テレワークの部屋がなくても快適に働く方法|限られたスペースの上手な活用術


テレワークが定着した一方で、自宅に専用の仕事部屋がないことから、集中できる環境づくりに悩む方が増えています。
収納の工夫や空間の使い方次第で、限られたスペースでも快適な仕事環境は十分に実現できます。部屋がなくてもできる工夫や、住環境の見直し方について紹介します。
テレワークで「部屋がない」と感じている人は多い?
国土交通省が実施している「テレワーク人口実態調査」の令和7年度版によると、雇用型就業者のうちテレワークを経験したことがある人(テレワーカー)の割合は25.2%となりました。

コロナ禍をきっかけに広がった在宅勤務は、その後もひとつの働き方として社会に根づいてきているといえるでしょう。ただ、その裏側では「仕事専用の部屋がない」という悩みを抱える方も少なくないようです。
まずは、最新の調査データから在宅ワークの実態を見ていきましょう。
テレワークはコロナ禍以降も定着し、多くの人が続けている
前述の国土交通省の調査では、雇用型テレワーカーの割合はコロナ禍直後の水準からいったん減少傾向が続いていたものの、令和7年度調査で増加に転じ、安定した水準で推移していることが報告されています。
特に東京都・埼玉県・千葉県・神奈川県といった首都圏では、テレワーカーの割合が3割を超える年が続いており、地方に比べて在宅勤務がより身近な働き方になっている様子がうかがえます。
この結果からも、テレワークは一時的なブームではなく、長く続く働き方のひとつとして定着しつつあると考えられます。
専用の仕事部屋があっても集中できない人は約4割
働き方が定着するなかで、実際の作業環境には課題も見えてきています。
WOOCが週1日以上在宅ワークの経験があるビジネスパーソン300名を対象に行った調査によると、自宅に専用の仕事部屋が「ある」と答えた人は43.7%、「ない」と答えた人は56.3%という結果でした。

興味深いのは、専用の仕事部屋を持つ人の39.7%が「自宅では集中できない」と常に、あるいはよく感じていると回答した点です。
これは、部屋がない人(24.8%)よりも高い割合となっており、専用スペースさえあれば解決すると考えられがちな在宅ワークの悩みが、実はそう単純ではないことを示しています。
在宅勤務で最も多い悩みは「生活音」や仕事と生活の境界が曖昧になること
同調査では、在宅ワーク中に仕事をする場所として「リビング」を選ぶ人が44.3%と最も多いことも分かりました。生活空間と仕事空間が同じ場所になりやすいことから、家族の声やペットの音、家電の稼働音といった生活音が集中を妨げる最大の要因として挙げられています。
次いで多かったのが「専用スペースを物理的に確保できない」こと、そして「オンオフの切り替えができない」ことでした。仕事とプライベートの境界があいまいになりやすいのは、間取りの制約だけでなく、リビングという場所そのものが持つ性質も関係していると考えられます。
部屋の有無よりも「仕事に集中できる環境づくり」が重要
これらのデータを踏まえると、専用の部屋があるかどうかは、集中力や生産性を左右する絶対的な条件ではないことが見えてきます。
むしろ大切なのは、限られたスペースの中でも仕事モードに切り替えられる工夫や、生活音を軽減するレイアウトの工夫です。部屋がないからとあきらめる前に、今ある空間をどう活かすかを考えてみることが、快適なテレワーク環境への近道といえるでしょう。
ここからは、部屋がなくても取り入れやすい具体的な工夫を紹介します。
部屋がなくてもテレワーク環境を整える方法

専用の部屋がなくても、家具の配置や収納の見直しによってワークスペースをつくることは十分に可能です。リビングなどの限られたスペースを活用するアイデアを紹介します。
リビングの一角をワークスペースにする
もっとも手軽に始められるのが、リビングの一角に小さなデスクスペースを設ける方法です。テレビの死角になる壁際や、ソファの横のちょっとしたスペースでも、コンパクトなデスクと椅子があれば立派な作業スペースになります。
仕事中はここに座る、と決めておくだけでも、気持ちの切り替えがしやすくなるという声もよく聞かれます。
折りたたみデスクや省スペース家具を活用する
限られた床面積を有効に使うなら、使わないときは折りたためるデスクや、壁に取り付けるウォールデスクがおすすめです。
作業が終わったら片付けてリビングとして使えるため、生活空間と仕事空間を無理に分けなくても両立しやすくなります。キャスター付きのワゴンデスクなら、置く場所を自由に動かせるのも便利なポイントです。
パーテーションや間仕切りで集中できる空間を作る
部屋を仕切る壁がなくても、パーテーションやロールスクリーン、突っ張り式のラックなどを使えば、視線を遮って集中しやすい空間をつくることができます。
完全に音を遮断することは難しいものの、視界に生活の様子が入らないだけでも気持ちの切り替えがしやすくなり、仕事モードに入りやすくなります。
収納を見直して作業スペースを確保する
作業スペースが確保できない大きな原因のひとつが、部屋にモノがあふれてしまっていることです。クローゼットや押入れの中身を見直し、収納を効率化するだけで、デスクを置くスペースが生まれるケースは意外と多くあります。
まずは季節ごとにしか使わないものや、使用頻度の低い家具から見直してみましょう。
普段使わない家具や季節用品はトランクルームに預ける
自宅の収納だけでは限界がある場合は、トランクルームを活用するのも有効な選択肢です。
扇風機やストーブといった季節家電、来客用の布団、思い出の品など、日常的には使わないけれど手放したくないものを外部に預けることで、自宅のクローゼットや納戸にゆとりが生まれます。
空いたスペースをそのままデスクコーナーとして活用すれば、部屋を増やすことなく仕事場を確保できます。
自宅で集中できない場合はどうすればいい?

工夫を重ねても、どうしても自宅では集中しづらいと感じる日もあるものです。前出のWOOCの調査でも、在宅ワーク経験者の約半数(47%)が自宅以外の作業環境を利用したことがあると答えており、その理由として「オンオフを切り替えたい」「静かな環境が必要」「家族に気を遣わなくて済む」が上位に挙げられています。
自宅以外で仕事をする際の代表的な選択肢を見ていきましょう。
コワーキングスペースを利用する
複数の企業や個人が設備を共有しながら仕事をするコワーキングスペースは、月額会員制やドロップイン利用など、ライフスタイルに合わせて選べるのが特徴です。
他の利用者と同じ空間で作業をすることで、適度な緊張感が生まれ、集中しやすいという声もよく聞かれます。
シェアオフィスを利用する
シェアオフィスは、個室や半個室のブースを備えている施設も多く、Web会議や電話がしやすい環境を求める方に向いています。コ
ワーキングスペースよりも静けさやプライバシーを重視したい場合に適した選択肢です。
ホテルのデイユースを利用する
ホテルの客室を日中の数時間だけ利用できるデイユースプランも、集中したいときの選択肢のひとつです。
誰にも邪魔されない個室空間で、静かに作業に打ち込みたい日や、重要な商談の準備をしたい日などに向いています。
カフェやネットカフェを利用する
もっとも手軽に利用できるのが、カフェやネットカフェです。
特別な予約をしなくても気分転換を兼ねて立ち寄れる手軽さが魅力ですが、周囲の会話や混雑状況によっては集中しづらいこともあるため、作業内容に応じて使い分けるのがおすすめです。
それぞれの特徴を簡単に比較すると、以下のようになります。
| 選択肢 | 静けさ・集中しやすさ | 費用の目安 | 向いている場面 |
|---|---|---|---|
| コワーキングスペース | 適度な緊張感がある | 月額制・時間制どちらもあり | 継続的に利用したい人 |
| シェアオフィス | 個室ありで静か | 月額制が中心 | Web会議や商談準備 |
| ホテルのデイユース | 非常に静か・プライバシー高い | 数千円〜/日 | 集中したい日だけ利用 |
| カフェ・ネットカフェ | 周囲の音があり人による | 数百円〜/時間 | 気分転換や短時間作業 |
テレワークが続くなら住環境を見直すことも考えよう

外部の作業スペースはあくまで一時的な解決策です。テレワークがこの先も続くようであれば、住まいそのものを見直すことも視野に入れてみましょう。
書斎付き物件へ住み替える
引っ越しのタイミングが近い方であれば、書斎や小さなワークルームがついた物件を選ぶのもひとつの方法です。
最初から仕事用のスペースが設計されている住まいなら、レイアウトに悩む必要がなく、生活と仕事の境界もはっきりと分けやすくなります。
クローゼットや納戸を書斎化する
住み替えが難しい場合は、今住んでいる部屋のクローゼットや納戸を書斎スペースに転用する方法もあります。
中の荷物を減らしてデスクとチェアを置くだけで、扉を閉めれば仕事の気配を生活空間から切り離せる、簡易的な個室として機能します。
収納を外部化して部屋を有効活用
住み替えず今の間取りのままで空間を生み出したい場合は、家の中のモノを外部の収納サービスに預けて「収納を外に出す」という発想も有効です。
トランクルームなどを活用して季節用品やあまり使わない家具を預ければ、その分の空間を仕事場として使うことができます。部屋を増やすのではなく、今ある部屋の使い方を見直すことで、無理なくテレワーク環境を整えられるのです。
収納と空間の工夫で、テレワーク環境を整えよう
働き方が多様化する中で、自宅の環境をどう整えるかは、多くの方にとって身近な課題になっています。専用の部屋がなくても、収納の工夫や外部サービスの活用によって、快適に働ける空間はつくれます。自身の暮らし方に合わせて、無理のない範囲から取り入れてみてはいかがでしょうか。

株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。
【資格】
整理収納アドバイザー1級
WEBを活用した集客施策を担当しています。
トランクルームに興味をもっていただけるよう、みなさまに役に立つ情報を発信していきます!







