収納が少ない家ではモノがあふれてしまい、部屋が狭く感じて困ることが多いでしょう。しかし、工夫次第で限られたスペースにも大容量の収納を作ることは十分可能です。
とはいえ、どのようなアイデアを取り入れれば良いか、悩むこともありますよね。
そこで今回は、収納が少ない家でも賢くスペースを活用する方法やコツを詳しく紹介します。収納不足にお困りの方は、参考にしてみてください。
収納が少ない家のパターン3つと解決法
まずは、収納が少ない家にみられる3つのパターンと、それぞれにあった解決方法について考えてみます。
収納スペースががほとんどない
収納が少ない家の一つのパターンとして、そもそも収納スペースがほとんどないケースがあります。これは、ひとり暮らし向けのワンルーム物件によく見られます。
ひとり暮らし向けの物件は、生活に必要なスペースをコンパクトに設計しているため、浴室・トイレ・洗面所が一体となった「3点セット」などが多く、クローゼットや押し入れがないことも少なくありません。その結果、それほどモノが多くなくても収納に困ることがあります。
解決策としては、壁面収納の活用や、玄関の上やシンクの下などのデッドスペースを有効に使う方法があります。なお、物理的にスペースが足りない場合は、トランクルームの利用もおすすめです。
収納スペースはあるけど狭い
収納スペースはあるものの、狭いといったパターンもあります。首都圏のアパートやマンションで、築年数が古い物件に多いケースです。この場合、生活必需品を収納するだけでスペースがいっぱいになってしまうことがよくあります。
狭い収納スペースを効率的に活用するには、吊り下げ式の収納アイテムや圧縮袋を活用するのが効果的です。吊り下げ式の収納は、クローゼットの縦の空間を有効に使い、小物や靴を整理するのに便利です。
また、シーズンオフの衣類や寝具を圧縮袋に入れることでコンパクトに収納でき、スペースを大幅に確保できます。さらに、収納ボックスを使ってクローゼットや引き出し内を区分けすれば、整理がしやすくなり、収納力も向上します。
収納スペースはあるけど活用できていない
もう一つ、収納スペースがあるにも関わらず、うまく活用できていないケースもあります。十分な広さがあるのに収納方法が分からなかったり、面倒で雑に収納してしまうことで、結果的に収納力が不足しているように見えてしまいます。
収納スペースはあるもののうまく活用できていない場合は、収納方法を見直すことで効率が大幅に向上します。まず、スペース内のアイテムを分類し、使用頻度に応じて配置を決めることが重要です。よく使う物は手前や取り出しやすい場所に置き、シーズンオフの物や使用頻度が低い物は奥に配置しましょう。
また、棚やクローゼット内に仕切りや引き出しを設置し、物をカテゴリーごとに整理することで、収納が無駄なく使えるようになります。
収納スペースを賢く使うための準備とアイデア
ここでは、少ない収納スペースを賢く使うための準備やおすすめのアイデアを紹介します。
デッドスペースを有効に活用する
デッドスペースを有効活用するためには、まず家の中をしっかりと確認し、収納に使えるスペースがないか探してみましょう。意外と、普段見逃している場所に活用できるデッドスペースがあるものです。すべてが収納に適しているとは限りませんが、収納が少ない家ではできる限り工夫することが重要です。
デッドスペースを見つけたら、そのスペースに合った収納道具を検討しましょう。小型の突っ張り棒や棚用の板、すき間収納用のラック、S字フックなどを活用すれば、限られたスペースでも効率よく収納が可能です。何をどこに収納するかを事前にシミュレーションし、収納道具のサイズを正確に測定してから購入すると、失敗なく空間を有効に活用できます。
不用品を処分して物量を極力減らす
収納スペースが少ない場合、不用品を処分してモノの量をできるだけ減らすことが大切です。具体的には以下のような基準で不用品を仕分け、処分を検討するとよいでしょう。
- 汚れや傷みがひどい
- 不具合や故障で正常に使えない
- 今後使う予定がない
- 趣味やサイズが変わった
- 特に思い入れがない
ただし、大切な人にもらったモノや思い出の品などは、無理に手放すと後悔することもあります。慎重に判断しましょう。
「見せる収納」を取り入れる
収納スペースが限られている場合、思い切って「見せる収納」を取り入れるのも一つの方法です。「見せる収納」は、目に見える場所にモノを飾りながら収納するスタイルで、実用性とインテリア性を兼ね備えています。
たとえば、チェストの上にお気に入りの小物やコレクションを並べたり、小型のハンモックを取り付けてぬいぐるみを飾る方法などがあります。コルクボードを使い、アクセサリーを引っ掛けてディスプレイ収納するのもおすすめです。
こうした工夫で、収納を楽しみながら、空間をすっきり見せることができます。
大容量の収納スペースを作る方法3つ
大容量の収納スペースを作るための方法を3つ紹介します。
壁面全体を収納に活用する
壁面全体を収納に活用することで、大容量の収納スペースを確保できます。特に、収納が少ない家に最適な方法です。壁面収納は収納するアイテムの種類や用途に応じて、柔軟にアレンジできるのが魅力です
まず、家具を移動させて壁面をフラットに整えましょう。その後、壁面収納用のラックやシェルフを取り付けます。さらに、収納ボックスやカゴを組み合わせることで、見た目も整い、使いやすさが向上します。
これにより、無駄なスペースを減らし、大量のアイテムを整理整頓できるようになります。
ベランダや屋外に物置きを設置する
ベランダや屋外に物置を設置する方法も、有効な収納アイデアの一つです。収納専用のスペースとして活用でき、特にキャンプ用品やレジャー用品など室内でかさばるアイテムの保管に最適です。
ただし、アパートやマンションなどの集合住宅では、ベランダに物置を設置することが禁止されている場合があるため、事前に管理組合に確認が必要です。また、屋外に設置するため、湿気によるカビや害虫の被害を防ぐために、定期的な管理が大切です。乾燥剤や防虫剤を置くなどの工夫で、保管環境を整えましょう。
トランクルームを利用する
自宅の収納スペースが少なく困っている場合は、家に置ききれない季節物や使う頻度の低いアイテムをトランクルームに預けることで、自宅の収納スペースを有効に使うことができます。特に、キャンプ用品やレジャー用品、シーズンオフの衣類など、かさばるものをトランクルームに保管しておけば、家がすっきり片付きます。
屋外型トランクルームは、間口が広く大型の荷物を楽に出し入れできるのがメリットです。車での搬入・搬出も簡単なので、重量があるアイテムの収納にも適しています。
屋内型トランクルームは、空調管理が行き届いており、湿気や温度変化に弱いアイテムを安全に保管できます。また、セキュリティがしっかりしているため、大切な品を安心して預けられます。
収納スペースからモノをあふれさせないコツは?
むやみに買ったりもらったりしない
まずは、むやみにモノを買ったりもらったりしないことが大切です。衝動買いや、色やデザインが好みという理由だけで不要なモノを購入してしまうことがある人は、特に注意が必要です。
また、無料だからといって不要なモノをもらってしまうと、収納スペースを圧迫する原因になります。モノを買う前やもらう前に、それが本当に必要かどうかをよく考え、必要なモノだけに絞って保有することが、限られた収納スペースをすっきり保つための基本です。
買い物でストレスを発散しない
モノが多い人の特徴として、買い物でストレスを発散する傾向があります。買い物は気分転換になりストレス解消に有効な手段ですが、不要なモノを買ってしまうとお金の無駄になるだけでなく、収納スペースを圧迫して部屋が使いづらくなる原因になります。
ストレス解消は運動や趣味など、買い物以外の方法で行うよう心がけましょう。そうすることで収納もすっきり保てるようになります。
定期的に不用品を処分して一定の量に保つ
収納スペースからモノをあふれさせないためには、定期的に不用品を処分して一定の物量を保つことが重要です。日々の生活の中で、気づかないうちに不用品が増えてしまうことがよくあります。定期的に収納スペースを見直し、不用なモノを仕分けて処分する習慣をつけましょう。
一定の物量を保つことで、収納スペースを有効に活用でき、モノがあふれる心配もなくなります。収納スペースが限られている家では、必要ないモノをため込まず定期的に整理して手放すことが、快適な暮らしを維持するためのポイントです。
まとめ
収納が少ない家でも、工夫次第で快適な暮らしを実現できます。不用品を定期的に処分し、モノの量を減らすことで、限られた収納スペースを最大限に活用できます。また、デッドスペースや壁面収納を取り入れることで、収納力をさらに向上させることが可能です。
それでも収納スペースが不足する場合は、外部の収納手段としてトランクルームの利用を検討することで、自宅をすっきりと保ちつつ、快適な生活環境を整えることができます。