雛人形の置き場所がないときはどうする?狭い家でも無理なく飾って保管する方法


桃の節句が近づくと、雛人形を飾るのを楽しみにする一方で、いざ準備を始めると「飾る場所も収納する場所もない」と悩むご家庭は少なくありません。
住まいの広さに合った飾り方や収納の工夫を知っておけば、限られたスペースでも無理なく雛人形を楽しめます。
置き場所がなくても雛人形を飾る方法
雛人形は、和室や広いスペースがなくても飾れます。リビングの一角や家具の上など、暮らしの邪魔にならない場所を工夫して使えば、限られた住まいでも無理なく楽しめます。
リビングの一角に飾る
もっとも取り入れやすいのが、家族が普段から過ごすリビングの一角を活用する方法です。ソファの脇やサイドボードの上、出窓の下など、日常の家具に少し余白があればそこがそのまま飾り場所になります。
家族の目に触れる場所に飾ることで、お子さまと一緒に「今日はどんなお顔かな」と眺める時間も自然と増えていきます。段飾りのような大きなものではなく、後ほど紹介するコンパクトなタイプであれば、テーブルの端やカウンターの一角にもすっきりと収まります。
テレビ台やチェストの上を活用する
テレビ台やチェスト、キャビネットの上も、雛人形を飾るスペースとして相性の良い場所です。すでにある家具を活用できるため、新たに置き台を用意する必要がなく、限られた床面積を圧迫しないのが大きなメリットです。
テレビ台に飾る場合は、テレビを見るのに邪魔にならないよう画面から少し離して置き、飾る期間だけ周囲の小物を別の場所に移せば、普段の生活を妨げずに雛人形を楽しめます。
玄関やカウンターに飾る
玄関やキッチンカウンター、下駄箱の上なども、限られたスペースを活用しやすい飾り場所です。特に、コンパクトな親王飾りやケース入りの雛人形であれば、家具の上にも置きやすく、季節感のある空間を演出できます。
ただし、玄関は外気の影響を受けやすく、湿気や砂ぼこりが入り込みやすい場所です。長期間飾ったままにせず、ひな祭りが終わったら早めに片付けましょう。また、扉や下駄箱を開閉したときにぶつからない位置を選ぶことも大切です。
このように、家具の上や空いているスペースに目を向けると、雛人形を飾れる場所は意外と見つかります。ただし、雛人形の劣化や破損を防ぐためには、避けたほうがよい場所もあります。
飾る場所として避けたいNGポイント
雛人形には、絹や木、和紙などの繊細な素材が使われています。色あせや変形、カビなどを防ぐため、次のような場所はできるだけ避けましょう。
直射日光が当たる場所
直射日光が当たる場所では、紫外線によって衣装や人形の顔が色あせたり、変色したりするおそれがあります。窓の近くに飾る場合は、直射日光が当たらない位置を選ぶか、レースカーテンなどで日差しを遮る工夫をしましょう。
湿気が多い場所
浴室やキッチンの近く、結露しやすい窓際などは湿気がこもりやすく、カビやシミの原因になります。湿気の多い場所を避け、風通しがよく、室内の湿度が安定している場所を選ぶことが大切です。
エアコンや暖房の風が直接当たる場所
エアコンの風や暖房器具の温風が直接当たる場所も避けましょう。乾燥や急激な温度・湿度の変化により、人形や小物のひび割れ、接着部分の劣化につながることがあります。
エアコンの吹き出し口の下や暖房器具の近くは見落としやすいため、飾る前に風の向きや熱の影響を確認しておくと安心です。
小さな子どもやペットが届く場所
小さな子どもやペットがいる家庭では、手や足が届く場所に雛人形を飾らないよう注意が必要です。人形や小物は繊細で、触れたり倒したりすると破損するおそれがあります。
棚や家具の上など高さのある場所に飾る、ケース入りの雛人形を選ぶ、家具を固定して転倒を防ぐなど、安全面にも配慮しましょう。
これから購入するならコンパクトな雛人形がおすすめ

雛人形の置き場所や収納場所に不安がある場合は、はじめからコンパクトなタイプを選ぶのも一つの方法です。飾る場所だけでなく、片付けたあとの収納スペースも考えて選ぶと、毎年無理なく飾り続けられます。
ここでは、限られたスペースに取り入れやすい代表的な雛人形を紹介します。
親王飾り
男雛と女雛の二人を中心に飾る、シンプルなタイプです。
三人官女や随身などを含む段飾りに比べて幅や奥行きを抑えやすく、家具や棚の上にも飾りやすいのが特徴です。人形や小物の数が少ないため、飾り付けや片付けの負担を減らしたい方にも向いています。
ただし、同じ親王飾りでも大きさは商品によって異なります。購入前に飾る場所の幅・奥行き・高さを測り、余裕をもって置けるサイズを選びましょう。
ケース飾り
アクリルやガラスのケースの中に、人形や小物がセットされているタイプです。
ほこりや汚れが付きにくく、ケースごと出して飾れるため、毎年の準備や片付けに手間をかけたくない方に向いています。人形や小物に直接触れる機会が少ないので、小さな子どもやペットがいる家庭でも取り入れやすいでしょう。
一方、収納するときはケースごとしまうため、ある程度まとまったスペースが必要です。購入前に、収納時の外箱を含めた大きさも確認しておくことが大切です。
収納飾り
人形を飾る台が、そのまま収納箱を兼ねているタイプです。飾らない時期は、台の中に人形や小物をまとめて収納できるため、別に大きな収納箱を用意する必要がありません。
飾り台と収納箱が一体になっているので、雛人形一式をまとめて管理しやすい点もメリットです。ただし、人形を収納したあとの飾り台には重さが出るため、持ち運びやすさも確認して選びましょう。
木目込み雛人形
木目込み雛人形は、木製の胴体に溝を彫り、布地の端を溝へ埋め込んで仕立てる人形です。衣装を着せ付けるタイプに比べて、全体がコンパクトにまとまったものが多く、限られたスペースにも飾りやすい特徴があります。
丸みのある姿ややさしい表情のもの、現代的なデザインのものもあり、和室がない住まいにも自然になじみやすいでしょう。人形の形が崩れにくく、比較的扱いやすい点も特徴です。
収納場所が足りないときの保管方法

雛人形は飾る場所だけでなく、収納場所についても考えておくことが大切です。一年の大半はしまっておくことになるため、限られたスペースでも無理なく保管できる方法を確認しておきましょう。
押し入れ・クローゼットに省スペースで保管するコツ
押し入れやクローゼットにしまう場合は、湿気がたまりにくい上段を選びましょう。床に近い場所や結露しやすい壁際は湿気の影響を受けやすいため、できるだけ避けるのが安心です。
収納箱の下にすのこを敷いて空気の通り道をつくり、必要に応じて除湿剤を置くと、湿気対策になります。ただし、除湿剤の容器が倒れたり、たまった水が漏れたりしないよう、収納箱とは少し離して設置しましょう。
また、箱の上に重い荷物を載せると、人形や小物の変形・破損につながります。ほかの荷物と重ねず、出し入れしやすい位置に保管しておくと、翌年の飾り付けもスムーズです。
収納箱を見直して保管スペースを減らす
購入時の外箱が大きい場合は、収納方法を見直すことで保管スペースを減らせることがあります。例えば、空の外箱だけを処分したり、人形と小物の箱を整理して一つにまとめたりする方法があります。
ただし、人形の顔や衣装、小物は傷みやすいため、無理に小さな箱へ詰め込むのは避けましょう。人形は柔らかい薄紙などで包み、顔や衣装に強い圧力がかからないよう、箱の中に余裕を持たせて収納します。小物も種類ごとに分け、箱の中で動かないように固定すると、破損を防ぎやすくなります。
購入時の箱には、人形の形に合わせた仕切りや緩衝材が付いていることもあります。収納箱を替える前に、現在の梱包が人形を保護する役割を持っていないか確認しましょう。
自宅に置けない場合はトランクルームも便利
自宅の収納だけでは場所を確保できない場合は、トランクルームを利用する方法もあります。雛人形のほか、五月人形や季節の飾りなど、使用する時期が限られているものをまとめて預ければ、自宅の収納スペースを確保しやすくなります。
ただし、雛人形には絹や木、和紙など、湿気や急激な温度変化に弱い素材が使われています。そのため、トランクルームを選ぶ際は、屋内型であることに加え、空調や除湿設備の有無、保管スペースの温度・湿度を確認することが大切です。
収納前には人形や小物の汚れを落とし、十分に乾燥させてから箱にしまいましょう。乾燥剤を使用する場合は、人形に直接触れないように入れ、使用量や交換時期は製品の説明に従います。預けたあとも長期間そのままにせず、定期的に状態を確認すると安心です。
防虫剤を使う場合は、人形用の製品を選び、異なる種類を併用しないよう注意しましょう。人形や衣装に直接触れない位置に置き、製品に記載された使用方法と使用量を守ることも重要です。
雛人形は住まいに合った飾り方と収納方法を選ぼう
雛人形は、広い和室がなくても、リビングの一角や家具の上などを活用すれば無理なく飾れます。これから購入する場合は、親王飾りやケース飾り、収納飾りなど、住まいに合うコンパクトなタイプを選ぶのもおすすめです。
保管するときは、直射日光や湿気を避け、収納箱の置き方も工夫しましょう。自宅に置けない場合は、空調や除湿設備のあるトランクルームも選択肢になります。

株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。
【資格】
整理収納アドバイザー1級
WEBを活用した集客施策を担当しています。
トランクルームに興味をもっていただけるよう、みなさまに役に立つ情報を発信していきます!







