引っ越し時の本の詰め方とは?荷造りのテクニックと注意点


引っ越しの荷造りで意外と手間がかかるのが「本」です。本は重さがあるため、詰めすぎると段ボールの底が抜けてケガにつながったり、移動中に本が歪んだりするおそれがあります。
いくつかのポイントを押さえるだけで、本は効率よく、かつ傷めずに梱包できます。引っ越し後も快適に読書を楽しめるよう、正しい本の詰め方を事前に確認しておきましょう。
引っ越し時の本の荷造りで必要な道具と選び方
本を荷造りする際は、運びやすさを考えて重さに配慮するだけでなく、本のサイズや冊数に合った道具を選ぶことが重要です。適切な道具をそろえておくことで、作業効率が上がり、本を傷めるリスクも抑えられます。
本の荷造りで必要になる道具一覧
引っ越しに伴う本の荷造りでは、以下の道具を用意しておくと梱包がスムーズに進みます。
- 段ボール
- テープ
- 緩衝材(新聞紙・エアクッションなど)
- 段ボールサイズに合ったナイロン袋
- カッターまたはハサミ
- マーカー
- 紐
- 軍手
段ボールやテープ、緩衝材に加えて、マーカーを用意しておくと、箱の中身が一目でわかるように記載でき、荷解きの際に役立ちます。また、段ボールの内側にナイロン袋を敷いてから本を詰めることで、雨天時や輸送中の水濡れ対策にもなります。
引っ越しは、本を「持っていくもの」と「処分するもの」に分けるよい機会でもあります。紐やハサミを用意しておけば、不要な本をまとめて処分しやすく、荷造りと同時に整理が進みます。
適切な段ボールの選び方
本は重くなりやすいため、段ボール選びを誤ると運搬中に底が抜けたり、持ち上げられず作業が滞ったりする原因になります。安全に運ぶためにも、以下の3つのポイントを意識して段ボールを選びましょう。
- 本を入れても十分に耐えられる強度があるか
- 大人一人で無理なく持ち上げられる大きさか
- 濡れた形跡がなく、使い古されていないか
一般的に、段ボールの底が抜けずに運べる重さは10~15kgといわれています。ただし、引っ越し業者を利用せず自分で運ぶ場合は、持ち運びの負担やケガを防ぐためにも、1箱あたり4〜5kg程度に抑えるのが安心です。
また、段ボールは一度でも水に濡れたり、繰り返し使用したりすると強度が大きく低下します。本を安全に梱包するためにも、引っ越し時はできるだけ新品の段ボールを使用しましょう。
緩衝材やテープの選び方
本を引っ越し先まで良い状態で運ぶためには、段ボールだけでなく、緩衝材やテープ選びも重要です。適切な資材を使うことで、輸送中の揺れや衝撃による傷みを防げます。
主な緩衝材・テープの種類は以下のとおりです。
- 緩衝材:新聞紙/プチプチ(気泡緩衝材)/無地の更紙/タオル
- テープ:布テープ/OPPテープ
新聞紙は手軽に使える反面、インクが表紙や小口に移る可能性があります。汚れが気にならない場合は、箱の隙間を埋めたり、本を包んだりする用途に向いています。
一方、インク汚れを避けたい場合は、プチプチや無地の更紙、タオルなどを緩衝材として使うと安心です。
テープについては、紙製テープは粘着力が弱く、重い本を入れた段ボールでは剥がれやすい点に注意が必要です。底抜け防止のためにも、耐久性のある布テープやOPPテープを選びましょう。
OPPテープは100円ショップでも入手しやすく、重ね貼りできるため、引っ越し作業全般で使いやすいテープです。
引っ越し時に本を詰める手順と荷造りのポイント
本を安全に運ぶためには、道具選びだけでなく、詰める手順と詰め方の工夫が欠かせません。運搬中の揺れや衝撃から本を守るためにも、あらかじめ基本的な流れとポイントを押さえておきましょう。
段ボールの底を補強する
本を詰め始める前に、まず行いたいのが段ボールの底の補強です。底の強度が不十分なまま本を入れると、持ち上げた際に抜け落ちる危険があるため、最初にしっかり対策しておきましょう。
段ボールの底を補強する手順は以下のとおりです。
- 底面のつなぎ目に沿ってテープを貼る
- テープは側面にはみ出す長さで貼り、底と側面を固定する
- 先に貼ったテープの中央を横切るように、十字にテープを貼る
- 底の両端(フチ部分)にもテープを追加する
底のつなぎ目・中央・フチの計4か所を固定することで、段ボールの強度は大きく向上します。補強が終わったら、段ボールの内側にナイロン袋を敷いておくと、雨天時の引っ越しでも本が濡れにくくなり安心です。
重い本から順に詰める
段ボールの準備が整ったら、重い本から順に詰めていきましょう。重量のある本を底に配置することで、箱全体の重心が安定し、持ち運びやすくなります。
サイズが異なる本を同じ段ボールに入れる場合は、単行本や文庫本などの同じサイズの本を先に詰め、最後に比較的軽い大判サイズの本を上に重ねるのがおすすめです。こうすることで、箱の中に無駄な隙間ができにくくなり、段ボールのスペースを効率よく使えます。
本の向きをそろえて詰める
本を段ボールに詰める際は、できるだけ向きをそろえて配置しましょう。向きがバラバラだと、運搬中の揺れで本同士がぶつかり、角が潰れたり表紙が傷んだりする原因になります。
本をできるだけきれいな状態で運ぶには、縦に立てて入れるよりも、平積みにする方法がおすすめです。引っ越し作業では荷物を重ねたり揺れが生じたりするため、縦向きに詰めると背や表紙に余計な負荷がかかりやすくなります。
やむを得ず本を立てて詰める場合は、背表紙を底に向けるか、床と垂直になるようにそろえて入れましょう。倒れにくくなり、本への負担を軽減できます。
また、同じサイズの本をまとめて詰める際は、本の開く側(小口)同士が向かい合わないよう、箱の側面に向けて配置するのがポイントです。小口同士の接触を避けることで、本が歪んだり破れたりするリスクを抑えられます。
隙間を緩衝材やタオルで埋める
本を詰め終えたら、段ボール内にできた隙間を緩衝材やタオルでしっかり埋めましょう。隙間が残ったままだと、運搬中に本が動いてしまい、表紙や角が傷ついたり、ページが折れたりする原因になります。
新聞紙や更紙、タオルなどを使い、隙間の大きさに合わせて緩衝材を調整するのがポイントです。本が箱の中で動かない状態を意識して詰めることで、引っ越し中のダメージを最小限に抑えられます。
持ち上げられる重さに調整する
本を詰め終えたら、段ボールを閉じる前に一度持ち上げて、無理なく運べる重さかどうかを必ず確認しましょう。
箱の中にまだ空間があるからといって、本を詰め込みすぎるのは危険です。本は1冊あたりの重さが軽く感じられても、数が増えると想像以上に重くなります。安全に運搬するためにも、1箱あたりの重さは5kg程度を目安に調整してください。
引っ越し時の本の扱いで迷ったときの判断ポイント

これまで紹介してきた手順やコツを実践すれば、本は安全に荷造りできます。ただし、引っ越しの状況や本の量によっては、すべてを同じ方法で対応するのが難しいケースもあります。
ここでは、本を詰める際に迷いやすいポイントや、無理をしないための判断基準を整理します。
無理に詰め込まず、持ち運べる量を優先する
引っ越し業者に依頼する場合でも、自身で引っ越しする場合でも、段ボールを持ちやす引っ越し時の本の荷造りでは、「まだ入るから」と段ボールに詰め込みすぎないことが大切です。本は1冊あたりの重さは軽く感じやすいものの、数が増えると一気に重量が増し、持ち上げた際に腰や腕を痛める原因になります。
また、重くなりすぎた段ボールは底が抜けやすく、運搬中に本を落としてしまうおそれもあります。安全に作業を進めるためにも、段ボール1箱あたりの重さは5kg程度を目安にし、無理なく持ち運べる量を優先しましょう。
箱の中に余裕があっても、重さを基準に詰めるかどうかを判断することが、引っ越しをスムーズに進めるポイントです。
本の量が多い場合は一度に運ばない選択肢もある
本の数が多い場合、すべてを引っ越し当日に運ぼうとすると、段ボールの箱数が増えたり、1箱あたりの重さが重くなったりして、作業の負担が大きくなりがちです。無理に詰め込むとケガや破損の原因にもなるため、「一度に運ばない」という選択肢を持つことも大切です。
たとえば、すぐに読む予定のない本や、思い出として保管している本は、引っ越し後に落ち着いてから移動させても問題ありません。あらかじめ優先順位を決めて荷造りすることで、引っ越し当日の作業量を減らし、全体の流れをスムーズに進められます。
一時保管にはトランクルームを活用する方法も検討する
引っ越しのタイミングで本の量が多く、すべてを新居へ運ぶのが難しい場合は、トランクルームを活用する方法もあります。無理に段ボールを増やしたり、重たい箱を何度も運んだりせずに済むため、引っ越し作業全体の負担を軽減できます。
特に、新居の収納スペースが整うまで時間がかかる場合や、すぐに読む予定のない本が多い場合は、一時的な保管場所として有効です。本の整理や取捨選択を落ち着いて行えるため、引っ越し後の片付けもスムーズになります。
「すべてを一度に運ぶ」ことにこだわらず、状況に応じて保管サービスを取り入れることで、体への負担や作業のストレスを抑えながら、無理のない引っ越しを進められるでしょう。
引っ越し時の本の荷造りをスムーズに進めよう
引っ越し時の本の荷造りは、段ボールの選び方や詰め方を工夫するだけで、安全性と作業効率が大きく変わります。重い本を下に入れる、向きをそろえる、隙間を緩衝材で埋めるといった基本を押さえることで、運搬中の破損やケガのリスクを減らせます。
また、箱の中に余裕があっても詰め込みすぎず、持ち上げられる重さを基準に調整することが重要です。引っ越し業者に依頼する場合でも、1箱あたりの重さに配慮することで、作業がスムーズに進みます。
本の量が多く、新居にすべてを持ち込むのが難しい場合は、トランクルームの利用を検討するのも一つの方法です。一時的に保管場所を分けることで、引っ越し当日の負担を減らし、落ち着いて整理できます。収納スペースを有効活用しながら、大切な本を良い状態で保管しましょう。

株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。
【資格】
整理収納アドバイザー1級
WEBを活用した集客施策を担当しています。
トランクルームに興味をもっていただけるよう、みなさまに役に立つ情報を発信していきます!







