段ボールの正しい保管方法|再利用するなら知っておきたい注意点


ネット通販や引っ越しで手に入る段ボールは、再利用を考えてつい保管しがちですが、実は扱い方に注意が必要です。
無駄に溜め込まず、必要なときに安心して使える状態を保つためのポイントを確認していきましょう。
再利用のための段ボール保管は基本おすすめしない理由
「また使えるかもしれない」と思い、段ボールを室内で保管している方は少なくないでしょう。
しかし、段ボールは劣化しやすく衛生面や安全面のリスクも伴うため、再利用を前提とした保管は基本的におすすめできません。
ここでは、段ボールを無理に保管しないほうがよい理由を具体的に紹介します。
湿気による劣化とカビの発生
段ボールは紙を重ねた構造のため湿気を吸いやすく、保管環境によってはカビが発生しやすい素材です。カビが繁殖した段ボールは、アレルギー症状や皮膚トラブルの原因になるおそれがあり、室内保管では特に注意が必要です。
また、雨や雪で一度でも濡れた段ボールは内部に湿気が残りやすく、乾いたように見えても劣化やカビが進行していることがあります。このような理由から、段ボールは再利用を前提とした長期保管には適していません。
強度の低下と変形
一度使用した段ボールは、折れやへこみが生じていることがあり、新品に比べて強度が低下しています。そこに湿気の影響が加わると、紙が柔らかくなり、さらに変形しやすくなるため注意が必要です。
強度が落ちた段ボールは、持ち上げた際に底が抜けたり、重ねて保管したときに潰れたりするリスクがあります。再利用時の思わぬ事故を防ぐためにも、長期間の保管は避けたほうがよいでしょう。
虫が好む環境になりやすい
使用済みの段ボールは、保管環境によっては虫の住処になりやすいため注意が必要です。段ボールは平らな紙と波状の紙を重ねた構造で、内部に空間があり、湿気や熱がこもりやすい特徴があります。そのため、暗くて暖かい場所を好む虫が集まりやすい環境になってしまいます。
さらに、段ボールに付着した汚れやほこり、梱包時に使われている接着剤は、虫やダニのエサになることがあります。ダニが発生すると、それを求めて別の害虫が寄ってきたり、卵を産み付けられて被害が広がったりするおそれもあります。
これまで紹介した湿気・強度・害虫のリスクを踏まえると、一度使用した段ボールは無理に再利用せず、できるだけ早めに処分するほうが安心だといえるでしょう。
それでも保管する場合に注意したいポイント

基本的には使用済み段ボールは早めに処分するのが望ましいものの、引っ越しや発送予定などで一時的に保管したい場面もあります。
その場合は、状態の良い段ボールだけを選び、保管環境や方法に十分注意することが大切です。
ここでは、段ボールを保管する際に押さえておきたいポイントを紹介します。
保管期間は最長でも半年を目安にする
使用済みの段ボールを保管する場合は、最長でも半年程度を目安に処分するのが安心です。保管期間が長くなるほど、湿気や経年による劣化で強度が落ちやすくなり、ほこりが溜まって害虫を引き寄せる原因にもなります。
保管する際は、濡れや汚れのない清潔な段ボールを選び、高温多湿を避けた風通しの良い場所に置きましょう。また、床に直接置くと湿気を吸いやすいため、すのこやパレットを敷いて空気の通り道をつくることで、劣化やカビの予防につながります。
折りたたんで立てて保管する
段ボールを保管する際は、床に重ねるのではなく、折りたたんで立てて収納するのが基本です。立てて保管することで段ボール同士の接触面が減り、空気が通りやすくなるため、湿気がこもりにくくカビの予防につながります。
ただし、立てていても詰め込みすぎると通気性が悪くなるため注意が必要です。
段ボールストッカーを使えば、適度な間隔を保ちながら整理でき、見た目もすっきりします。保管時は段ボール同士の間に余裕を持たせ、空気の通り道を確保しましょう。
防湿・防虫対策を行う
段ボールを保管する際は、防湿・防虫対策をしっかり行うことが重要です。すのこやパレットを使って床から浮かせ、通気性を確保したうえで、除湿剤や防虫剤を併用すると、湿気や害虫の発生を抑えやすくなります。
また、湿度管理を意識し、虫が寄りつきにくい環境を整えることも大切です。新聞紙は湿気を吸収しやすいため、段ボールの間に挟んだり、下に敷いたりして除湿剤と併用すると、より効果的な対策になります。
段ボールを保管するのにおすすめの場所

段ボールを保管する場所は、直射日光を避けられ、高温多湿になりにくい風通しの良い環境を選ぶことが重要です。湿度の高い場所ではカビや劣化が進みやすいため、できるだけ清潔な状態を保てる場所を意識して保管しましょう。
クローゼットの上段や納戸
段ボールの保管場所としては、クローゼットの上段や納戸が比較的適しています。床に近い場所は湿気が溜まりやすい一方、上段は空気が循環しやすく、湿気の影響を受けにくいためです。
ただし、クローゼットや納戸は閉め切った状態が続きやすいため、除湿剤の設置やサーキュレーターの使用など、湿気対策は欠かせません。定期的に扉を開けて換気し、湿気がこもらないようにしましょう。
また、背面が外壁に面している場合は、外気との温度差で結露が発生しやすくなります。壁から少し距離を空けて置くなど、部屋の構造も考慮したうえで保管場所を選ぶことが大切です。
屋外物置
段ボールの一時的な保管場所として、屋外物置を検討する方もいるでしょう。すのこやパレットの上に置いたり、大型の屋外ストッカーを利用したりすれば、雨や直射日光、害虫から守りやすくなります。
ただし、段ボールをビニール袋に入れて保管する場合は、内部に湿気がこもりやすいため注意が必要です。除湿剤や防虫剤を一緒に入れたうえで、口をしっかり閉じ、できるだけ密閉した状態で保管しましょう。
屋外物置は室内に比べて気温や湿度の変化が大きく、高温多湿になりやすい環境です。そのため、カビや害虫、劣化のリスクは室内保管より高く、あくまで短期間の保管にとどめるのが無難といえます。
屋内型トランクルーム
段ボールを比較的安心して保管できる場所として、屋内型トランクルームがあります。空調設備が整っている施設が多く、温度や湿度が一定に保たれている環境であれば、カビや劣化のリスクを抑えやすい点が特長です。
利用料金は借りるスペースの広さや利用期間によって異なりますが、段ボールだけでなく、処分できない荷物や季節用品、レジャー用品などをまとめて預けることで、広めのスペースでも無駄なく活用できます。
段ボールの保管に限らず、収納全体を見直したい場合に便利な選択肢といえるでしょう。
段ボールを保管するときに便利なグッズ
最後に、段ボールを保管するのに役立つ便利なグッズを3つ紹介します。
保管環境を整えやすくなり、見た目もすっきりするため、段ボールを一時的に保管する際の参考にしてみてください。
段ボールストッカー
段ボールストッカーは、再利用や廃棄までの間、段ボールを一時的にまとめて保管できる便利なアイテムです。複数枚の段ボールを立てて収納できるため、部屋の隙間や玄関など、限られたスペースでも整理しやすいのが特長です。
また、段ボールをストッカーに立てたまま紐で束ねられるタイプが多く、処分時の作業をスムーズに行えます。中にはキャスター付きの商品もあり、枚数が多くなった場合でも移動しやすく、まとめて処分したいときに役立ちます。
すのこ・ラック
段ボール保管時の湿気対策としては、すのこやラックを活用するのが効果的です。段ボールを床に直接置かず、すのこの上に載せることで空気が通りやすくなり、カビの発生や劣化を防ぎやすくなります。
すのこはサイズによっては100円ショップで手に入るものもあり、手軽に導入できる点もメリットです。
また、段ボールの量が多い場合や重量がある場合は、スチールラックなどの頑丈なラックを使うと安定して保管できます。棚板がメッシュ状のタイプであれば、通気性も確保しやすく安心です。
除湿剤・防虫剤
段ボールを清潔な状態で保管するためには、除湿剤や防虫剤の併用が欠かせません。段ボールは湿気や虫の影響を受けやすいため、保管前に環境を整えておくことが重要です。
除湿剤にはいくつか種類がありますが、使いやすいのはタンク型とシート型です。
タンク型は塩化カルシウムが湿気を吸収して液体になる仕組みで、溜まった水の量が見えるため交換時期が分かりやすく、除湿力が高いのが特長です。ただし、使い切りタイプが多く、繰り返し使用はできません。
一方、シート型はシリカゲルを使用しているものが多く、乾燥させることで繰り返し使える商品もあります。薄くて扱いやすく、段ボールの間に挟みやすい点から、段ボール保管にはシート型が向いています。
用途を見極めて適切に段ボールを保管しよう
段ボールは湿気や汚れの影響を受けやすく、保管方法によっては劣化やカビ、害虫の原因になりやすい素材です。再利用を考える場合でも、保管期間は半年を目安にし、不要になったものは早めに処分するなど、定期的な見直しを行いましょう。
自宅の収納スペースに余裕がない場合や、室内保管に不安がある場合は、屋内型トランクルームを利用するのも一つの方法です。段ボールの保管に限らず、季節用品やレジャー用品などもまとめて管理できるため、用途に合わせて無理のない保管方法を選びましょう。

株式会社加瀬倉庫 IT戦略推進部所属。
【資格】
整理収納アドバイザー1級
WEBを活用した集客施策を担当しています。
トランクルームに興味をもっていただけるよう、みなさまに役に立つ情報を発信していきます!







