浴衣の保管方法を紹介|きれいに保つお手入れと収納のコツ

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浴衣の保管方法を紹介|きれいに保つお手入れと収納のコツ
浴衣の収納

浴衣は、保管方法によって状態が大きく変わります。正しく保管すれば長く愛用できますが、扱いを誤ると傷みや劣化の原因になります。

この記事では、浴衣をきれいに保つための保管方法とお手入れのポイントをわかりやすく紹介します。

浴衣を長持ちさせる保管方法

浴衣を長持ちさせるためには、収納場所や保管環境に気を配ることが大切です。少し意識するだけで、湿気や色あせ、虫食いなどのトラブルを防ぎやすくなります。

まずは、保管時に押さえておきたい基本のポイントから見ていきましょう。

風通しの良い場所にしまう

浴衣を保管するうえで、特に注意したいのが湿気です。湿度が高い状態が続くと、生地にカビが発生したり、嫌な臭いがついたりする原因になります。そのため、できるだけ風通しの良い場所を選んで収納しましょう。

桐タンスは湿度を適度に調整してくれる性質があり、浴衣や着物の保管に適しています。桐タンスがない場合は、プラスチック製の衣装ケースでも代用可能です。ただし、密閉性が高い分、湿気がこもりやすいため対策が必要です。

衣装ケースを使う場合は除湿剤を入れ、月に1回程度はフタを開けて空気を入れ替えましょう。さらに、ケースを置く押し入れやクローゼットにも除湿剤を設置しておくと、湿気対策がより万全になります。

直射日光は避けてしまう

浴衣は光の影響を受けやすいため、直射日光が当たる場所での保管は避けましょう。強い日差しにさらされると、生地の色あせや劣化の原因になります。

また、蛍光灯の光も長時間当たり続けると変色につながることがあります。クローゼットやタンスなど、光が直接当たらない場所を選んで収納するのが安心です。

プラスチック製の衣装ケースを使う場合は、遮光タイプを選ぶとより効果的です。光をできるだけ遮ることで、浴衣の色合いや風合いを長く保ちやすくなります。

ほかの衣類とは別にしまう

浴衣を保管する際は、ほかの衣類と分けて収納するのが基本です。着物用と洋服用の防虫剤は成分が異なる場合があり、併用すると化学反応を起こして生地を傷めたり、変色の原因になったりするおそれがあります。

また、ウールやカシミヤなどの動物性繊維を含む衣類と一緒にしまうと、虫が発生しやすくなり、虫食い被害につながることもあります。

浴衣専用のスペースを設け、防虫剤も用途に合ったものを使用することで、生地への負担を抑えながら安心して保管できます。

定期的に虫干しをする

長期間タンスや衣装ケースで保管する場合は、定期的に「虫干し」を行いましょう。虫干しとは、衣類を風通しの良い場所に広げ、湿気を逃がすお手入れ方法のことです。

長期間そのまま保管していると、収納内部に湿気がこもりやすくなり、カビや虫の発生につながります。一度カビが生えると、生地を完全に元の状態へ戻すのは簡単ではありません。トラブルを防ぐためにも、定期的に風を通すことが大切です。

虫干しは、空気が乾燥した晴れの日に、直射日光を避けた日陰で行います。ハンガーにかける、もしくは物干し竿に袖を通すようにして、全体に風が当たるようにしましょう。目安は年1〜2回、梅雨明けなど湿度が低い時期がおすすめです。

浴衣の正しい洗濯方法とお手入れのコツ

桐のタンスから浴衣を取り出そうとしている女性

浴衣をきれいに保つためには、保管方法だけでなく、着用後の洗濯や日頃のお手入れも欠かせません。汗や皮脂汚れをそのままにすると、生地の黄ばみや傷みの原因になります。

ここでは、自宅でできる洗濯の手順と、長く着続けるためのお手入れのポイントを紹介します。

浴衣を家で洗濯するときの手順

浴衣を家庭で洗う際は、まずその浴衣が自宅で洗えるかどうかを確認することが大切です。

洗濯表示に「家庭で水洗いできる」マークがあるものは手洗い・洗濯機どちらでも洗えますが、水洗い不可の表示がある場合はクリーニング店に任せましょう。

1. 洗濯前の準備

  • 洗濯表示を確認
    洗濯表示の絵表示に「水洗い可」や「手洗い可」があるかチェックします。
    表示に従うことで生地の傷みや縮みを防げます。
  • 色落ちのテストをする
    濃色や柄物の浴衣は、目立たない部分に洗剤をつけて色がにじまないか確認しましょう。
    色落ちの可能性がある場合は単独で洗うか、クリーニングを検討します。
  • シミ・汚れの前処理
    襟や袖など汚れが気になる部分は、おしゃれ着用洗剤などを薄くなじませ、優しく前処理します。

2. 洗濯の方法(手洗い/洗濯機)

手洗いの場合

  • ぬるま湯(約30℃程度)に中性のおしゃれ着用洗剤を溶かす。
  • 浴衣を優しく浸して押し洗いする(こすりすぎない)。
  • 水を数回替えながら丁寧にすすぐ。
  • 脱水は強く絞らず、バスタオルで挟んで水分を吸い取る。

洗濯機の場合

  • 洗濯ネットに浴衣を畳んで入れ、「ドライ」「手洗い」「おしゃれ着」など水流の弱いコースを選びます。
  • 中性洗剤(おしゃれ着用)を使い、漂白剤や蛍光剤入り洗剤は避けましょう。
  • 脱水は短時間(30秒〜1分程度)に設定します。長時間の脱水は型崩れやシワの原因になります。

3. 干し方と仕上げ

洗い終わったら、浴衣を軽く引き伸ばしてシワを整え、風通しの良い日陰で陰干しします。直射日光は色あせの原因になるため避けましょう。


半乾きの状態でアイロンをあて布を使いかけるとシワが伸びやすく、襟→袖の順に進めると仕上がりが整います。

着用後に気をつけたい浴衣のケア

浴衣を良い状態で保つためには、洗濯だけでなく着用後のケアも大切です。汚れが目立たない場合は、毎回洗う必要はありません。短時間の着用であれば、風通しの良い日陰で陰干しをし、湿気をしっかり飛ばしましょう。

ただし、汗を多くかいた日や長時間着用した場合は注意が必要です。汗や皮脂汚れを放置すると、黄ばみや臭いの原因になります。気になる場合は早めに洗濯を行いましょう。

また、浴衣は湿気や水分を含んだままにしておくと、色移りやカビの原因になります。洗濯後はもちろん、雨や汗で湿った場合もそのまま放置せず、できるだけ早く干すことが大切です。

乾燥させる際は、縮みや型崩れを防ぐために乾燥機の使用は避け、自然乾燥を基本にしましょう。

浴衣をきれいに保管するための収納術

浴衣にアイロンをかけている様子

保管環境を整えたら、次に意識したいのが「収納の仕方」です。同じ場所にしまっていても、畳み方やしまい方によってシワの残り方や生地への負担は大きく変わります。

浴衣をきれいな状態で保つために押さえておきたい、具体的な収納のポイントを紹介します。

正しく畳んでシワを防ぐ

浴衣をきれいな状態で保管するためには、畳み方が重要です。折り目がずれたまま収納するとシワや型崩れの原因になります。

基本は、着物と同じ「本だたみ(ほんだたみ)」です。広い平らな場所に浴衣を広げ、背中心(背中の縫い目)と両脇の縫い目を目安に整えながら畳んでいきます。大まかな流れは次のとおりです。

  1. 背中心がまっすぐになるように広げ、シワを手で軽く伸ばす。
  2. 右身頃を脇の縫い目に沿って内側へ折る。
  3. 左身頃を重ね、全体の幅をそろえる。
  4. 袖を身頃に重ねるように整える。
  5. 裾を持ち上げ、全体が半分程度の長さになるよう折る。

脇縫い(両袖の下にある縦の縫い目)を基準にすると、形が崩れにくくなります。収納ケースが小さい場合は、無理に押し込まず三つ折りにして調整しましょう。

畳み終えた浴衣は、通気性のあるたとう紙(和紙製の着物包み)に包んで保管すると、湿気やほこりから守りやすくなります。

クリーニング後のビニール袋は湿気がこもりやすいため、長期保管の際は必ず外してください。

収納スペースにゆとりを持たせる

浴衣を収納する際は、タンスやケースの中に詰め込みすぎないことが大切です。ぎゅうぎゅうに押し込むと空気が通りにくくなり、湿気がこもりやすくなるだけでなく、折りジワや型崩れの原因にもなります。

また、重ねすぎると生地同士がこすれ合い、摩擦によって傷みや色移りが起こる可能性もあります。できるだけゆとりを持たせ、一枚ずつ整えて重ねるようにしましょう。

上に重い衣類や収納ケースを重ねるのも避けたいポイントです。圧力がかかることで折り目が強くつき、次のシーズンに取り出したときにシワが残ってしまうことがあります。

収納スペースに余裕がない場合は、無理に押し込まず、収納場所を分ける・保管量を見直すなどの工夫を検討すると安心です。

収納前の最終チェックを忘れない

浴衣をしまう前には、最後に全体の状態を確認しておきましょう。小さなシミや汚れ、ほつれを見落としたまま保管すると、時間の経過とともに落ちにくくなったり、生地の傷みが進んだりすることがあります。

まずは、襟元や袖口、裾など汚れが付きやすい部分を中心にチェックします。汗ジミやファンデーション汚れが残っていないか、色あせや変色がないかを確認しましょう。少しでも気になる箇所があれば、軽く部分洗いをするか、クリーニングを検討するのがおすすめです。

あわせて、縫い目のほつれや糸の飛び出しがないかも確認しておくと安心です。小さなほつれであれば、早めに補修することで悪化を防げます。

ひと手間かけて最終チェックを行うことで、来年取り出したときも気持ちよく袖を通せる状態を保てます。

保管方法を工夫してお気に入りの浴衣を長持ちさせよう

浴衣を長くきれいに着続けるためには、日頃のお手入れと適切な保管が欠かせません。着用後の乾燥や汚れの確認、湿気や光を避けた環境づくり、ゆとりを持った収納を心がけることで、カビや色あせ、型崩れといったトラブルを防ぎやすくなります。

もし自宅に十分な収納スペースがない場合は、温度や湿度が管理されたトランクルームの利用も一つの方法です。保管環境を整えることは、大切な浴衣を守ることにつながります。お気に入りの一着を、来年の夏も気持ちよく着られるよう、できることから取り入れてみましょう。

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監修・投稿者プロフィール
安武 亜希

株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。
【資格】
整理収納アドバイザー1級
WEBを活用した集客施策を担当しています。
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