
家に物があふれてしまい、片付けたいのにうまく片付けられないという人もいるでしょう。そんなときにおすすめなのが断捨離です。
本記事では、断捨離の概要や断捨離をすることで得られるメリット、断捨離のコツや手順について紹介します。
目次
断捨離とは?意味やミニマリストとの違い

断捨離は、ヨガから派生した言葉であり、「断」「捨」「離」それぞれの文字に意味があります。それぞれの意味は、次のとおりです。
- 断:断行(だんぎょう)新たに入ってくる不要な物を断つ
- 捨:捨行(しゃぎょう)手にしている不要な物を捨てる
- 離:離行(りぎょう)物に対する執着心をなくす
断捨離の目的は、不要な物を持たず、物への執着を手放すことにあるため、世間でイメージされている「片付ける」こととは、目的が異なります。また、断捨離と似た概念に「ミニマリスト」があります。ミニマリストとは、物を最小限に減らして生活する人・ライフスタイルのことです。
不要な物を処分することは共通していますが、断捨離が物を減らす「過程」を意味するのに対し、ミニマリストは、断捨離を繰り返すことで到達する、より洗練されたライフスタイルを指します。
断捨離で得られるメリット
断捨離で得られるメリットは、次の4つです。
- 気持ちや時間に余裕が生まれる
- 節約につながる
- 家事が楽になる
- 健康的な生活環境が整う
それぞれのメリットについて、詳しく紹介していきます。
気持ちや時間に余裕が生まれる
断捨離をすることで、気持ちや時間に余裕が生まれます。家に物が多かったり散らかったりしているとストレスに感じることもあるでしょう。しかし、不要な物を処分し部屋をスッキリと片付けることができれば、心にゆとりが生まれます。
また、片付いた状態であれば、何か探し物がある場合でも、すぐに必要な物を見つけることができます。物を探す手間が省けるため、時間にも余裕が生まれるでしょう。
節約につながる
断捨離をすることで、節約につながる点もメリットです。断捨離をすることで、本当に必要な物が明確になります。その結果、無駄な買い物が減るため、余計な出費を抑えることが可能です。
また、断捨離で出てきた不用品をフリマアプリやリサイクルショップで売れば、臨時収入も期待できます。
家事が楽になる
断捨離によって必要な物が定位置に収まれば、家事や掃除がしやすくなります。物が散らかった状態では、家事や掃除をする際、物の整理や片付けから始めなければなりません。
整理された状態であれば、効率的に家事や掃除を行えるため、時間とエネルギーの節約にもつながります。
健康的な生活環境が整う
断捨離をして物を整理整頓できれば、それまでの不衛生な状況が改善され、清潔な環境が整います。物が散らかった状態では掃除しにくいため、どうしてもホコリやハウスダストなど健康に被害を及ぼす物質が残りがちです。
整理整頓された環境であれば掃除もしやすくなるため、これらの原因物質を取り除きやすくなります。くしゃみや咳などのアレルギー症状を抱えている場合には、断捨離をして清潔な環境を構築しましょう。
部屋がスッキリ片付く断捨離のコツ

部屋をスッキリと片付けるための断捨離のコツについて紹介します。断捨離の主なコツは、次の4つです。
- 数日かけて徐々に進める
- 「必要かどうか」を断捨離の判断基準にする
- 家族のものには不用意に手を付けない
- 捨てるか迷ったら一時保留にする
それぞれのコツについて、詳しく見ていきましょう。
数日かけて徐々に進める
断捨離をする際には、1日ですべてを終わらせようとするのではなく、数日かけて計画的に進めることが重要です。片付けや掃除は一気に進めると疲れやすく、挫折の原因にもなります。無理せず、数日に分けて進めましょう。
今日はリビング、明日は寝室など、時間の余裕をみて計画的に進めていくことが大切です。もしも片付けの量が多い場合には、第三者の協力を得ながら少しずつ進めていくことも検討しましょう。
「必要かどうか」を断捨離の判断基準にする
断捨離を効率的に進めるためには、判断基準がカギを握ります。「使えるかどうか」ではなく「今、必要かどうか」を基準に、「捨てる」・「捨てない」の判断を下しましょう。
まだ使えるという基準で残した物は、その後も使わない可能性のほうが高いためです。いつかは使う、いつかは着る、といった判断基準ではなく、今の自分にとって価値があるかどうかで判断すると、断捨離をスムーズに進められます。
家族の物には不用意に手を付けない
家族で住んでいる場合の断捨離で注意したいのが、家族の物には手を付けないということです。いくら家族の持ち物であっても、それは個人の持ち物であるため、勝手に捨てることは絶対にやめましょう。貴重品や重要な書類などは、不用意に捨ててしまわないように特に気を付けてください。
もし家族の物で使われていた形跡がずっとない場合には、家族間でコミュニケーションを取り、了解を得たうえで処分するようにしましょう。
捨てるか迷ったら一時保留にする
「必要かどうか」を基準に選定しても、捨てるかどうか判断に迷うときは、一時保留し後日あらためて判断するようにしましょう。
必要かどうかを考え続けることも、ストレスの一因になりかねません。一時保管ボックスなどを作ってまとめておいて、一定期間時間をおいたうえで再度必要かどうかを見直しましょう。
【アイテム別】断捨離のコツ

断捨離ではアイテムによって意識しておくべきポイントもあります。ここでは、次のアイテム別に断捨離のコツを紹介します。
- 書類・本
- 化粧品
- 写真
そのほか、自宅で断捨離の候補となるものとして、服・バッグや食器類などもあります。
服・バッグや食器類を断捨離するコツは、以下の記事で詳しく紹介していますので、ぜひ参考にしてください。
書類・ 本
書類の中には処分してよいものとそうでないものが存在します。そのため、まずは各書類を集めて、処分してよいものかどうかの分類から始めましょう。
書類の具体的な分類は、次の通りです。
書類の種類 | 例 |
処分してはダメな書類 | 年金、保険、住宅関連の書類 |
一定期間の保管が必要な書類 | 領収書や保証書など |
処分しても問題ない書類 | DMやチラシなど |
必要に応じて処分を検討する書類 | 手紙や年賀状などの思い出に関係する書類 |
分類したあとに、それぞれファイリングして保管しておきましょう。そうすれば、領収書や保証書など期間が過ぎれば処分できるものを処分しやすくなります。
また、本を断捨離する際は、読んでいない期間を基準に断捨離を検討するとよいでしょう。読んでいない本はその後読むかもしれないと思っていても、結局読まずに終わることのほうが多いものです。捨てるのがもったいないと感じる場合は、フリマアプリやリサイクルショップで売るのも一案です。
化粧品
化粧品を断捨離する際には、自分の肌に合う化粧品であるか、使用期限が過ぎていないかなどを基準に検討しましょう。また、トレンドに反している物や年齢を重ねてにあわなくなった物などがある場合も断捨離候補です。
化粧品を断捨離する場合は、化粧品は中身と容器を分別し、自治体のルールに従って処分する必要があります。
写真
写真を断捨離する場合には、まず重複している写真がある場合には、お気に入りの1枚を選んで、その他は処分するようにしましょう。処分に迷う写真は、データ化して保存するのもよい方法です。
ピンぼけした写真や暗すぎる写真なども、どんどん断捨離していきましょう。
コツをふまえた断捨離の手順とポイント

ここまでのコツをふまえたうえで、断捨離を実践するための手順とポイントを紹介します。
断捨離の手順は、次の通りです。
- 片付ける場所を決める
- 物をすべて出す
- 「必要」「不要」「保留」に物を仕分ける
- 必要な物は収納し不用品は処分する
手順をしっかりと把握して、断捨離をスムーズに行えるようになりましょう。
1.片付ける場所を決める
断捨離は1日で終わらせるのではなく、数日に分けて進めるのがポイントです。そのためにも、最初に家の中で片付ける場所や片付ける順番を決め、効率よく作業を進めていくことが大切です。
2.物をすべて出す
断捨離をするときは、まず断捨離する場所に収納している物をいったんすべて出して、全体量を把握することから始めましょう。どういった物があるのか1つひとつチェックしていくことで、実際に「物を持ちすぎている」感覚が生まれ、断捨離をしようという強い気持ちを持てます。
3.「必要」「不要」「保留」に物を仕分ける
物をすべて広げたら、「今必要であるか」という基準で物を仕分けしていきます。その際、迷った場合のために「保留」枠も設けておきましょう。
必要か不要かの判断は、機械的に淡々と行うことが重要です。判断に迷って時間をかけすぎると集中力が切れ、途中で投げ出してしまう原因にもなります。短時間で判断をするためにも保留枠を設けて、テンポよく仕分けしていきましょう。
4.必要な物は収納し不用品は処分する
仕分けが完了したら、必要な物は収納し、不要な物は処分方法を検討します。必要と判断した物は、あらためて収納場所を考える必要があります。その際、使用頻度に応じて収納場所を決めるようにしましょう。クローゼットに収納するとした場合、よく使う物を手前に、たまにしか使わない物は奥にしまうと使いやすくなります。
必要でないと判断した物は、自治体のルールに沿ってゴミとして処分しましょう。まだ使えるものであれば、フリマアプリやリサイクルショップで売る方法もおすすめです。
断捨離のコツをつかみ住まいをきれいに片付けよう

断捨離をスムーズに進めるためには、数日かけて行うことや「今、必要かどうか」を基準にすることなどのコツを押さえて実践することが大切です。本記事で紹介した断捨離の手順に沿って、住まいをきれいに片付けてみましょう。
どうしても片付かなかったり、保管しておきたい物があったりする場合は、トランクルームの利用がおすすめです。
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