹介したような収納方法で末長く釣具を大切に保管したいものです。
今まではスペースを取って自宅で収納するのが大変だった釣り具は、温度・湿度管理や多種多様なサービスがある、トランクルームを活用するのがおすすめです。
自宅で釣り具を保管する場合に比べ、トランクルームでの保管は費用が発生しますが、自宅の収納スペースを圧迫せずに済むことや、釣り場近くのトランクルームを活用することで移動の効率化も図れるなど、多くのメリットがあります。
大切な釣り具の保管には、トランクルームの利用をぜひご検討ください。