冬物のコートやマフラー、冠婚葬祭用のフォーマルウェアなど、決まったシーズンや行事のときにしか着ない衣類があります。成人式の振り袖や子供の七五三用の着物などは使った後はほとんど着用する機会がないため、タンスやクローゼットのスペースをとりますが、思い出の品のため捨てづらく保管方法に悩む人もいるのではないでしょうか。
このようなの収納は、トランクルームを利用することがおすすめです。書籍やCD、グッズ類はもちろん、家具家電やアウトドア用品などさまざまな荷物を保管できるトランクルームは、洋服の収納スペースとしても活用することができます。
そこで今回は洋服を保管するのに最適なトランクルームの選び方や、トランクルームに衣類を収納する際の注意点を紹介します。
目次
洋服をトランクルームに預ける際によくあるトラブル

洋服の保管で注意しなくてはいけないことは、カビや害虫、結露、日焼けといった温度や湿度など、通気性の影響が原因となるトラブルです。
カビは温度・湿度ともに高くなる夏場に発生しやすくなり、結露は屋内外の空気の温度差が激しい冬場に起きやすくなります。カビ対策のほかにも、長期間洋服を保管しておくためには、害虫による虫食いや、日焼けによる変色を防ぐ対策が必要です。
特に着物やコート、スーツ、ドレスといったデリケートな服や、ウール、カシミヤ、シルクなど虫が好む素材の洋服は、保管の際は十分に気をつけなくてはいけません。
洋服を収納するトランクルームは、こうしたトラブルを回避できる、設備の整ったところを選ぶことが大切です。
洋服を保管するなら、どんなトランクルームがよい?
トランクルームは、大きく「屋外型」「屋内型」「宅配型」の3種類に分けられます。それぞれの特徴を踏まえ、自分にとって使い勝手がよく、洋服の保管に最適なトランクルームを選びましょう。
参考:トランクルームとは?サイズの選び方から種類まで徹底解説
屋外型トランクルーム

屋外型トランクルームは、外に設置されたコンテナタイプのものとなります。3種類あるトランクルームの中でも使用料が安い傾向があり、アウトドア用品や自転車、タイヤといった大型の荷物も預けやすい点がメリットです。
ただし、屋外型はコンテナを使用しているため頑丈ですが、冷暖房や換気設備が不十分なところが多いです。そのため、自身で湿気などの対策を行わなければ、衣類の保管には不向きといえるでしょう。
屋内型トランクルーム

衣類や布団類の保管におすすめなのが屋内型トランクルームです。多くの屋内型トランクルームは空調設備が整っているため温度が一定に保たれ、湿度も低い状態が維持されています。さらに、屋内型であれば雨が吹き込むリスクもないため、衣類や布団類を安心して保管することができます。
ただし、空調完備と記載されているトランクルームでも、実際は換気扇が設置されているだけという場合もあるため、温度や湿度の管理体制があるかについては必ず確認しましょう。
エアコンが設置されているトランクルームなら、夏場と冬場の気温差も昼夜問わず関係ありませんし、結露やカビが発生するリスクを軽減できます。
また、屋内型トランクルームは、「自分で好きなときに取り出せる」「衣類以外も保管できる」といったメリットもあります。屋内型は原則、自分で荷物の出し入れをするため、頻繁に洋服などを取り出したい人にもおすすめです。
衣類以外の荷物も合わせて預けたい人は、自宅近くなど立ち寄りやすい場所にあるトランクルームを利用するとよいでしょう。
宅配型トランクルーム
宅配型トランクルームとは、利用者が宅配便で荷物を送り、運営会社が受け取り屋内施設で保管管理するというものです。保管料金に加え別途宅配料金がかかりますが、自分でトランクルームまで荷物を運ぶ手間を省けます。預けた後はアプリなどを使って、荷物の中身を写真で確認できるサービスを展開しているところもあります。
ただし、宅配型は荷物を取り出すときも手続きが必要なため、自分で好きなタイミングで取り出したいという場合は不便に感じてしまうかもしれません。
さらに注意したいのは、宅配型トランクルームは、運営会社によっては常温・常湿環境であることが多いという点です。屋内型トランクルームよりも保管環境が劣る可能性があるため、衣類を保管したい場合は特に慎重に選ぶ必要があるでしょう。
このように、トランクルームはどのような荷物をどれくらい預けたいのか、その内容や用途によって最適なものが変わります。各タイプのメリット・デメリットを踏まえて、使いやすいトランクルームを選びましょう。
洋服を保管する前にやっておくべき重要なこと
ここからは、洋服を保管する前にやっておきたい3つのことを紹介します。
1.よく着るものと着ないものを選別する
まずは、自宅で収納するものと、トランクルームに預けるものに分類しましょう。
よく着るものを自宅に残し、トランクルームには今シーズンは着ないものや、めったに着ないフォーマルウェア、着る予定はないけれど捨てられないものなどを保管します。
「1年間預けて一度も取り出さなかったら処分する」など、今すぐには捨てられなくても、衣類を減らすためのルールをつくってみるのもおすすめです。
2.クリーニングや汚れ落としをする
トランクルームに預ける洋服が決まったら、保管する前にクリーニングに出したり、汚れを落としたりしておくとよいでしょう。
一見きれいな状態でも、一度着た服は汗や皮脂などで汚れているもの。そのままトランクルームで長期間保管すると、シミやカビ、ダニなどの原因となるため、事前にクリーニングや洗濯することをおすすめします。クリーニングを行えば、目に見えない皮脂や油汚れも除去でき、来シーズンも安心して着ることができます。
また、保管する際には、防虫剤を入れて虫食いを予防しましょう。トランクルームで保管する場合は、密封性の高い衣装ケースなどに洋服といっしょに入れることをおすすめします。
洋服をぎゅうぎゅうに詰めた状態では防虫剤の効果が弱くなりますので、ケース内は適度なスペースを空け、余裕を持たせた状態で防虫剤を入れるようにしましょう。
3.収納方法を検討する
屋内型トランクルームの中には、基本的に衣装ケースやクローゼットがありません。そのため衣装ケースや段ボールなど、洋服を収納するためのアイテムを準備する必要があります。
おすすめは、耐久性があり、持ち運びにも便利な衣装ケースです。3段、4段と積み重ねられるタイプなら、トランクルームの空間を無駄なく活用できるでしょう。さらに、密閉できるタイプなら、防虫剤を入れたときにきちんと効果を得られます。
また、スーツやドレスなどは衣装ケースに入れると形崩れやしわが生じるおそれがあるため、ハンガーラックがおすすめです。トランクルームによっては、元からハンガーラックが備えつけられているタイプもあります。
ただし、ハンガーラックを置く場合は、どうしてもある程度のスペースが必要です。ハンガーラックを設置したい場合は、最低でも1帖以上のトランクルームを選ぶことをおすすめします。
衣類の保管におすすめのトランクルームの特徴
続いては、衣類の保管におすすめの屋内型トランクルームについてくわしくご紹介します。屋内型トランクルームならではのメリットを見ていきましょう。
24時間いつでも出入り自由
24時間出入り自由なトランクルームなら、好きなタイミングで荷物の出し入れが可能です。セキュリティが万全なトランクルームであれば、女性でも安心して気軽に利用できます。
充実のセキュリティシステムで安心して利用できる
屋内型トランクルームは、荷物の盗難などに備えて、セキュリティシステムを充実させているところが多いです。
加瀬のレンタルボックスの屋内型トランクルームは、ALSOK(綜合警備保障)による24時間警備を導入しています。また、全拠点2重ロック体制となっており、トランクルーム自体の鍵だけでなく、建物の入室にも専用のキーが必要です。いつでも安心してご利用いただけるようになっています。
温度や湿度対策が万全
屋内型トランクルームは、荷物の劣化を防止するための温度や湿度の設備が整っているところが多いです。
加瀬のレンタルボックスの屋内型トランクルームも、湿度センサーを搭載し常に換気を行っています。そのため24時間365日、快適な環境維持を実現。パーティションは通気性重視の特注品を採用し、衣類の大敵であるカビや湿気も極力軽減させています。
また、温度や湿度が気になる人向けに、エアコンを設置しているトランクルームもあります。
長期間でも短期間でも利用できる
トランクルームは短期間でも長期間でも、希望の期間で気軽に利用できます。自分専用のクローゼット感覚で頻繁に出し入れしたい人はもちろん、滅多に着ない洋服を長期間預けたい人にもおすすめです。
運搬サービスを使えるから車がなくても安心
「自宅からトランクルームまでが遠い」「荷物が多くて車がないと運べない」といった理由でトランクルームの利用に踏み出せない人には、トランクルームの運搬サービスをおすすめします。自分でトランクルームに荷物を運ぶ手間が省け、洋服をまとめるだけで簡単に預けることができます。
洋服の収納はカビや害虫トラブル対策が必須!
トランクルームを活用した洋服の保管方法についてご紹介しました。礼服や振り袖などの着る頻度が少ない衣類は、タンスやクローゼットのスペースを占領してしまいがちです。トランクルームをうまく活用することで、自宅の収納スペースに余裕が生まれ、よりファッションを楽しめるようになるかもしれません。
また、衣類の保管はカビや虫食い、日焼けなどのトラブルに気をつける必要があります。トランクルームを利用する際には、預けるトランクルームのタイプや設備を確認し、大切な衣類が守れる場所で保管するようにしましょう。