雛人形の収納場所や収納手順のポイントを紹介します

雛人形の収納場所や収納手順のポイントを紹介します
雛人形を紙で包んで収納する
雛人形はとても繊細な工芸品です(写真提供:PIXTA)

春の行事といえばひな祭り。雛人形を飾り、ちらし寿司やはまぐりのお吸い物など、華やかな祝い膳を囲みながら、女の子の成長と幸せを祈ります。女の子がいるご家庭では大切にしたいイベントですが、雛人形や雛飾りの収納場所に悩んでいるという方も多いのでは…。

そこで、雛人形の収納場所や収納方法について考えてみました。

 

雛人形の収納場所として適しているところ

雛人形はさまざまな種類の製法や技法を用いて造られた、とても繊細な工芸品です。土・木・紙・布などが主な素材でとても傷みやすいため、収納する際には細心の気配りが必要です。特に湿気は大敵で、顔や衣装のカビやシミの原因となり、変色する恐れもあります。

湿気の少ないところ

クローゼットや押し入れの上段、天袋など、自宅の収納場所のなるべく高い場所に収納しましょう。湿気は水分を含んでいるため空気より重く、下の方に溜まりやすくなります。年に一度しか使用しない雛人形は出し入れの機会も少ないため、上の方にしまうのがおすすめです。

直射日光の当たらないところ

直射日光も雛人形の大敵で、衣装の変色や人形の劣化の原因となります。また、寒暖差の激しい場所も避けてください。湿気の少ない日当たりの良い部屋で保管しようと考えている場合は、直射日光が当たらず寒暖差の少ない日陰を選んで収納しましょう。

雛人形の収納ケースとして適しているのは

購入した際に雛人形が収納されている箱は、その雛人形専用に作られているため、人形や道具類の収まり具合や使い勝手が良いのがメリットです。コンパクトに収納できる箱であればそのまま使用するのが良いですが、箱が大きすぎるなど自宅の収納場所に適していない場合は、別の方法を考えてみましょう。

衣装ケース

プラスチックやポリエステル製の衣装ケースはサイズや種類も豊富なため、自身の雛人形の大きさや道具の数にあわせて適切なものを選ぶことができます。
ただし、プラスチック製の衣装ケースは通気性に優れているとは言えないため、調湿剤を利用したり、定期的にケースを開けて空気を入れ替えるなど、湿気を防ぐ工夫をする必要があります。

専用の桐ケース

桐箱は機密性が高く、防虫・防湿効果に優れています。そのため伝統工芸品を守る箱として重宝され、湿気が大敵な雛人形の保管にも最適です。雛人形専用の桐ケースも販売されていて、雛段の段数ごとにサイズが分かれていたり、キャスター付きのケースがあるなど種類も豊富です。
ただし、プラスチックのケースなどと比べると価格は高めです。

ガラスケースのまま収納

最近では飾り付けの手間がなく収納場所がコンパクトで済むという理由で、ガラスケースやアクリルケースに人形や道具類が固定された「ケース飾り」として販売されている雛人形があります。ケースごと出して飾り、雛祭りが終わったらケースごと収納すれば良いため、機能性を重視する方にはおすすめです。
ただし、固定式の場合はバラして収納することができないため、ケースのサイズにあった収納場所の確保が必要です。

雛人形の収納手順

手袋をして雛人形を収納する
雛人形を扱うときは手袋を忘れずに(写真提供:PIXTA)

雛人形は雛祭りが終わったら、なるべく早くしまうのが良いとされています。雛人形をしまうのが遅れると、お嫁に行き遅れると言われることがありますが、あくまで俗説で根拠があるわけではありません。

だらだらと飾り続けることは良くありませんが、お天気が良く湿気の少ない日を選んで、なるべく早く片付ければ問題ありません。お天気が悪い日は、空気が湿気を含んでいるため、カビや虫食いの原因を作ってしまうことになるので避けましょう。

【お手入れに前に準備するもの】

  • 手袋
  • 毛ばたき
  • 綿棒
  • 乾いた布
  • 柔らかい布や紙
  • チャック付き収納袋
  • 人形専用の防虫剤

まずはお手入れから

1.雛人形を片付ける前には手を洗い、衣装や顔に直接手を触れないよう手袋をします。手の脂が人形の顔に付くと、シミや汚れの原因となってしまいます。

2.冠や扇など人形から外せる小道具は取り外し、乾いた柔らかい布でホコリを拭き取ります。小道具はなくさないよう、人形ごとに取りまとめておきましょう。

3.衣装や道具類は、毛ばたきを使って丁寧にホコリを払い落とします。顔や細かい部分は綿棒や筆、やわらかい布などでやさしく拭き取りましょう。

人形の保護

1. 人形の顔は、備え付けの面紙やティッシュなどの柔らかい布で、やさしく巻いて保護します。ティッシュを使用する場合は、顔のサイズにあわせてティッシュを折り畳み、顔に巻き付けてテープで留めます。

2. 人形の本体は備え付けの袋に入れます。ない場合は不織布の袋に入れるかやわらかい布で包みます。

道具・小物類の分別

1.お手入れの際に人形ごとに取りまとめた道具類は、ティッシュや柔らかい布にくるみ、チャック付き収納袋に小分けにして入れます。

2. 各袋に何が入っているのかわかるように付箋やラベルテープを貼っておくと、翌年取り出す際に便利です。

収納ケースにしまう

1. 人形と道具類を準備した収納ケースにしまいます。ケースにはぎゅうぎゅうに詰め込まずに、ゆとりをもって収納しましょう。

2. 人形や道具類がケースの中でぶつからないよう、隙間に薄い紙で仕切りを作ったり、ふんわりと丸めた詰め紙で隙間を埋めます。

3. 仕上げに人形専用の防虫剤をケースに入れます。防虫剤は人形に直接触れないように注意してください。また、種類の違う防虫剤の併用は、化学反応による変色の原因にもなるのでやめましょう。

雛人形を片付けるポイントは、飾る前に収納した状態の写真を撮っておくことです。収納ケースから取り出す際に、順番に写真を撮っておくと、後から片付ける際に見直すことができて便利です。

雛人形の収納は加瀬のトランクルームへ

雛人形の収納に適している場所として、湿気が少なく直射日光が当たらないところと紹介しました。自宅の収納スペースに余裕がある場合は良いですが、そんな最適な場所を自宅で確保できない!という場合は、トランクルームに利用を考えてみてはいかがでしょうか。

加瀬のトランクルームには、屋外型と屋内型のトランクルームがありますが、雛人形を収納するのであれば空調設備のある屋内型トランクルームがおすすめです。各トランクルームの設備状況は、公式サイトの設備アイコンで確認することができます。

加瀬のトランクルームの設備確認
トランクルームの設備は公式サイトのアイコンでチェック

デリケートな雛人形の収納には、「空調」「湿度管理」アイコンのついたトランクルームが安心です。

使用頻度の低い季節用品や家電・衣類など、自宅で収納場所に困っている物をまとめて、トランクルームに保管してみてはいかがでしょうか。自宅の限られたスペースを有効に活用して、すっきり快適な生活を目指しましょう!

 


加瀬のレンタルボックス

監修・投稿者プロフィール

安武 亜希
安武 亜希
株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。

【資格】
整理収納アドバイザー1級

WEBを活用した集客施策を担当しています。
トランクルームに興味をもっていただけるよう、みなさまに役に立つ情報を発信していきます!

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