
お気に入りのポスターを手に入れたら、できるだけきれいな状態で保管しておきたいものです。しかし、紙のポスターは湿気や紫外線に弱いため、適切な保管方法でないと劣化が早まってしまいます。
丸めて収納する、平らに保管する、あるいはインテリアとして飾るなど、ポスターの楽しみ方はさまざまです。正しい収納方法を知っておけば、大切な一枚をきれいに残すことができます。
目次
ポスターの収納方法は3種類
収納スペースの有無やポスターを出し入れする頻度などによって、ポスターの収納方法は異なります。以下で紹介する方法を参考にしながら、適切なポスター収納を検討してみてください。
ポスターを丸める
ポスターの収納方法として一般的なのは、ポスターを丸めて収納する方法です。場所を取らずに複数のポスターを保管できるのがメリットで、出し入れが少ないポスターを保管する際に向いています。
ただし、長期間丸めた状態でポスターを保管すると巻きグセがつきやすくなるため、強く巻きすぎないように注意しましょう。
ポスターを平置きする
ポスターは平置きして保管することもできます。丸めることで生じる巻きグセがつかないため、綺麗な状態で保管したい方に向いています。
また、アルバムのようにファイルをクリアブックなどに入れて保管することも可能なため、お気に入りのポスターを気軽に眺めたいという方にもぴったりな方法です。
一方で、平置き収納の場合はポスターを丸めずに収納するため、広めの保管スペースが必要になります。ポスターを傷つけずに保管できるよう、縦・横どちらもスペースをしっかりと確保しておきましょう。
ポスターを飾る
部屋にお気に入りのポスターを飾るのも、ポスターを収納する方法のひとつです。インテリアの一部として空間にアクセントを加えられるのが大きな魅力で、見せる収納として楽しみたい方に向いています。
ただし、ポスターを部屋に長期間飾っていると日焼けによる退色は避けられません。部屋に飾る際はUVカット加工のフレームを使用するなど、日焼け対策も欠かさないようにしましょう。
ポスター収納に役立つアイテム

ポスターを丸めて保管する場合や平置きする場合、飾って保管する場合、それぞれで役立つ収納アイテムをご紹介します。
丸めるときの収納アイテム
ポスターを丸めて保管する際は、筒状のままでも保存しやすい環境を保つことが大切です。
以下は、丸めて収納するときに役立つアイテムです。
筒状のポスターケース
図面用の筒状のポスターケースは、サイズが異なるポスターをまとめて保存する際に役立ちます。ストラップ付きのケースを選べば、お気に入りのポスターを運ぶのもスムーズです。
プラスチック製の強固な素材のものが多いので、外部から衝撃を受けてもポスターが傷つきにくいのが特徴です。
ポスターボックス
丸めた状態のポスターを一本一本保管するのにおすすめなのが、ポスターボックスです。ポスターを丸めてボックスの中で保管できるため、褪色だけでなく、ポスターに埃がつくのも防げます。
紙製のポスターボックスであれば、不要なときは潰した状態で保管できるので、収納場所もとりません。
ポスターを一枚ずつ保管する際は表にポスターの種類を記入しておくと、目的のポスターを探しやすくなります。また、横幅が広いボックスであれば、複数のポスターをまとめて収納することも可能です。
ファイルボックス
高さのある横長のファイルボックスは、丸めた状態のポスターを複数収納できます。ボックス内にブックエンドやバスケット用仕切りなどでポスターを固定すると、きれいな状態で保存しやすいです。
ブックエンドやバスケット用の仕切りは100円ショップで手軽に購入できるので、ファイルボックスの幅に合わせてサイズを選びましょう。
平置きするときの収納アイテム
ポスターを平置きで保管する際は、ポスターが折れ曲がらないように工夫することが大切です。
平置き収納に役立つ3つのアイテムを紹介します。
ポスターファイル
クリアポケット付きの透明なポスターファイルを使用すれば、平置き状態でポスターを保管することが可能です。ポスターを丸めたり折ったりせずに保管できるので、長期間の保管でも比較的良好な状態を保てます。
また、ファイルは立てたままでも保管できるので、収納スペースが限られているときにも役立ちます。B3やA3といった大きなサイズも展開しているだけでなく、中紙がついていたり、大容量を収納できたりするポスターファイルもあります。
アルバムをめくるようにポスターをファイリングできるので、好きな時にサッとファイルを取り出してポスター鑑賞を楽しめるのが魅力です。
大判のクリアブック
B2など大きめのクリアブックを使用してポスターを保管する方法もあります。ポスターファイルと同様にブック形式でポスターを保管できるので、折りジワも付きにくいのが特徴です。
収納したいポスターのサイズに合わせてクリアブックを購入しましょう。ポスターファイルと比較するとクリアブックのポケットは薄めなので、強度が心配なのであれば中に厚紙を入れておくと安心です。
A4サイズのポケットリフィル
収納スペースの縦・横のサイズが限られている場合は、A4サイズのポケットリフィルとバインダーを組み合わせて収納する方法もあります。
A1などの大型ポスターなどを折って保存する方法なので、どうしても折りジワはついてしまいますが、コンパクトにポスターを保管したい方におすすめです。
ポケットリフィルだけでなく、バインダーも100円ショップで気軽に購入できるので、費用をかけずにポスターを収納したい方は検討してみてください。
飾るときの収納アイテム
お気に入りのポスターは、収納しながら飾ることでインテリアの一部として楽しめます。
ただし、日焼けや色あせを防ぐ工夫を忘れずにしなければなりません。UVカット加工のある額縁を使ったり、直射日光の当たらない位置に設置したりすることで、長くきれいな状態を保てます。
ポスターフレーム
ポスターを美しく飾るなら、ポスターフレームを使うのがおすすめです。
木製・アルミ製・アクリル製など、素材によって印象が変わるので、ポスターのデザインや部屋のテイストに合わせて選びましょう。
また、ポスターを定期的に入れ替えたい方は、磁石で挟むタイプのマグネット式ポスターハンガーが便利です。工具を使わず簡単に取り替えられるため、気分に合わせて模様替えができます。
額縁
より重厚感を出したい場合は、絵画用の額縁を使うのもおすすめです。サイズを正確に測ってから選べば、ぴったりと収まり、見栄えも引き締まります。
カラーや材質の種類も豊富なので、部屋のインテリアに合わせてコーディネートを楽しみましょう。
ポスター収納に適した保管場所

ポスターは紙でできているため、日光・紫外線・湿気にとても弱い素材です。お気に入りのポスターを長くきれいに保つためには、保管する環境を整えることが欠かせません。
ここでは、劣化を防ぐための適切な保管場所とポイントを紹介します。
直射日光が当たらない場所
ポスターは光に弱く、長時間の照射によって色あせや退色が進行します。そのため、日差しが直接当たらない場所を選ぶのが基本です。
押入れやクローゼットの奥など、暗くて温度変化の少ない空間が理想的でしょう。
頻繁に出し入れしない場合は、筒状のポスターボックスに入れておくと安心です。一方で飾るときは、窓際を避け、自然光が届かない壁面を選ぶと長持ちします。
紫外線が当たらない場
紫外線も、ポスターの劣化を早める大きな要因です。直射日光を避けていても、蛍光灯の光に含まれる紫外線で印刷面が傷むことがあります。
部屋に飾る場合は、UVカット仕様のフレームや透明ケースを使うと安心です。照明の位置にも気を配り、できるだけ光源から離れた位置に飾ると良いでしょう。
湿気が少ない場所
湿気は紙を波打たせたり、カビの原因になったりと、見た目を損ねる最大の敵です。
クローゼットや押入れの下段は湿気がこもりやすいため、直置きは避け、棚板の上やスノコを敷いた上に置くなど工夫しましょう。
また、除湿剤を入れて湿度を調整したり、防湿シートやクラフト紙で包んでからケースに収納するとより効果的です。ときどき戸を開けて風を通すだけでも、湿気を溜め込まず快適な保管状態を保てます。
ポスターは工夫しながら美しく収納しよう
ポスターは紙素材が多く、湿気や紫外線の影響を受けやすいデリケートなアイテムです。正しい方法で保管しないと、色あせやシワなどの劣化が進んでしまいます。
収納方法にはいくつかの選択肢があります。
丸めて保管すれば省スペースに、平置きならきれいな状態を保ちやすく、飾ればインテリアとして楽しめるなど、それぞれに魅力があります。
また、直射日光や湿気を避け、定期的に風を通すといったちょっとした工夫で、長く美しい状態を維持できます。
もし自宅の収納スペースが限られている場合や、大切なポスターを長期的に保管したいときは、温度・湿度管理が整ったトランクルームの活用も検討してみてください。





